定年後は旅に出よう/シルクロード雑学大学(シルクロードを楽しむ会)長澤法隆

定年後もライフワークのある人生を楽しみたい。シルクロード等の「歴史の道」を調べて学び、旅して記録する楽しみ方を伝えます。

サマルカンドを紹介 NHK BSプレミアム「世界ふれあい街歩き」

2018-12-18 12:53:30 | 新聞記事・テレビ


NHK BSプレミアムの「世界ふれあい街歩き」という番組で、サマルカンドを紹介するのでお知らせします。

12月18日火曜日 午後8時から午後9時です。

再放送 12月25日(火) 午前8時~午前9時
再々放送 1月7日(月) 午後6時~

  

サマルカンドの友人

10年ほど前、日本に住んでいるサマルカンド出身の女性と知り合いました。
日本国内でペルシャ語講座を受けいると、彼女は日本人のご主人と一緒に受講していました。当時、彼女は結婚し、日本に来て生活を始めたばかりでした。

サマルカンド出身でペルシャ系のウズベク人だと彼女は自己紹介しました。「おばあさんの話す言葉には、所々にペルシャ語が入るのでペルシャ語をもっと知りたい」というので、講座を受講しているとのことでした。

「イランを自転車で旅行するので、あいさつや文字の読み方などペルシャ語の初歩の初歩レベルを知りたい」と私の目的を紹介しました。ペルシャ語講座は、週に1回あり、10回の講義が続きます。3回目の講義の頃、サマルカンドの街の様子を撮った写真を見てもらいました。20年かけて自転車でシルクロードを旅行していることを知ってもらうためでした。
私の写真を見ながら彼女は「サマルカンドはすっかり変わってしまったわ。私の子供の頃に遊んだサマルカンドは、長澤さんの写真の中にあるだけです」とサマルカンドの変化を教えてくれました。サマルカンド外国語大学で日本語を学んだという彼女は、流ちょうな日本語で話したのです。

私の友人のひとりに高校の教師を定年となり、サマルカンド外国語大学で日本文化と日本語を教えている友人がいました。彼女は私の友人の教え子だったのです。また、友人は、教え子であるウズベク人の女性と結婚しています。一緒にペルシャ語を学んでいたウズベク人の女性は、友人の奥さんと大学の同級生でした。

残念なことに彼女は、2年程前に癌で亡くなりました。私が中国の旅行から帰ると、facebookの彼女のサイトではロシア語のメッセージがたくさん書かれていました。何かが起こったことを感じさせるな雰囲気でした。中国ではfecebookを見る事ができませんでした。そのために、旅行中の情報が抜けていたのでした。
彼女は、日本人の男性との間に3人の子どもに恵まれました。ただ、子どもたちは「死をまだよく理解していないようです」と、ご主人はfacebookで教えてくれました。子供たちと一緒にお墓参りの様子を、facebookにアップした写真でも伝えてくれました。彼女が亡くなってから、1年後の事でした。

 
左/サマルカンドの旧市街地、桑の木の下でお店を開いている人。中/玄奘三蔵が立ち寄ったと言われる遺跡・アフラシャフの丘。右/バザールでイチジクを売るご婦人。甘みが全体にいきわたる様に実を潰してある。