毎日幸せに in青森

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所用のため

2009-03-30 | 青森自然
一週間ほど更新をお休みします。

青森県内は冬と春が行ったり来たりの天気が続いています。
スプリング・エフェメラルに会えるまであと少し。

花見といえばサクラですが、野山には春のほんの僅かな時間にしか見られない山野草があります。
青森県内でも有名な自生地がたくさんありますが、ちょっとした林の中にもいろいろな花を見つけることが出来ます。
長かった冬が終わると一斉に花咲き出す春は青森の一番美しい季節です。

4月になると青森県内は世界が大きく変わったようになります。
モノクロからカラーの世界へ急速に変わっていきます。
世の中の動きも急に回りだすように見えます。

いまは政治経済も大きく動いています。
新世紀のビックブラザーへ

こちらも目が離せません。

<追記>
朝から米軍機と自衛隊機がひっきりなしに飛び立っています。
北朝鮮のミサイル発射に向けた動きのようです。
このような北国でも世界の動きと密接に繋がっているのが解ります。
9:16



津軽ラーメンを作ろう

2009-03-29 | 料理
青森県南部地方は粉食文化のある地域で、かっけ(平たく伸ばしたそばやうどん)、ひっつみ(すいとん)、うどんなどが郷土料理になっています。
私もうどん打ちを習っていたので夏場には手打ちざるうどんを作ります。
でも最近は津軽ラーメンがとても気になっていて、自分で作ってみました。

小田聞多の麺講座
ネットで探すと麺の作り方がわかります。
かん水は取り寄せになるため、卵麺を試してみます。
材料に卵と片栗粉を使う以外、うどんと同じ作り方です。
粉は中力粉使用。
強力粉だとさらに腰が強くなります。



麺を切ったあとは少しもんでちぢれをつけます。

チャーシューは塩をすり込んで3日寝かせていた塊肉とネギと生姜を圧力鍋で10分加圧。
スープはチャーシューを作った残り汁に鰹節粉、煮干粉を入れて10分程弱火で煮ます。
味は醤油だけを使いました。

先日トリガラでスープを作ったときよりも津軽ラーメンらしい味になりました。
煮干粉と鰹節粉をたっぷり使ったこととネギと生姜の隠し味も効いているようです。
少し酸味を感じるスープと卵麺の優しい歯ごたえはなかなかの一品でした。
減塩のためスープは少なくしてありますが、写真としては美味しそうになってくれません。



ソドムとゴモラ

2009-03-28 | 家庭・経済
百年に一度のチャンス

世界中の経済に軋みが出ています。
経済が豊かであれば幸せ、というテーゼはすでに壊れてしまっていると感じます。
でも代わりのものがなければ進む方向が見えません。

不況というのは悪い事象のように捉えられがちですが、現状を見直すには最適の時間です。
残り少ないであろう化石燃料についても、石油投機から高騰したことにより広く知られるようになりました。
智恵の実を食べてしまった人間が、それ以前の生活に戻ることが無理なら次の世界をどう形作っていくかを考えなければなりません。

二年程前に話題になった、ガンジーの「資本主義の七つの大罪」です。


  原則なき政治    (Politics Without Principles)
  道徳なき商業    (Commerce without Morality)
  労働なき富     (Wealth without Work)
  人格なき学識(教育) (Knowledge without Character)
  人間性なき科学   (Science without Humanity)
  良心なき快楽    (Pleasure without Conscience)
  献身なき信仰    (Worship without Sacrifice)


次の世界を作るための大切なことだと思うのです。
一時的な流行に終わらせずに、ここから答えを探すための道標として忘れずにいたい。
同じように考える人も増えていると感じます。





資源小国日本

2009-03-27 | 環境
日本で産出しない資源は石油だけではありません。
あまり知られていませんが農業で肥料として使うリンも全量を輸入に頼っています。

枯渇する化学肥料
肥料用リンは下水道から回収

上は昨年5月に、リン鉱石輸出国である中国が輸出関税100%と、実質的な禁輸措置に踏み切ったことで話題となっていました。
それに対して日本では今年の3月になってから対応を打ち出しています。
その間10ヶ月、リン鉱石の取引価格はすでに大暴騰しています。


