南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

信長の時代の人物相関図

2006-01-18 02:47:23 | 戦国時代
今夜の飛行機で下町娘(=妻)が
日本に帰っていきました。彼女の仕事の
関係で今回は長くシンガポールに滞在する
ことができませんでした。

日本に帰る彼女への手みやげに、こんな図を描いて、戦国時代の
とくに信長の周辺に関して説明してあげました。彼女は歴史に
関してはあまり詳しくないので、戦国時代の人物関係がよくわから
ないということを言っておりました。今回のNHKの大河ドラマの
「功名が辻」はいきなり戦国時代です。いろんな人物が出てきます。
かなりこんがらがってきます。そこでできるだけわかりやすく特別
講義をしてあげました。

この図の中心は、時代のヒーロー、織田信長です。
昔、緒方直人が主演した織田信長は「キング・オブ・ジパング」と
いう英語のサブタイトルがついていたので、そこに書いておきました。
私は歴史を専門的にやっているわけではないので、細かい部分はよく
わからないところも多いです。が、できるだけわかりやすく単純化
して説明してみました。

この図で、女性が黄色、男性が水色にしてあります。恋愛関係または
夫婦関係にはハートマークを使いました。関係のある人物を線や点線
で結びましたが、位置関係がまずかったため、複雑に線がからみあっ
てしまいました。今後改訂版を作る必要があります。

信長は、時代のカリスマリーダーであり、その下に部下がおりました。
会社経営にたとえますと、信長は天才肌のワンマン経営者であり、
時代感覚に優れ、自らの考えをどんどん実行に移していくリーダー
でした。そこに部下が何人もいます。柴田勝家とか、前田利家とか、
木下藤吉郎(羽柴秀吉)などがいて、その中のあまりメジャーではない
部下が山内一豊でした。この部下たちは、尾張とか美濃で採用された
生え抜きの部下で、どっちかというと田舎もんで,ワンマン信長に
忠実に使える部下たちでした。なかでも秀吉はよいしょがうまいので、
信長社長にかわいがられ、課長から部長へ、そして役員へと、とんとん
びょうしに出世していったような感じです。

そんななかで、山内一豊は、馬揃えというイベントで注目を集めたほか
はあまり際立った業績がありませんでした。馬揃えを今の会社生活に
たとえれば、会社の社内運動会(?)で優勝してしまったみたいな
もんかな?

明智光秀も信長の部下なのですが、彼は別格です。外部からヘッド
ハントされて招かれた社外取締役みたいな感じで、あきらかに他の部下
たちとは一線を画していました。何といっても当時の中心地であった
京都の文化には詳しいです。他の部下たちは、田舎育ちなので、そう
いうのは苦手です。信長は、まずは京都進出を目指しておりましたので、
京都の文化に詳しい光秀は必要な人材でした。それになによりも、
落ちぶれていたとはいえ腐っても将軍の足利義昭につながっている。
信長社長にとって、足利義昭は京都進出のために必要な人間でした。
だから、信長は明智光秀を部下にしてしまいます。

招かれて部下になってはみたものの、ワンマン信長社長はルール
無用の非常の経営をしていきます。頭のいいエリートの明智君は、
だんだん考え方の違いを意識するようになります。信長社長は、
明智君のやり方がいちいち癇に障ってきます。社内イジメは
エスカレートします。頭のいい明智君は、このままでは会社が
内部崩壊してしまうと焦ります。誰かが、信長社長のワンマン
経営をやめさせないと、と思います。誰かが鈴をつけないと
いけないのですが、他の部下にはそれができない。
できるのは自分しかないというわけで、本能寺の変になると
いう感じですね。

明智君のこの本能寺は単独行動であり、ちゃんと根回しができ
ていない。だから、反逆ということになり、羽柴君にやっつけ
られてしまうのですね。織田社長亡き後の次期社長選出について
は、清洲での役員会で揉めるのですが、羽柴取締役が巧妙な作戦
で強引に三歳の三法師ちゃんを社長とし自分がその顧問に就任
してしまうのです。で、うやむやのうちに自分が社長に…


その社長就任劇をはたで見ていて、はらわたが煮えくり返るのが
柴田取締役一派。彼らは羽柴社長なんか認められん!と公然と
反旗を翻します。結果的には、柴田派は負けてしまい、羽柴社長は、
豊臣社長と名前を変えてバージョンアップします。

というような感じで、説明していき、女性関係がどのようにこの
歴史の中でからんでいたのかを説明しました。そしたら下町娘
はすごくよくわかったと感激しておりました。図式化すると
すごくわかりやすいということでした。今回の図は織田信長を
中心とした図ですが、これをもっと洗練させ、また違う切り口で
図にしていくのもよいかなと思っております。

う~ん、歴史というのは面白いですね。