『資本論』学習資料室

泉州で開催された「『資本論』を読む会」の4年余りの記録です。『資本論』の学習に役立たせてください。

『資本論』を読んでみませんか

2008-02-22 10:52:16 | マルクス
 「大坂城は誰が建てた?」 「太閤さんや」
 小学生でも答えられる。しかしほんまやろか?
 ほんまは、太閤さんは、大坂城を建てるために、石垣の石の一つも、屋根瓦の一つも作ったり、運んだりはしてへん。ほんまに建てたのは、当時の築城工事に動員された、農民や大工、石工、左官などの人夫たちや。
 世の中の生活やそのもとにある経済は、こうした実際に額に汗して働いている人たちによって支えられ動いています。こんな世の中のほんまの仕組みを科学的に解きあかしているのが、カール・マルクスという人が書いた『資本論』なんです。
 『資本論』は「資本主義」という今の世の中の経済の仕組みをもっとも簡単なものから、もっとも複雑で高度な内容まで、順序よう、一つ一つ理論を積み重ねて明らかにしたものです。確かに初めての人にはむずかしいと思うかも知れんけど、実際に自分で働いたことのある人には、読んだら「なるほど」とようわかるように書いています。
 それに私らの読書会は、初めから、丁寧に読んで行くことを心がけています。
一つの段落ごとに、読み合わせて、その内容について話し合い、みんなが納得してから、次に進むというように、読んで行くわけです。一人でも「わしゃ分からんわ」という人がいたら、何度もそこで議論して、色々な参考文献も読んだりして、とくにかく全員が納得してから、次に進むというようにやっていくつもりです。そやから初めて読もかという人も、もちろん何度も読んでよう知ってるわ、という人も、参加してもろて、知っている人は色々とその蘊蓄(ウンチク)を傾けてもろて、みんなでガヤガヤいいながら、まあ、茶菓子でもつまみながら、ゆっくり読んでゆこやないか、という読書会なわけです。
 そんな読書会ですから、前もって予習をせよとか、むずかしいことは言いません。古本屋でも覗いて安売りしているものでも、あるいは家の本箱の隅でホコリをかぶっているものでも、どんな版のものでも結構ですから、『資本論』の最初の巻(分冊)を持って参加して下さい。そしてみんなで声を出して読んでゆきましょう。そうしたらぼちぼち分かってくるはずです。
 まあ、そんな『資本論』読書会ですから、誰でも気軽に、参加してください。 

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 ■日 時   4月13日(日) 午後2時~ 

 
 ■会 場   堺市立南図書館
        (泉北高速・泉ヶ丘駅南西300m
         駐車場はありません)      
                                  
                            
 ■テキスト 『資本論』第一巻第一分冊
         (どの版でも結構です)
  
 ■主 催   『資本論』を読む会 
       
コメント (2)
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