<グラフ出典  農業協同組合新聞>

有機農産物が持てはやされている今でも、化学肥料は日本の農業を支えています。
農業という職業に注目が集まるようにはなってきましたが、化学肥料の語感の悪さからこの問題は置き去りにされています。
食料自給率を支える農業資材は重要だと思います。

すでに多くの自治体では多くの取り組みをしています。
青森県でも上北地方で下水汚泥を発酵させた肥料が生産されていました。
自治体における家庭系生ゴミの資源化状況について
こちらの資料11ページを見ると、家庭からの生ごみまで活用しようとしていた事が判ります。
大変安くて使いやすい肥料だったため私もよく購入していましたが、生産中止になっているようです。
経済原則だけでは立ち行かないものも多くあるのでしょう。

以前畑を借りていろいろ栽培していましたが、牛堆肥を頼んで貰っていました。
牛を飼育する農家にとっては処分に困るものであっても、無農薬農業をする人には大事な農業資材です。
今では家庭園芸だけですが、生ごみ堆肥は花の大切な肥料です。
ごみとして燃やすのではなく資源として見る事が出来れば、日本はまだ多くの資源が眠っているのでしょう。



青森市 棟方志功記念館

2009-03-26 | 青森文化芸術
青森市にある棟方志功記念館へ行ってきました。
入り口を入ると直ぐに棟方志功の肖像写真が出迎えてくれます。

  

今は文学作品を題材にした作品を展示中。
挿絵になったものを観ていると、文章の内容まで想像できるような感覚になります。
作家の想像力や感応力の偉大さを感じます。
版画でありながら線の滑らかさがあり、今回展示の「夢応の鯉魚」では鯉の躍動感や生々しさが見事に表現されていました。

書も物する棟方志功は、文章をも版木に掘り込んでいます。
文字すら画という芸術にしてしまう迫力。
ただその生命感に浸るひと時です。

年4回の展示替えをしているので、何度訪れても毎回違う作品を鑑賞できます。





冬の展示  文学の世界-文学作品から生まれた版画
平成21年1月1日~3月29日

(財)棟方志功記念館
青森市松原2-1-2
開館時間 9:30~17:00
休館日  毎週月曜日
観覧料  一般500円 大学生300円 高校生200円 小・中学生は無料





あれから10年

2009-03-25 | 環境
1999年に発覚した青森岩手県境産廃不法投棄事件。
すでに10年が経とうとしています。

県境産廃不法投棄事件

昨年、一昨年と二年に亘りこの現場を見学してきました。
手元にはかなりたくさんの資料があります。
この現場は八戸市の取水場上流の山の上にあり、現場近くから湧き出ている地下水が馬淵川支流へ流れていく地理関係にあります。
青森県は浸出水処理施設を整備して集水処理を行っています。






現地見学の際にはヘルメットと活性炭入りのマスクが渡されます。
マスクをはずすと化学物質の刺激のある匂いが強くします。
ここで働く人達は防毒マスクをつけています。




水処理施設では放流までに9過程の処理を加えています。
完全ではないかもしれませんが最大限の努力をしています。

全国で起こっている不法投棄事件ですが、ほとんどは封じ込めで対応しています。
香川県豊島とここの現場だけが全量撤去、事業費用は青森岩手両県合わせて655億円を見積もっています。
事件を起こした会社はどれほどの売り上げを上げたのでしょう。
少なくとも処理費用よりは少なかったはずです。
処理を依頼した会社からも費用分の取立てをしていくようですが、大半は税金からの支出になるのでしょう。

産廃の撤去が終わっても土地が元通りになるわけではありません。
人間は経済のためにこれほど愚かな事が出来る生き物のようです。





ECOという名の消費

2009-03-24 | 環境
福祉関係の集まりに出席してきました。
弁護士による多重債務解消手続の話などがあり勉強にもなったのですが、リサイクルによる繋がり作りの話には、かなりの違和感を抱きました。
話題になったのは次の三つです。

 ○町内会単位の廃油回収でバイオディーゼル燃料を作る運動
 ○ペットボトルキャップ収集で途上国のワクチン費用を作る運動
 ○プルタブを集めて車椅子を寄付する運動

一見するととても良いように感じますが、それはエコと聞いただけで思考停止に陥る病理のようです。
廃油回収は家庭用の少量の廃油を集めるための燃料の使用、製油のための燃料の使用を考えてみれば分かりますが、必ずしも省資源にはならないということです。
プルタブはアルミ金属を売った金額のことですから、必ずしもプルタブである必要はなく、わざわざプルタブだけを集める非効率が問題です。

