南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

お市の方をめぐる人物相関図

2006-01-19 22:34:59 | 戦国時代
3回連続で、相関図シリーズです。
今回は、「功名が辻」で大地真央さんが
演じているお市の方。絶世の美女という
ことで、「利家とまつ」では田中美里さんが
やっていました。昔の「秀吉」では、頼近美津子さん
(元NHKのアナウンサー、フジサンケイグループの鹿内氏との結婚
および、その後の尾家騒動で話題になった人)が演じていました。
ちょっと個人的にはイメージと違うなと思ったものです。
頼近さんは実生活のほうが複雑なので、彼女の件だけでも相関図を
作りたくなるほどドラマチックですが…

今回の大河ドラマのお市の方は、大地真央さんですが、そのキラリと
した聡明な感じがお市の方のイメージに合っていると個人的には思う
のです。ちょっと大地真央さんの経歴を調べてみたら、何と1956年
2月5日生まれということは、私と学年が同じではござい
ませんかそれにしちゃ若いあと松平健と結婚していて、
昨年離婚したのですね「利家とまつ」では松平健が柴田勝家を
やっていたのですが、柴田勝家とお市の方は最後は燃える城の中で
二人で自害するのですが、これは何かの因縁なのでしょうか?
離婚した二人が同時出演しないよう配慮している(?)NHKさんの
苦労もいかばかりかと察せられます。

ところで問題のお市の方のチャート。今回は多少色をつけて芸術的に
してみました。お市の方を中心に、左に浅井長政、右に柴田勝家を
配しました。この左右対称のシンメトリーの美しさにまずは感動して
しまいます。結婚相手の二人ともが、城の落城とともに死んでしまい
ます。ということは、このお市の方は不幸を呼ぶ女性なのかな?

最初の旦那の長政さんは、信長と敵対してしまい、最後はどくろの
杯にされてしまいます。信長さんは、なんとまあ恐ろしいことを
するんでしょう。本能寺の変が終わって、今度は柴田勝家と再婚
します。お市の方は秀吉のことが嫌いだったので、あてつけに
柴田勝家に走ったような感じです。でも結局は秀吉に攻められて、
あえなく二人で自害することになります。

そのとき秀吉は、三人の娘を助け出すのですが、長女の茶々を
ちゃっかり自分のものにしてしまうところが抜けめないです。
母親のお市の方に密かな思いを寄せていたが叶わず、それを
娘の茶々で実現させてしまうというのが、何か変質者っぽい
感じですが、執念の夢の実現です。

お市の方はとってもセレブでしたけれど、長政さんとの間に
できた3人の娘もいずれもセレブでした。一番の長女の淀殿
はスーパーセレブですが、次女と三女もすごいです。次女は、
京極高次という大名の正室になりました。この京極さんという
のは、この奥さんの七光りのおかげで出世したというので
「蛍大名」と言われているとか。
また三女のお江与は、徳川秀忠の正室になり、後の三代将軍
家光を生むことになるのですから大変なセレブです。

この図の右下のほうが複雑になってしまいましたが、淀殿の
息子の秀頼と結婚するのが、三女お江与が生んだ千姫という
のもまた複雑な因縁です。また、秀頼は実は秀吉の子供では
なくて、大野治長が淀殿にはらませた子供であるという噂も
あります。今となっては確認できませんが。石田三成ではと
いう説もありますが、当時三成は多忙だったので、治長説が
有力のようです。

大野治長は、淀殿の乳母である大蔵卿の息子です。淀殿とは
幼なじみでもあるので、気心が通じていたのでしょう。
うわさが立っておかしくない状況だったのだと思います。
大野治長は、大坂の陣で、豊臣方の司令官としてがんばるの
ですが、最後は、淀殿と秀頼らを自害させ、自らも命を
絶ったのです。もし本当に秀頼が治長の子供だったとしたら、
これは究極の一家心中です。
是非、秀頼と治長のDNA鑑定をしてもらいたいものです。

NHKの大河ドラマの「徳川家康」では夏目雅子さんが淀殿を演じて
いました。素晴らしい演技でした。「秀吉」では、松たか子さん
でした。小川真由美さんのもありましたね。自害するあたりの演技
はすごく記憶に残っています。「利家とまつ」では瀬戸朝香さん
でした。今回の淀殿は、永作博美さん。永作博美さんは、乙女塾
出身で、リボンという三人組で活躍していました。私は、リボンの
「サイレントサマー」が特に好きでした。乙女塾のコンサートを
見にいったことがあります。
だから個人的には今回の淀殿は応援したくなります。
リボンも三人組でしたが、淀殿は三姉妹の長女というのも奇遇
ですね。

