EKKEN♂

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「へんないきもの」を読んだ。

2005-04-10 | 本の話
 先日、出張旅費が余っていたので、前から気になっていた本を買ってしまいました。
 へんないきもの
 なんというか、これ、大人の図鑑ですよ。いや、えっちな内容ではないのですけど。
 勉強嫌いなくせして、アフターマンとか、そんなバカな!―遺伝子と神についてといった、生物学関係の本が好きでして、半年ほど前に書店の片隅で見つけたこの本を、いつか買ってやろう、と目論んでいたのですが、このところ滅多に書店には近づいていなかったものだから、半分忘れかけていました。
 近所の大型書店の平台にあったのを見て、思い出し、購入。
 どうやら話題の本であったらしく、blogmapでもこんなに取り上げられていました
 実在するユーモラスな生き物にスポットを当てて、モノクロながら綺麗で写実的な絵と、軽妙な語り口の解説文(というか、エッセイ)に思わずニヤリと笑ってしまいます。
 バジリコ株式会社という、聞きなれない出版社(失礼)から出されていて、ハードカバー1,500円なのですが、下手な映画を見るよりは楽しめます。こちらで立ち読みも出来ますので、ご覧になってください。僕としては立ち読みコーナーにはでていない、プラナリア(ややグロあり、注意!)のページの文章が非常に面白かったです。
 普通の生物図鑑には載っていないような生き物がたくさん出ていて、図鑑好きのウチのガキンチョも喜んで見ております。
 
 ▼お気に入りの生物本▼

へんないきもの
早川 いくを

アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界 そんなバカな!―遺伝子と神について イカはしゃべるし、空も飛ぶ―面白いイカ学入門 ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学

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話がかみ合わない

2005-04-10 | WEBにまつわる話
 ネット上の議論がかみ合わない、ということについて、Leftyさんが面白いことを書いていました。
時々、ネット上の「議論」で、なんか話がかみ合ってないなと思うことがあるんですが、
その原因の一つに、見解と事実がごっちゃになる。(自分の見解を事実だと確信してしまう)ということがあるのかなとふと思いました。

なにしろ、その場合、それが「自分の意見」であるという認識すらないわけで…。
いくら説明されても、それに気付くまではきっと話は永久にかみ合わない気がする…。

あれとかこれとか (Lefty):~というのは間違いのない事実なわけで…。

 仰るとおりだと思います。
 自分が議論に参加する場合、多くの人が自分の主張が正しい、と思っている節があります。その主張を全く変えるつもりのない人にとっての「議論に参加する意味」は、他人に自分の考えを押し付けることにありますが、そうした人の多くは、そもそも相手の主張をほとんど聞いて(読んで)いないものですから、あまり長居をされると煩わしいだけです。
 一方で、「僕はこう思うけど、他の人はどうだろう?」という人や、「もっと斬新な意見を聞きたい」と考える人は、決して自分を考えを曲げないわけではないだろうから、その人の意見と、他の人の意見を融合させて、「より良い新たな意見」に発展し、有意義な議論になります。
 ところがどういうわけか、「自分の思っていること」=「みんなが思っていること」と勘違いする人が多いようでして。「みんなが思っていること」=「正しいこと」と勝手に解釈しがちです。まぁ、このへん、既に『みんなが不快だ』は俺が不快だ!で書き綴っていることに通じるわけですが。
 以前やっていたサイトの掲示板に、僕はこんなことを書いていました。
自分の意見の正当制を高める為に、
「客観的に言って、○○○○…」などと言うやつの、その「客観的」な意見の部分は、もろに主観的な意見であることが多い、と思うのはワタクシだけでしょうか。

 恐らく「客観的に~」と言い出す人の多くは、自分の意見が標準意見と勘違いしているのでしょう。「客観的に見て~かも知れないけれど、自分はこう思う」というのなら、話の進め方として悪いとは思いませんが、かみ合わない議論の一番の問題点は、Leftyさんのいうように、見解を事実だと確信してしまうことが多いように思えます。
 他にも、自分の言いたいことを優先させるあまり、相手の意見の中に何度もその回答が出ているにも拘らず、「自分向け」の説明がないことを不満としているのか、あるいはハナから相手の記事を読んでいないのか、同じことを何度も主張するケースも多々あり、そもそも「人の話を聞いていない」人は、他人のサイトに乗り込んでウダウダと文句垂れていないで、自分でサイトを作って誰にも聞いてもらえない愚痴をチラシの裏に書く感覚で綴っていればよろしい、と思うのです。