ペットボトルキャップは、現状ではペットボトルのリサイクル自体が経済的にもエネルギー消費の視点からも破綻しているという問題が抜け落ちています。
リサイクルに回すという免罪符からペットボトル消費は増えつつあり、分別回収や流通により多くの手間とエネルギー資源が消費されています。
ペットボトルはリサイクルすることで原料から作り出すよりも多くの石油を使います。

私自身はエコというのは消費喚起のためのコマーシャルだと感じています。
リサイクルをするという安心感が無駄な消費を誘っている。
ペットボトル飲料は便利なものではありますが、消費者はその容器と輸送コストに料金の半分以上を払っているという現実も知ってもらいたいと思います。
マスコミは製造元が顧客ですからそんなことはテレビ、新聞には出てこないのですが。

いまだにエコは良い事だという洗脳が行き渡っていて、福祉関係の団体でこのような話になるのが悲しくもあります。
ちょっと怒りを覚えながらそんな意見をしてきました。
人の繋がりは大切ですが、もっと違う方法もたくさんあると感じます。






りんご消費拡大を目指して

2009-03-23 | 料理
この冬、青森では雹による被害や豊作でりんごが値崩れを起こしているようです。
せっかくの農産物が安い価格で出回るのは農家の方にとっては打撃が大きいのでしょう。
少しでも多く消費するために、今年はりんごジャムをたくさん作っています。



この冬四度目のりんごジャムを作りました。
今回はシナモンがきれていたので干葡萄とキルシュで風味付けをしてみました。
りんごは味で主張しないのか、いろいろな香り付けで楽しめます。
ラムやブランデーやワイン、他のフルーツやビネガーなどなど。
毎回違う味になります。

出来上がったジャムはパンに乗せる以外にも、パウンドケーキ生地に混ぜたりパイにしたり、鶏肉を煮込むのに使ったりと利用法も多彩です。
ジャムにするには紅玉がパンチのある味で美味しいのですが、青森のりんごですからどの品種を使っても歯ごたえのある仕上がりになります。

生で食べても料理をしても美味しいりんご。
いつか県産農産物でのレシピも作ってみたいと考えています。






公立ぎんなん寮 春の大感謝セール

2009-03-21 | 青森イベント
東北町の公立ぎんなん寮で3月21日と22日、春の感謝セールが開催されました。
ぎんなん寮は知的障がいの方の授産施設です。
地元のこのような施設ではなるべく買い物をしようと、気合を入れて行ってきました。


初日の朝は大変な人出です。
毎回たくさんの花とこちらの工場で作られているハムやウインナーを、10~20%割引きで販売しています。
近隣市町村の授産施設で作られているパンや味噌などの販売ブースもあり、いろいろな買い物が楽しめます。




10時半からはタイムサービス、12時にはオークションセール。
午後にももう一度タイムサービスがあります。
食事も出来るので、ゆっくりと花を見ながら一足早い春を満喫。
レジでは多くの方が並んで花を買い求めていました。

営業時間
3月21日 22日  9:00~15:00



青森の巨木 七戸 子安大銀木

2009-03-21 | イチョウ巨木
七戸町にある子安イチョウ。
道の駅七戸から東八甲田旅行村への道の途中を右に曲がった先にあります。
道の駅七戸はよく買い物に行く場所です。
地場産農産物や鉢植えなどが格安で売られています。
直ぐ近くにこのような巨木があることは知っていましたが、見に行くのは初めてです。



こんな道を通ります。
両側に牧場が並んでいて、松やカラマツの並木が続いています。
ここでは春と秋の年二回、七戸馬力大会が開催されています。
今はまだ雪に覆われていますが。



目指す子安イチョウは公園の中にありました。
主幹周12.9m 樹高26m
県内8番目のイチョウです。

広がる谷地の中で長くこの地を見つめていた巨木です。
小さな社が、この木を大切にする人達の歴史を現しています。
直ぐ隣には小さな花壇が作られていました。
今も大切にされている大イチョウなのでしょう。