EKKEN♂

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ブログがSNS化すると

2005-04-17 | WEBにまつわる話
 gooブログスタッフの一人、村井さんがブログを始めたようです。
 これを書いている時点で、まだ二つのエントリーしかないのですが、なかなか興味深いテーマで書かれています。
→「ブログのSNS化」ってどうよ?
この展開は、今後の「ブログの限界を打破できる」ひとつの切り口に
なりえるのだろうか?
とても面白い題材だと思う。

でも、みんな興味あるのかなー(笑)

村井説人の日記:ブログを運営していて感じること

 ブログがSNS化することによって、村井さんは「限界を打破」と仰っていますが、僕はむしろSNS化によって「ブログの限界」が早まっているように思えます。
 僕はこのブログの中で何度か書いてきたように、ブログの良いところは、他のサイト(ブログ)に対して、賛同意見や反論を述べやすいところにあると考えています。
 ネット上の友達を見つけるためにブログをやっている人もいるでしょうし、そのことを否定する気はありませんが、そういう人の多くは、見知らぬ人からの反論を嫌うものですから、ある程度コミュニティが形成されたら、ブログを離れてSNSに移ったほうが良いのでは? と思っています。
 SNSは閉鎖的だから面白く、ブログは開放されているから面白いのではないでしょうか。
 もちろん「開放されている」ことによる、荒しや心無い書き込みのリスクは負わなければなりませんが、僕がブログを始めた理由のひとつには、既存のホームページ形態の掲示板の閉鎖性を嫌ったことにありました。
 村井さんの仰る「SNS化」というのが、具体的にどのようなものを差しているのか、今回の記事でははっきりしない部分がありますが(僕の偏見だとは思うものの)、僕のSNS観としては、ブログに近い形態を持ちつつ、ブログ以前の日記サイト+掲示板に、「部外者は来ないし、嫌なやつが来ても受け入れないもんね」の村社会の形成に拍車をかけているような気がしてならないのです。
 もっとも、僕は入会したものの放置したっきりのキヌガサを、をぱっと見て回った程度で実質SNS未体験なので、上記の「SNSとはそういうもの」というのは、僕の妄想に過ぎないのですが。
 
 僕にとって、こんなブログにはコメントを残さない、というものがあるのですが、S嬢のPC日記において、僕とほぼ同じ考えがまとめられているので、引用します。
記事内容に関わらず、コメント欄にマイナスの評価をするときもあります。
記事内容が充実している場合でも、コメント欄にマイナスの評価の感覚を持つ場合は、そのブログにおいて、コメント欄をチェックする頻度が低くなります。
以下、コメント欄にマイナスの評価をするときのケースです。
  • 複数の参加者による、複数の「内輪ウケネタ」が存在するとき
  • 参加者に対しての管理者の態度が終始「発展性の無いイエスマン」で、コメントのやり取りに得るものが無いとき
  • 「TBありがとう」コメントが多数並び、そのコメントに対してのレスに「挨拶」以上の発展が無いとき

コメント欄にこうした「マイナス評価」を感じるものがあっても、記事内容が充実している場合は特に問題にはなりません。
ただ、コメント欄をチェックしないことが増えるだけのことです。

S嬢のPC日記:わたしにとっての閲覧したくなるブログの条件

 S嬢が列記されている3つのうち、上2つは明らかに「馴れ合いコミュニティ」の特徴です。
 公共性が高く、記事の質が高かったり、イヤミなく笑える面白さを兼ね備えているブログでも、コメントを残すもの同士がやけに親しい関係にあると、初めて訪問したブログの場合は、なかなかコメントを残しにくいものです。
 その垣根を越えて自分も参加者の方に回れば、村社会の一員として楽しむことが出来ますが、そうなってしまうと、コミュニティ内で反感を買うような行動(そのコミュニティ内の古参の人物に対する反論など)がしにくくなり、オープンな場所としてブログを始めた意味がなくなります。
 誰もが情報発信元として、自分の主張を訴えることが出来ることが魅力のブログが、SNS化することで、ブログ以前の「ホームページ+掲示板」に戻ってしまいように思うのは、僕の考えすぎでしょうか。

ソーシャルブックマークの楽しみ

2005-04-17 | WEBにまつわる話
 一年もgooブログを続けていると、サイトに対する考え方も変わってくる物でして、以前は「ニュースサイトなんてつまんねぇ」とほざいていた僕が、たまにニュースサイトを巡っているばかりか、ニュースサイトっぽいものを始めていたりするから、油断もスキもあったものじゃない!
 
