美味しい日本酒が飲みたい、と思ったとき、肴を何にするかというのは、極めて重要な問題であります。
ビールにザンギ、ワインにピッツァ、バーボンにチーズクラッカー、といった「その酒にあう食べ物」というのがありまして、これがごっちゃになってしまうと、もう大変。
日本酒にザンギ、ピッツァなどと行く組み合わせは考えられないし、イナゴの佃煮とか蜂の子とバーボンを組み合わせて頂こうなどとヌカすやつらは、黙れ黙れッ!
日本酒と組み合わせて食べたいもの、これは腹を満たす為に食べる「お食事部門」と、酒をちびちび飲むために食べる「おつまみ部門」とに分かれるわけですが、お食事部門の頂点に立つのは、誰がなんと言おうと焼き魚、それもホッケの開きなのであります!
ニシンの開きでも良いのですが、サバの文化干や鯵の開きではダメ。ホッケ・ニシンの開きは、酒にあう度:ご飯に合う度が7:3なのに対して、サバの文化干・鯵の開きは1:9で圧倒的にご飯のおかずなのであります!
ブルジョアジーな日本酒好きの中には「ばかもの、日本酒に魚といえば、つぼ鯛かキンキの煮付けだろう、と仰る方もいるかもしれませんが、お前らに低所得者の気持ちなんて分かってたまるか!!
だいたい、つぼ鯛もきんきも、ヘンな脂っこさというかぬめぬめ感が許せないのである。同じ値段でも絶対にお金を払って食べたいと思うようなシロモノではないのです。
単に食べ慣れていない、というだけの話かもしれませんが。
それはともかく、ホッケの開きです。
夕食時でも、大き目のさらにでーんと居座った、脂がのったホッケの開きは、値段のわりには偉そうで、ドラえもんにおけるジャイアン、あるいはド根性ガエルにおけるゴリライモといった風体なのであります。脇に申し訳なさそうに添えられている大根おろしは、スネオかモグラというところでしょうか。
さて、このホッケ、自分の家で食べる場合は、スーパーの鮮魚コーナーにでも行って、ビンボー人はロシア産、お金持ちは羅臼産のものを、大きさと値段を比較しながら買えばよいのですが(あいにく脂ののりは、焼いてみないと分からない)、これを居酒屋で食べる時は、ちょいと用心が必要です。
僕は北海道で生まれ育ったものですから、ホッケの開きといえば「こんな大きさ」という基準が少し多きめなのかもしれませんが、就職して関東に赴任した時に、居酒屋で頼んだホッケの開きに愕然としました。
僕が、「普通、ホッケというのはこんな大きさだ」と認識しているのが、
ホッケ
くらいだとすると、札幌の平均的居酒屋で出てくるホッケは、
ホッケ
くらいなのですが、池袋、新宿、大宮あたりで食べたホッケは、
出された時に、「これはホッケなのか?」と疑うような大きさ、
ホッケ
だったのであります。
各所で「これはホッケじゃねぇ!!」と、僕は思いました。
オホーツク海に面する紋別市の漁港で見かけた、運搬する際に商品となる魚を守る為に、カラスにくれてやるようなサイズのホッケなのです。
ドラえもんにスモールライトでも借りて、わざと小さくしたようなサイズではありませんか!!
そんなわけで関東在住の皆様、北海道へお越しの際は、是非とも居酒屋で「ホッケの開き」を注文することをおすすめします。
帰宅後、近所の居酒屋へ「よくも今まで騙してくれたな」と暴動が起こること必至です。
まぁ、今時はネット通販でも買えるわけですが。
『ゴハンの丸かじり』を読みました。
ビールにザンギ、ワインにピッツァ、バーボンにチーズクラッカー、といった「その酒にあう食べ物」というのがありまして、これがごっちゃになってしまうと、もう大変。
日本酒にザンギ、ピッツァなどと行く組み合わせは考えられないし、イナゴの佃煮とか蜂の子とバーボンを組み合わせて頂こうなどとヌカすやつらは、黙れ黙れッ!
日本酒と組み合わせて食べたいもの、これは腹を満たす為に食べる「お食事部門」と、酒をちびちび飲むために食べる「おつまみ部門」とに分かれるわけですが、お食事部門の頂点に立つのは、誰がなんと言おうと焼き魚、それもホッケの開きなのであります!
ニシンの開きでも良いのですが、サバの文化干や鯵の開きではダメ。ホッケ・ニシンの開きは、酒にあう度:ご飯に合う度が7:3なのに対して、サバの文化干・鯵の開きは1:9で圧倒的にご飯のおかずなのであります!
ブルジョアジーな日本酒好きの中には「ばかもの、日本酒に魚といえば、つぼ鯛かキンキの煮付けだろう、と仰る方もいるかもしれませんが、お前らに低所得者の気持ちなんて分かってたまるか!!
だいたい、つぼ鯛もきんきも、ヘンな脂っこさというかぬめぬめ感が許せないのである。同じ値段でも絶対にお金を払って食べたいと思うようなシロモノではないのです。
単に食べ慣れていない、というだけの話かもしれませんが。
それはともかく、ホッケの開きです。
夕食時でも、大き目のさらにでーんと居座った、脂がのったホッケの開きは、値段のわりには偉そうで、ドラえもんにおけるジャイアン、あるいはド根性ガエルにおけるゴリライモといった風体なのであります。脇に申し訳なさそうに添えられている大根おろしは、スネオかモグラというところでしょうか。
さて、このホッケ、自分の家で食べる場合は、スーパーの鮮魚コーナーにでも行って、ビンボー人はロシア産、お金持ちは羅臼産のものを、大きさと値段を比較しながら買えばよいのですが(あいにく脂ののりは、焼いてみないと分からない)、これを居酒屋で食べる時は、ちょいと用心が必要です。
僕は北海道で生まれ育ったものですから、ホッケの開きといえば「こんな大きさ」という基準が少し多きめなのかもしれませんが、就職して関東に赴任した時に、居酒屋で頼んだホッケの開きに愕然としました。
僕が、「普通、ホッケというのはこんな大きさだ」と認識しているのが、
ホッケ
くらいだとすると、札幌の平均的居酒屋で出てくるホッケは、
ホッケ
くらいなのですが、池袋、新宿、大宮あたりで食べたホッケは、
出された時に、「これはホッケなのか?」と疑うような大きさ、
ホッケ
だったのであります。
各所で「これはホッケじゃねぇ!!」と、僕は思いました。
オホーツク海に面する紋別市の漁港で見かけた、運搬する際に商品となる魚を守る為に、カラスにくれてやるようなサイズのホッケなのです。
ドラえもんにスモールライトでも借りて、わざと小さくしたようなサイズではありませんか!!
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帰宅後、近所の居酒屋へ「よくも今まで騙してくれたな」と暴動が起こること必至です。
まぁ、今時はネット通販でも買えるわけですが。
『ゴハンの丸かじり』を読みました。
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