ではごきげんよう。

秀吉をめぐる人物相関図

2006-01-19 00:24:34 | 戦国時代
この間、下町娘とタイ料理を食べながら
戦国時代に関して話していたら、「私は
信長、秀吉、家康の3人の中では一番好き
なのはやっぱり秀吉」と言っておりました。
信長は平気で人を殺すけど、秀吉は人を殺さずに勝つ方法を考える、
信長とか家康は友達になりたくないけど、秀吉だったら友達になれる
かもしれないという理由でした。(秀吉はもうこの世の人ではないので、
友達にはなれませんけど)

昨日の信長の図に味をしめて、今回は秀吉を中心にした図解を作って
みました。名前がまるで、「出世魚」のようにころころ変わっていま
すね。日吉丸木下藤吉郎羽柴(筑前守)秀吉
そして豊臣秀吉ですね。信長とかねねからは、サルとか、はげネズミ
とか呼ばれています。最終的には太閤様と呼ばれるほどに出世します。
この出世物語一つとっても、やっぱり秀吉はドラマチックです。
晩年の老害は困りものでしたが、それまでは見事な展開です。

秀吉の図を眺めてみて気付くのは、養子だとか、親戚だとかの関係が
多いということです。ホームドラマみたいです。部下の中で、加藤清正
とかは親戚ですし、また石田三成や福島正則などはちっちゃなころから
小姓として秀吉に使えていました。いわば、ジャニーズ事務所出身の
タレントのようであります。石田三成は知性派のタレントですが、
福島君や加藤君はちょっと悪ぶってワイルドな肉体派のタレントと
言えるでしょう。

この図を見ていて、関ヶ原の分裂状態が明確に現れているのが見えます。
この図の左側でブルーの線でかこったあたりが東軍で、右の黄色い線で
かこったあたりが西軍です。東軍と西軍は、家康と三成の対立ではあり
ますが、この図を見て明確なように、実は、ねね(北政所)と茶々
(淀殿)との火花を散らすような対立でもあります。正妻と側室の
対決。それに回りの男たちが引き込まれてしまいます。

淀殿を応援するのが、イケメンエリート官僚の石田三成。(この二人は
できていたとのもっぱらの噂です)。石田三成は西軍を立ち上げます。
石田君は仲間がほしいので、友達の大谷君を仲間に引き入れます。
大谷君は、この戦は勝てないと思いながらも友情のために石田君と
一緒に戦うことを決意します。大谷君は実はハンセン病患者で身体が
不自由なのですが、関ヶ原では一生懸命戦い、命果ててしまいます。
大谷君はドラマの中では頭巾を被っていたりします。

ねねを応援するのが、徳川家康です。というか、ねねが徳川家康を
応援するというのが正しいのでしょうが、加藤清正とか、福島正則
なども出身が同じなので、ねね派です。山内一豊と千代も二人とも
ねね派です。「功名が辻」の原作のなかで、淀殿が千代を自分の
派閥に引き入れようと工作する場面が出てきますが、千代は淀殿を
好きになれません。むしろねねのほうに人間的な魅力を感じます。
そんなこともあって、山内一豊は東軍になります。もしも千代が
淀殿のほうに魅力を感じていたら、一豊は西軍に入っていたでしょう。
ささいなことで、運命も歴史も変わってしまいます。

秀吉の女性関係に着目してこの図を見てみると、正室のねねと側室
の淀殿のほかに、何人も側室がいるのですね。この前の「利家とまつ」
には松の丸殿がたしかちょこっと出ていました。これはもうハーレム
状態です。これ以外にも、信長の妹(浅井長政と柴田勝家の妻)にも
心を寄せていたという噂があります。浮気常習犯で、気が多い
すけべオヤジでした。山内一豊の妻の千代のところに夫の留守の時に
やってきて「一回だけでいいからやらせて~」と迫る場面があります。
NHKがこの場面をどうするかわかりませんが、秀吉は身体をよじって
逃げようとする千代の着物の裾から手を入れてしまうという描写に
なっています。このときはやかんのお湯がこぼれてしまって、大事に
は至らなかったのですが、秀吉はそれほど女好きのようです。

秀吉とかと比べると、山内一豊は、側室は一人ももたないまじめ夫
でしたが、人間的なスケールという点においては秀吉の大きさには
かないません。

秀吉の役はこれまでにいろんな俳優が演じていますが、竹中直人さん、
武田鉄矢さん、香川照之さんの秀吉が印象に残っています。今回の
大河ドラマでは柄本明さんがやってますけど、この人はやっぱり
演技が上手いですね。いい味を出していると思います。
功名が辻でも秀吉は注目です。

ではまた。