 むだの素
 
 以前からExciteブログを使って、気になる検索語をかけて見つけた面白いサイトを「後でネタにしよう」ということで、「むだづかいにっきの素」として気の向いた時に更新していたのだけど、更新頻度が低いと時系列でまとめる意味が無く、また、あとで見直すことを考えると、取り上げたサイトのジャンルごとに分類されていた方が使い勝手が良いだろう、ということで、通常のブログの使い方とは違った更新方法をしていました。
 ところが、ブログツールでこれをやるのは、非常に面倒なのです。クリッピングしたいサイトを見つけても、それをぶち込むための記事にたどり着くまでが大変だったり、ログを見直してもどこからが新しい情報なのか分かりにくかったり。
 結局面倒になって放置気味だったのですが、ソーシャルブックマーク(以下、SBM)というものを知ったのが、2月の中ごろ。
 話題になっていたはてなブックマークというものを導入してみました。
 専用のブックマークレットをリンクバーに登録し、気になるサイトを見つけたら、簡単にクリッピングできます。
 この手のサービスは、MyBlog JapanのMy ClipやBlogPeopleのIBなどを利用していたことがあるのですが、ジャンル分けなどがイマイチで、自分の登録したものを見つけにくく、すぐに使わなくなっていました。はてなブックマークは、ワンクリックで登録でき、同じサイトを登録している人の人数も確認できて、話題を共有する喜びがあって面白かったのですが、使っているうちに、自動的にカテゴリ分けされることが、ちょっと不満になってきました。
 自動的にカテゴリ分けされると、次々クリッピングしていく人にとっては便利なのですが、僕にとっては「コンテンツを作る喜び」が物足りなかったのです。
 そこで見つけたのが、MM/Memo
 blogmapでおなじみの1470.net のサービスです。
 僕の場合は、「面白いサイト」をクリップしているのではなく、後でブログの記事のネタとして使えそうなものと、関心のある本やCDをまとめているのですけど、最近はブログの記事を書いているよりもこっちの方が楽しくなってくる物だから、なんとも本末転倒な話です。
 
 気になる記事をクリッピングしていくと、ブログの記事を書いていくこととは「別の面白さ」があることが分かってきます。
 だが、ちょっと気になっているのは、ネットの中で、他人の考えを切り貼りしただけで自分の考えを述べたつもりになっている人が増えているのではないかということだ。私のコラムに限らず、さまざまな文章へのリンクや引用をインデックスのように並べてはいても、それらを熟読し、自分の考えと比較検討している様子が、ほとんどうかがえないのだ。

リンクを並べれば表現になるのか:RBB TODAY (ブロードバンド情報サイト)

 以前、僕は「ニュースサイトはつまらない」ということを言っていたわけですが、ニュースサイトの多くは「リンクを並べているだけ」で、自己主張がない、テキストエディタにサイト名とアドレスを貼り付けて保存しておいたっていいんじゃないの? と思っておりました。
 しかし、実際に自分が始めてみると、赤の他人と「面白いと感じるものを共有」する喜びというのが、思いのほか楽しいものである、ということに気付きました。
 特に「まだあまり知られていない情報」を、自分が紹介したことによって、他のニュースサイトに伝播していくのを見ると、そこから得られる喜びが大きい。
 
 良いニュースサイトは、クリッピングする情報の質を選び、情報に対する価値観が近い人にとっては役に立つし、「自己主張」までは感じないものの、興味の対象を並べ立てることで、ある種の表現を感じ取ることが出来るものです。
 
 このところ、gooブログも更新がままならないくらい「重い」のですが、改善した時に記事のネタがない、なんてことのないように、面白いウェブサイトを見つけたら、SBMにクリッピングしておくというのも、良いものです。
 僕はネタが集まりすぎて、まとめられなくなりましたが。
 