最近いくつかのトラックバックを削除したことについて

2005-04-10 | Trackback
 ここ数日の間に、お寄せいただいたトラックバックのいくつかを削除しました。
 スパムと断言するには「全く関連性がない」ワケではなく、話題にしている対象が同じという程度に関連はしているのですが、僕はトラックバックを「言及通知機能」と考えております。
 そのため、Trackback Ping-URLが表示されている下方に、次のような注意書きをしております(この内容はいずれ書き換える場合もあります)。
こちらの記事の内容を踏まえていない、記事の関連性が薄い、あるいは宣伝目的と思われるトラックバックは削除することもあります。
また、トラックバックの重複については、こちらで処理しますので、報告不要です。


 トラックバックの技術仕様書の解釈では、リンクしていない送信元からのトラックバックも認められているようだし、「関連していれば」言及の有無も関係ない、ということだけど(下記引用文の【2】参照)、僕はこの考え方は、現状のようなトラックバックが乱発されるようなことまでを、想定していたようには思えないのです。
 まず、トロット夫妻の開発動機をまとめてみると、以下の使い方が想定されています。
【1】こちらからあなたの記事を参考にして新しい記事を書いたので、お知らせしますね、という使い方。
【2】あなたが記事で書いている内容と関連する他の記事があるので、お知らせしますね、という使い方。

絵文録ことのは:トラックバックの有効な使い方を考える


 以前も書いているのですけど、「トラックバックに対する考え方」のひとつとして、自分のトラックバックポリシーを明示した記事に対して、その記事をたまたま検索などでたそりついた人が、自分のトラックバックポリシーはこうだ、という記事を送ってこられても、反応のしようがないわけです。そもそも、赤の他人のトラックバックポリシーを知らされても、送られたブログの書き手本人はおろか、そのブログの読者にとっても何のメリットもないわけでして。
  
 読書日記や映画感想の記録をするブログなどでは、言及やリンクをしていない「同じ本や映画の感想を書いたブログ」へのトラックバックを送ることが、暗黙の了解として許容されているケースが多いようですが、それをやめさせようとまでは思わないものの、僕はあれをあまり好ましいものだとは思っていません。
 どこのブログサービスも、ほぼ慢性的にサーバーの不安定さが問題になっています。ユーザーが増えているのだから、仕方がないと思う面もありますが、必要の無いアクセスを繰り返すのをやめれば、幾分解消されるかもしれません。
 同じ話題を書いたからトラックバックをしたい、という人はたくさん存在するでしょう。
 それでは、同じ話題を書かれたからトラックバックを貰いたい、と考える人は、一体どのくらいいるのでしょうか。
 誤解のないように言っておきますと、そういう人は確かに存在するでしょう。ブログというものは、そうした「横の繋がり」を簡単に作れるところが魅力でもあります。
 しかし、同じ話題を書いた他人のブログの記事を読みたい、と真剣に考えている人は、トラックバックを貰うことで読むのではなく、ブログの検索サービスを利用すれば済むだけの話です。
 気軽にアクセスを増やそうと思って、「同じ話題について書かれたブログへなら、単なる宣伝とは思われないだろう」とトラックバックをいくつも送ることは、利用しているブログサービスのサーバーへ、過剰な負荷をかけていることにならないのでしょうか。
 あなたが記事で書いている内容と関連する他の記事があるので、お知らせしますね、という使い方は、現状のような、ブログ検索をすれば、「同じ話題について書かれたブログ」は簡単に見つけることが出来るシステムがそれほど構築されていなかったのではないでしょうか。えぇ、例によってかなりテキトーこいてますが。
 僕は技術的な話は何も分からないので、これは要らぬ心配なのかもしれませんが、どっちにしろ、僕にとっては、検索をかけてヒットしたところ、という理由で送られたトラックバックから得られるものは何もないので、一通り読んで、そのことが分かると、多くの場合削除しています。関連性が薄くても「面白ければ」残していますが。
 
 先日着ていたトラックバックは、どういう了見で送られてきたものなのか、全く不明で、「別の意味で」面白かったのですが、僕のトラックバックポリシーに基づき、削除しました。
 苦情記事を書く人が、繋がりにくい時間にそんな記事を更新しなければ、ほんのちょっとは繋がりにくさが解消されるんじゃないかなと主張している僕に、こちらへの言及もリンクもない「先日コメントがうまく送れなかった方」に対してもメッセージ記事が、ブログの編集に、フリーのHTMLエディタをオススメしますの記事へトラックバックしてきているのです。
 恐らくはその記事の冒頭にある「アクセス過多が原因と見られる、記事の更新エラーが頻発するようになりましたね」という一文が検索にヒットし、送りつけてきたものだと思われますが、そうした検索でたどり着いてトラックバックを送るにしても、受信者側の記事の内容を全く読んでいないことが明らかなトラックバックは、スパムと一緒ですね。
 
 検索でたどり着いたと思われるトラックバックの受信に関しては、S嬢のPC日記:トラックバック受付に関しまして に書かれていることに、全く同意見ですので、今後も「何の言及もない」トラックバックについては、削除させていただく場合が多いと思います。