『資本論』学習資料室

泉州で開催された「『資本論』を読む会」の4年余りの記録です。『資本論』の学習に役立たせてください。

第45回「『資本論』を読む会」の案内

2012-04-05 04:47:23 | 『資本論』

『資本論』 を 読 ん で み ま せ ん か 

                                    

                                      

 

 前回(第44回)の報告の最初にも紹介した、大阪府教育委員会による、教育労働者への不当な思想弾圧は、とうとう、教育労働者の解雇にまで発展しました。

 前回も紹介したのですが、勤務日ではなかったが、卒業式当日、校門前で生徒と保護者に日の丸・君が代の強制に反対するビラを配布し、そのあと式場にも参列して、斉唱時に起立しなかったという教師がその対象者です。今回の不起立者17名全員が訓戒処分を受け、うち8名が再任用の内示が保留されたままであったのが、彼だけがその内示を取り消されたというのです。

 この不当な処分を受けた教育労働者について、『朝日新聞』(3月30日)は、かなり詳しい紹介記事を掲載しています。

 

今回、処分を受けた教諭(3月30日「朝日」から)

 

 まず「不起立は人から職を奪うほどの大きな罪だろうか」と疑問を呈しています。まったく同感です。

  府教委は今回の処分の理由として「勤務実績が良好でない」としています。しかし、この新聞記事によれば、この教諭の同僚は、昨春、定年を迎えたこの教諭を生徒たちが胴上げしたのを見たと書いています。そして「あんなに慕われる先生はいない。生徒を尊重し、決して馬鹿にしないから、どんなワルも心を開く」とその同僚の言葉を紹介しています。また職場では処分取り消しと再雇用を求める署名が同僚の間で行われ、8割を超える署名が集まったのだといいます。そればかりかこの教諭は、堺市の伝統産業であるタタラ製鉄を教育実習に取り上げ、その教育実践によって、昨年3月、当の教育委員会から表彰までされているというのです。何が「勤務実績が良好ではない」でしょうか。

 この教諭の「勤務実績」のどこをみても、再任用の内示を取り消さなければならない理由はないのです。おまけにこの教諭は卒業式当日は、勤務日ではなく、校長も「休みの人間に職務命令は出せない」と述べているのに、府教委は、「事前の校長からの指示を口頭での職務命令とみなした」と強引に解釈して、職務命令違反として訓戒処分にしているのです。

 

 しかし府教委が処分の根拠とした地方公務員法第32条は「職員は、その職務を遂行するに当たって」と断っており、だから勤務日ではないものが「職務を遂行する」立場にもないことは当然であり、よって当の教諭に、この法律を適用することそのものがそもそも出来ない話なのです。

 こうしたことを考えると、今回の処分は、府教委が、この教諭が校門前で配布したビラの内容まで処分の理由の一つにしていることをみても、明らかに思想的な弾圧であり、統制であると言わざるを得ません。これは、教育労働者全体への思想統制を強めるために、一つの見せしめとして、今回の処分が行われたことを物語っています。

 私たちは、こうした教育労働者への攻撃を断じて許すことは出来ません。それはやがては、国民全体に対する思想統制と弾圧が開始される兆しを意味するからです。

 マルクスは『共産党宣言』において、「教育を支配階級の影響からひきはなす」べきことを次のように述べています。

 〈社会が教育にはたらきかけるのは、なにも共産主義者が発明したことではない。共産主義者は、ただこのはたらきかけの性格を変えるだけである。ただ教育を支配階級の影響からひきはなすだけである。〉(全集4巻492頁)

 教育への不当な思想統制を断じて許さない闘いを!

 厳しい闘いを強いられている教育労働者へ支援の手を!

 『資本論』を学び、闘いの武器として鍛え上げよう!

 

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第45回「『資本論』を読む会」・案内


 

■日   時    4月15日(日) 午後2時~

■会  場   堺市立南図書館
            (泉北高速・泉ヶ丘駅南西300m、駐車場はありません。)

■テキスト  『資本論』第一巻第一分冊(どの版でも結構です)

■主  催  『資本論』を読む会
       
(参加を希望される方はご連絡くださいsihonron@mail.goo.ne.jp)

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