 

ホッケの開きなのだ

2005-04-17 | たべもの
 美味しい日本酒が飲みたい、と思ったとき、肴を何にするかというのは、極めて重要な問題であります。
 ビールにザンギ、ワインにピッツァ、バーボンにチーズクラッカー、といった「その酒にあう食べ物」というのがありまして、これがごっちゃになってしまうと、もう大変。
 日本酒にザンギ、ピッツァなどと行く組み合わせは考えられないし、イナゴの佃煮とか蜂の子とバーボンを組み合わせて頂こうなどとヌカすやつらは、黙れ黙れッ!
 日本酒と組み合わせて食べたいもの、これは腹を満たす為に食べる「お食事部門」と、酒をちびちび飲むために食べる「おつまみ部門」とに分かれるわけですが、お食事部門の頂点に立つのは、誰がなんと言おうと焼き魚、それもホッケの開きなのであります!
 ニシンの開きでも良いのですが、サバの文化干や鯵の開きではダメ。ホッケ・ニシンの開きは、酒にあう度:ご飯に合う度が7:3なのに対して、サバの文化干・鯵の開きは1:9で圧倒的にご飯のおかずなのであります!
 ブルジョアジーな日本酒好きの中には「ばかもの、日本酒に魚といえば、つぼ鯛キンキの煮付けだろう、と仰る方もいるかもしれませんが、お前らに低所得者の気持ちなんて分かってたまるか!! 
 だいたい、つぼ鯛もきんきも、ヘンな脂っこさというかぬめぬめ感が許せないのである。同じ値段でも絶対にお金を払って食べたいと思うようなシロモノではないのです。
 単に食べ慣れていない、というだけの話かもしれませんが。
 
 それはともかく、ホッケの開きです。
 夕食時でも、大き目のさらにでーんと居座った、脂がのったホッケの開きは、値段のわりには偉そうで、ドラえもんにおけるジャイアン、あるいはド根性ガエルにおけるゴリライモといった風体なのであります。脇に申し訳なさそうに添えられている大根おろしは、スネオかモグラというところでしょうか。
 
 さて、このホッケ、自分の家で食べる場合は、スーパーの鮮魚コーナーにでも行って、ビンボー人はロシア産、お金持ちは羅臼産のものを、大きさと値段を比較しながら買えばよいのですが(あいにく脂ののりは、焼いてみないと分からない)、これを居酒屋で食べる時は、ちょいと用心が必要です。
 僕は北海道で生まれ育ったものですから、ホッケの開きといえば「こんな大きさ」という基準が少し多きめなのかもしれませんが、就職して関東に赴任した時に、居酒屋で頼んだホッケの開きに愕然としました。
 僕が、「普通、ホッケというのはこんな大きさだ」と認識しているのが、
 
ホッケ

くらいだとすると、札幌の平均的居酒屋で出てくるホッケは、
 
ホッケ

くらいなのですが、池袋、新宿、大宮あたりで食べたホッケは、
出された時に、「これはホッケなのか?」と疑うような大きさ、

ホッケ

だったのであります。

 各所で「これはホッケじゃねぇ!!」と、僕は思いました。
 オホーツク海に面する紋別市の漁港で見かけた、運搬する際に商品となる魚を守る為に、カラスにくれてやるようなサイズのホッケなのです。
 ドラえもんにスモールライトでも借りて、わざと小さくしたようなサイズではありませんか!!
 
ホッケの開き
ほっけ開 特大
 そんなわけで関東在住の皆様、北海道へお越しの際は、是非とも居酒屋で「ホッケの開き」を注文することをおすすめします。
 帰宅後、近所の居酒屋へ「よくも今まで騙してくれたな」と暴動が起こること必至です。
 まぁ、今時はネット通販でも買えるわけですが。


 『ゴハンの丸かじり』を読みました。

ゴハンの丸かじり
東海林 さだお

トンカツの丸かじり ケーキの丸かじり タクアンの丸かじり ワニの丸かじり

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