書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

楷樹について

2014-08-09 09:48:20 | 書について

楷樹とは

カイノキは、直角に枝分かれすることや小葉がきれいに揃っていることから、楷書にちなんで名付けられたとされる。

別名のクシノキは、山東省曲阜にある孔子の墓所「孔林」に弟子の子貢が植えたこの木が代々植え継がれていることに由来する。

また、各地の孔子廟にも植えられている。このように孔子と縁が深く、科挙進士に合格したものに楷のを送ったことから、学問の聖木とされる。

 

熊本大学病院の裏の駐車場のところに数年まえ偶然にこの「楷樹」を見つけた。

「楷樹」は楷書の元になっている木として言葉だけは知っていたものの、本物の木がこんな身近にあったとは知らなかった。

若い頃仕事で医学部にはよく来ていたので医学部の食堂の名前が「楷樹」だったか「楷の木」だったかという記憶があった。

それはこの木からきていたのだった。

 

つい先日前、その話を2人の同級生にした。

今朝、新聞を取りに行き、新生面をみたらビックリ

何と

楷樹の事が載っていた。

記念樹には先人の想いがある。

孔子の想いを漢字教授だった岡井慎吾先生が植樹され、その木は熊本の医学生を見守ってきたのだろう。

先日お亡くなりになった徳臣晴比古先生の功績が新生面に紹介されていた。

これからはもっと石碑や記念樹を見たら

先人の想いに心を傾けていきたいと思った。