書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

また一から・・・。

2007-10-01 06:54:50 | 書について
先週は「日中友好書展」で多くを学んだ。

受付をした金曜日に長老のT先生に私の作品を見て頂き、ご指導を仰いだ。

「いつの時も基本に戻り、徹底的に学ぶ事が大事です。徹底的に基本を学べば、論語の『七十にして心の欲するところにしたがって矩をこえず』と言うように、どんなに自由にデフォルメしてもそこに基本の法則を越える事がない、それが品位だと思いますよ。」と。

私は、自分の作品『楽天知命』の最後の命の線が気になって嫌だったのだった。
T先生は線の甘さを指摘されたように思えた。
有り難いお言葉だった。

気になりながらも時間切れで発表した私。
次ぎのテーマは、
基本を追求し、もっと深いものを自分のものに出来るようになりたいと思った。

朝から『胡ジュ』のてん書(印鑑などの文字によくつかわれる)を臨書した。
てん書の臨書はその文字間、線質、白黒のバランスの訓練ができる。

線が甘いと文字がすっきりしない。
凛とした文字には品位と精神性が現われる。
常に満足せず、線と精神性を高めていきたい。
しばらく、てん書と楷書に戻ってみよう