EKKEN♂

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トラックバックランキングはいらない

2005-04-20 | Trackback
 ブログサービス 他所にはあってgooブログには無い!
 シリーズ9回目です。8回目を書いてからずいぶん時間が経っていますが。
 今回のテーマはトラックバックランキング: VS Seesaaブログ 
 
2005/04/24 追記しました。
追記部分へジャンプ→




 結論から言ってしまうと、「トラックバックランキング、いらねぇ」なのですが。

 あっ、いかん、終わっちゃったよ、この記事!


 僕がブログというものを知り、利用し始めた時、「トラックバックってあんまり使われていないなぁ」というのが正直な感想であり、僕自身、トラックバックについて、明確な考えはなかったので、今となっては「するべきではなかった」と思われるトラックバックも何度か送っていました。
 共通する話題だから、という理由で送ることは、禁止すべきものではありませんが、僕個人としては大部分が「うぜぇよ、ボケ」という類のものであり、その内容が面白ければ残すものの、基本的には削除しますし、そういうトラックバックばかりが集まったブログに寄せられた、トラックバック送信元の記事は読まないことにしています。
 特にアクセスアップを意識してトラックバックを送っているとは限らないのでしょうが、「共通した話題」を知りたければ、僕はそういうトラックバックを送ってくる人が「送るための手段」として利用しているように、ブログ検索サービスを利用するからです。
 
 ブログが流行り、トラックバック機能によって、これまでの「ホームページ」形態のサイトよりもアクセスアップしやすい、ということが分かると、あまりに安易にトラックバックが使われるようになってしまいました。
 トラックバックに対して、あんまり慎重になるのもどうかと思うけれども、最近は「おまーらもうちょっと考えて送れよ、コノヤロコノヤロ」と思うものの方が、占める割合が多くなって来たような気がします。
 「送るのは自由なんだし、削除するのも自由なんだから、気にいらなければ削除すれば良いだろ、それも嫌ならトラックバック機能を切れ」という人も居りますし、実際僕も1年近く前まではそういう考えだったのですが、いくら「送るのは自由だから」と理由付けをしようと、多くの人が迷惑と考えるような宣伝トラックバックを送ることによって、嫌われるのは結局送った本人です。(あ、ちなみに相手の記事を批判するトラックバックも、嫌われる率は高いですが、これは「言及行為」という点で、トラックバックの使い方として間違っているとは思えませんので、これは今後も続けます)
 システムでそれが可能な所なら、常習者からのトラックバックは受け入れ拒否にされるでしょうし、それができないところでも、全く読まれないまま削除されることもありえるでしょう。
 アクセスアップのための宣伝トラックバックによって、一時的にアクセスを増やすことはできても、その方法を常用することによって、自分の価値を大きく下げてしまうということは、このブログ内でもしつこいくらい書いてきたことです。
 
