『資本論』学習資料室

泉州で開催された「『資本論』を読む会」の4年余りの記録です。『資本論』の学習に役立たせてください。

ドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」上映会の案内

2010-06-04 13:13:48 | 『資本論』

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ドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」

上     映     会 
                                             

 

 「自分を取りまいている労働者世代の苦悩を否認する実に『十分な理由』を持つ資本は、その実際の運動において、人類の将来の退化や結局は食い止めることのできない人口の減少という予想によっては少しも左右されないのであって、それは地球が太陽に墜落するかもしれないということによって少しも左右されないのと同じことである。どんな株式思惑においても、いつかは雷が落ちるに違いないということはだれでも知っているが、自分自身が黄金の雨を受け集め安全な場所に運んだ後で、隣人の頭に雷が命中することをだれもが望むのである。“わが亡き後に洪水は来たれ! Apres moi le deluge! ”これがすべての資本家およびすべての資本家国民のスローガンである。したがって、資本は、社会によって強制されるのでなければ、労働者の健康と寿命に対し、何らの顧慮も払わない。肉体的、精神的萎縮、早死、過度労働の拷問に関する苦情に答えて資本家は言う--われらが楽しみ(利潤)を増やすがゆえに、それが何でわれらを苦しめるというのか?と。」(『資本論』第1巻全集版23a352-3頁) 

       
 このドキュメンタリーは、この資本の飽くなき搾取欲を暴露してやまない。また、労働者が団結して、それに対して闘いに起ち上がらない限り、その「肉体的、精神的萎縮、早死、過度労働の拷問」に制限を加え、労働者の生活を守り、未来を切り開いていくことはできないことを明らかにしています。

 これは決して、『資本論』が書かれた150年前の出来事ではありません。また『蟹工船』が描いた、戦前の資本主義の姿でもないのです。今日の日本の高度に発展した資本主義の現実なのです。

  『資本論』がどれほど資本主義的生産様式の本質を深く明らかにし、今日までのその現実を見通したものであるかを、そして労働者の進むべき道を正しく指し示すものであるかを、私たちは、この映画からも学ぶことが出来るでしょう 。

 

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 ドキュメンタリー映画
『フツーの仕事がしたい』

上映会・案内

 

   ■日 時   6月27日(日) 午後1時~

   ■会 場   大阪市港区民センター
             (環状線・弁天町駅下車西500m)

  ■運 営    映画・上映
             監督挨拶 土屋トカチ
             講演 「労働者の団結を!」(平岡正行)
            労働者の挨拶(郵政労働者・杉原)
                (監督をまじえた参加者全員によるトークあり)

  ■主 催   集会実行委員会
            (連絡先・072-366-8515)

                   

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