終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

自分で屋根煙突支柱取り付け

2018年10月20日 | 薪ストーブの暮らし

自分で屋根上煙突支持金具を取り付けてみた

2009年4月から住み始めて、実際に薪ストーブを焚いたのは半年後の10月だった。

初の煙突設置仕様は、ルーフフラッシングの上に直筒1000㎜(内径φ150㎜外径φ240㎜)を一本載せた上にチムニートップを被せる仕様だった。

風が強く巻いたとき、室内煙突の繋ぎ目から煙が逆流し始めて室内はもうもうの煙だらけになった。そんなことが繰り返された。

我が家は平屋で薪ストーブ設置位置が窓際という事もあり、室内煙突は直筒1000㎜一本で屋根キットに続いている。ようは煙突が短くてドラフト効果が弱いのだった。

ストーブ設置業者に対策をお願いしたところ、もう一本直筒1000㎜を載せることになった。この延長によって煙突長さが4mを超えて煙の逆流は解決した。

私は煙突に関する知識がなかったので気がつかなかったが、直筒1000㎜二本を載せる場合、屋根上支持金具で耐風・耐震補強するのが一般的だ。

それが9年経った今という訳だ。業者に依頼すれば金具代、工賃、出張旅費など含めて5~6万円ぐらい掛かるだろう。自分で取り付ければ金具代だけで済む。

読者の皆さんは、プロに任せればいいのに、僅かな金を惜しんで、素人が屋根に上がって大丈夫かと思われるでしょうね。毎年煙突掃除を自分でやってきた実績がある。

私は法律上できないこと 以外、自分で何でもやろうと決めている。

まずは段取りと安全対策だ。鋼板屋根は滑りやすいから乾いていることが条件。足元は地下足袋(スニーカはダメ)、ヘルメットを被り重心を低く移動するよう心がけた。

自分で屋根上支持金具の取り付け作業のまとめ
屋根上支持金具(黒耐熱焼付塗装)¥31,200円を購入。支持パイプの長さは1,200~2,300㎜の範囲で伸縮する。アングルと鋼板を直接固定せず間に厚さ1mm天然ゴムシートをパッキン(長方形)として挟んで防水とアングルの安定を考慮した。 たいして高くない屋根だが、作業は危険がともなうものだ。取り付けバンドを取り付け、支持パイプの長さやアングル位置を決めるとき屋根下地との取り合いに苦労した。取り付けアングルからの雨漏り防止にコーキングを打った。
φ240取り付けバンドを二段目煙突の中間に固定し、支持パイプをバンドステに取り付けるのだが、支柱取り付けには若干の調整が伴う。 屋根上支持金具の支持パイプは伸縮するので伸ばし、固定用L/LL用アングルの取り付け位置をきめる。取り付け位置の下には昇り梁が通っている。
支持パイプを外し固定用L/LL用アングルの取り付け穴に六角軸鉄鋼用ドリルを取り付けたインパクトドライバーでガルバリューム鋼板に穴をあける。 アングルの下に厚さ1mm天然ゴムシート(パッキン)を挟み、ステンレス六角ボルト頭ねじ(L70㎜)をボックスレンチで締める。
屋根上支持金具の支持パイプとL/LL用アングルを固定するボルトを13㎜レンチで締めつける。これで強風や地震の揺れも心配ない。 支持金具アングルとガルバリューム鋼板屋根の繋ぎ目に変成シーリング(コーキング)を打つために5mmほど隙間を空け養生テープを貼る。
屋根上支持金具L/LL用アングルとガルバリューム鋼板屋根、六角ボルトねじの頭に変成シーリング(コーキング)を打つ。 養生テープを剥がした屋根上支持金具L/LL用アングル。これで雨水の浸入の心配はないが、シーリングの劣化の定期的な点検は必要だ。
「雨仕舞いフラッシング」の上に取り付けて水切りをする役目の「雨仕舞いカラーDEEP」と煙突との繋ぎ目シーリングが切れているので打ち直しをする。 「雨仕舞いフラッシング」とガルバリューム鋼板屋根との継ぎ目に以前打ったシーリングに劣化がみらる。定期的な打ち直しが必要なようだ。
なかなかに古いシーリングを剥がすのが大変で、古いシーリングを取って養生テープを両側に貼る。 コーキングガンに変成シーリングをセットして隙間が出ないように打ち、へらで均しテープを剥がす。

我が家でいつも気になっていた屋根上の煙突仕舞い、支持なし二重煙突の耐風・耐震補強が9年も経って解決したがホッとしている。