 しかし、そんな無意味なトラックバックを大量に送ることを助長するサービスが存在します。
 その一つがSeesaaブログです。
 Seesaa ブログ:トラックバックランキングをご覧いただければお分かりになるかと思いますが、上位に来ているブログ、わざわざ開くまでも無く、そのほとんどが「トラックバックを集めること自体が目的」になっているブログ(便宜上、こうしたブログを「トラックバックセンター」と呼ぶことにします)であることに気付くことと思います(ランキングは流動的でしょうから、2005/04/20現在の参考画像をどうぞ)。
 実際にトラックバックがたくさん集まっている以上、多くの需要があることは事実なのですが、ここにトラックバックを送ることによって、送った人の記事は他者に読まれているのでしょうか。
 全く読まれていない、なんてことは無いのでしょうが、少なくともトラックバック一覧に表示されている記事の概要を読む限り、この手のトラックバックセンターがスパムあるいは宣伝トラックバックの集積所となっているとしか思えません(無論、こんなところに送ったからといって、実際に「宣伝」の効果は無いはずなのですが)。
 中には読むに価する記事も存在するのでしょうが、産廃処理場に埋もれた500円玉を、一体どのくらいの人が探してみるでしょう?
 こうしたブログの存在価値は、「とにかくどこかにトラックバックを送りたい!」という人の欲求を満たすことくらいです。「トラックバックを送ること自体が目的になっている」、本末転倒な人の役に立つくらいです。
 だいたい、こうしたトラックバックセンターには、トラックバックPINGのURLを見つけやすいようにと、そのブログのトップに見やすく一覧にされているのですが、それは他の利用者が送ったトラックバックを読まないという前提があるからに他ならないのではないでしょうか。そもそも1000も2000もトラックバックが寄せられた記事など、負荷がかかりすぎて開いてられません。ブラウザがフリーズしたのかと思うこともあるくらいです。
 利用者の中には、「迷惑と感じるならば、アンタが見なければ済む話だろう」という方もいるでしょう。しかし、そうしたブログが存在し、それなりのアクセスがあったとすると、そのサービス全体に高い負荷をかけることになるのではないでしょうか。記事内の文字数には制限のあるブログが多いかもしれませんが、トラックバックの数に制限がある、という話は聞いたことがありません。ゴミみたいなトラックバックが集まるブログの記事が表示されると、データが入っているサーバーの読み込み時間が増えて、他のブログが開きにくくなる、なんてことないのでしょうか。
 こうしたブログ、gooブログにも存在しているのですが(ブログ主はSeesaaブログのトラックバックバンク Seesaa支店 と同一と思われます)で、幸いなことにほとんど盛り上がりもせず、放置されております。
 
 以前は「トラックバックの多く集まるブログ、トラックバックを多く発信しているブログ」を、僕は「面白さの指針の一つ」としていました。
 だからこそ、現在は休止中の「ブログはじめますた」での企画、勝手にランキングは始まった当初は面白い企画として楽しんでいたし、あそこで上位に位置するブログには面白いものが多かったのですが、いつのまにかトラックバックに対して積極的過ぎる人が増えすぎてきて、トラックバックが多いブログ=面白いブログとは言い切れないようになってしまいました。
 今では僕は、「トラックバックが多いブログ」は、単なる宣伝好きか、あるいは「誰もが話題にしやすい、ありふれた情報しかかかれていないブログ」と認識することの方が多いです。
 
 ランキングにすることで、「もっと上質のブログを作ろう」という目的意識も働くのかもしれませんが、それが全て正しい方向に働くわけでもなく、トラックバックを得ることが目的のトラックバックという、なんとも不可解かつ低質なトラックバックが横行するのを助長しているだけ、と思うので、gooブログには今後もこうした「トラックバック数によるランキング」は企画しないでいただきたいものです。

 なお、ここでは具体例としてあげなかったのですが、アクセスランキングによって上位者に賞金を出すという、とんでもないシステムのアメーバブログは、「スパムを発信する」ことをサービスの方で推進しているとも考えられるものでして、善良なるアメーバブログユーザーの方には申し訳ないのですが、URLに「ameblo」と書かれているブログからのトラックバックは、僕の第一印象でかなり損をしているので、お引越しをお勧めします。 
 笑っている場合じゃないぞ、FC2、おめーのネットワークサービスも同罪だッ!



2005/04/24追記です。
 BLOG界の出来事の情報により、トラックバックセンターなるブログを知りました。
 重いです。開かないです。トップページはまだしも、各エントリを開くには、相当の忍耐が必要です。
 話題を絞ってblogを見たい人たちのためのセンターとのことですが、トラックバックが集まりすぎて、クソ重くなっているこのブログを、「読みたい記事を探す為に」読みに行くユーザーが存在するとは到底思えません。正直、ブラクラ食らったかと思いました。
 
 この手の「トラックバックを集めることが目的」のブログって、もしgooブログで立ち上がり、それなりのアクセスを集めたりしたら、gooブログ利用規約の第12条(禁止事項)、その11項「本サービスの運営を妨げ、又は、当社の信用を毀損する場合」に該当するんでしょうね。
 ああいうものが、実際にユーザーの交流に役立っているのなら良いのですが、あれだけの量が集まっていると、そんなことはないと思うし、ホスティングブログサービスにとっては、単なるトラフィック量の無駄な増大以外の何物でも無いでしょう。