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観音参りで思う

2009-10-31 | 名所 旧跡
四国巡礼が静かなブームになっていて、関連本が書店に並んでいます。
とても四国まで行くゆとりはないのですが、日本全国には観音参りのコースがあります。
青森県では津軽一帯にある津軽三十三観音と、八戸市から岩手県二戸市に架けて広がる南部糠部三十三観音の二つがよく知られています。
私も少しずつ観音様を廻っています。



八戸市是川にある清水寺観音は南部糠部三十三観音の二番札所で、県内最古の茅葺の観音堂です。
慈悲の心で衆生を救うといわれる観音信仰は、現世利益と結びついて庶民に広く受け入れられていました。
文献では16世紀頃に南部のこの地に三十三観音ができたとされるのですが、観音信仰はもっと古くからあり、ほぼ現在の形になったのがこの頃なのでしょう。

現世利益を求めるものであっても、お参りに行くと何もお願いすることがありません。
ただ何も考えずに手を合わせているだけなのですが、そうして祈っていると心の中に子供たちの笑顔が浮かんできます。
みんなとても嬉しそうに笑っていて、祈り終わるとなぜか涙が出てしまいます。

この笑顔より大切なものなどないのだ、そう神様が教えてくれるのでしょうか。






今 海で起こっていること

2009-10-29 | 青森
秋は海産物のおいしい季節です。
そろそろおいしい鯖やイナダも揚がっているのではないかと思い、八食センターを覘きに行ってみたのですが鯖などは少なく、ふと思い出したのがこちらのブログです。

越前クラゲと格闘する日の出丸・・その1  鯖の味噌煮とバスケのコーチ
エチゼンクラゲのニュースは少なくなっているので、それ程大変なのだとはこのプログを見るまで知りませんでした。
漁の現場では今もクラゲとの戦いは続いています。
重労働で漁獲高も上がらなければ漁業者は辛いでしょう。
今の季節は鯖は脂がのって水揚げも多いはずなのです。

何か応援できることはないだろうか、と考えたのが早めにお歳暮を贈ることでした。
お世話になった方に、地場物のイナダや鮭、筋子などを詰め合わせてクール便で送ってみました。
ささやかですが少しでも消費量が上がれば、そんな気持ちからでしたが、送り先からは大変な好評をいただきました。
とにかく美味しい、と。

ここで毎日のように食べていると気付くこともありませんが、北の海の新鮮な魚は、それが食べられない地域ではとても贅沢な食べ物です。
喜んでもらえて嬉しい。でもそれだけではないお歳暮になりました。





七戸の喫茶らあく 再び

2009-10-29 | 思うこと
また食べに行ったわけではないのですが、ゲーム喫茶がミシュランの星を手にするまでの軌跡(笑)のブログを読んでいてこのページに書いてあることがすごくいいな、と思ったので。
商売として考えるなら全く違う考え方や戦略になるのですが、まず初めに自分の思いや美意識があって、それを元に組み立てている。
周りの大多数の考え方に引き摺られないで頑張っている、そんな生き方は素敵だなと。



先日行った土蔵のアトリエの画家、常田健も中央画壇の考え方と合わずに故郷に戻ってきた人でした。
土蔵で説明をしてくれた地元ボランティアの方は
「なんだかとてもカッコいい人でした」
と話していました。
農業を営みながら土蔵に入り浸って好きな絵を描く人生というのは憧れです。
現実的な部分では家族の支えがあったのでしょうが、そんな生き方を応援するのもまた楽しいことです。

力士や役者にタニマチが付くのも、自分にはできない素晴らしい生き方を応援する楽しみを知っているからではないでしょうか。
贔屓というのも同じですね。
人間には人の成長を見守ったり、人の役に立つことを快と感じる本能があるのかもしれません。
そして人を応援する気持ちが文化や芸術を育てているのでしょう。




土蔵のアトリエ 常田健

2009-10-28 | 青森文化芸術
以前から行ってみたかったのですが、開館日が少なくてなかなか観る事のできなかった土蔵のアトリエ。
青森市浪岡町にあります。
11月になると開館日がわずかになってしまうので無理やり時間を作って行ってきました。



美術館は小さいながらも多くの絵が展示されています。
ここでは人と絵を隔てるガラスがありません。
顔を近づけてキャンバスに盛られた絵の具の質感までじっくりと鑑賞することができます。
生で観る、しかもガラスなしですから圧倒的な迫力です。

 


もっと圧巻なのは生前実際に使っていた土蔵の中です。
身の回りの品々がそのまま残されていて、主が今にも帰ってくるような感覚に陥ります。
売るための絵は生涯にほんの数点のみで、描かれた作品はほとんどがここにあるそうです。



「ものほしげな、絵。つまり、こういう手法でこう描けば、ひとから誉められるって。私はそういうの、イヤになっちまって。ひとの評価を気にして、ひとの評価どおりのもの描くってのは、妙なもんだ。そういうのには自分自身が、何もないんだ。」(常田健 「月刊 ダヴィンチ」1999年9月号より メディアファクトリー刊)


そんな人間性が人を惹きつけるのか、土蔵の美術館は大勢のボランティアに支えられています。
絵も然る事乍ら、亡くなった後も人と人との繋がりを作り続けている。
憧れの生き方です。


最大の作品は常田健という生き方を描いたことなのでしょうか。


美術館と土蔵を結ぶ道。


美術館の横には未来の芸術家の作品も展示してありました。

開館日などはこちらを参照に。
常田健 土蔵のアトリエ美術館






美味しい物が食べたい

2009-10-27 | 美味しいお店
ハイクオリティなイタリアンレストランだけどラーメンもある、そう言うと殆んどの人は何かの冗談か嘘だと思うでしょう。
この日も同行者にそう説明すると
「あー、はいはい、またいつもの与太話ね」
という反応をされてしまいました。
この軽蔑の眼差しが驚きに変わるのを見るのが楽しみでもあったのですが。


ゲーム喫茶がミシュランの星を手にするまでの軌跡(笑)
このブログを読んでいて、どうしても食べてみたくなり七戸の「喫茶らあく」へ行ってきました。
ブログに載せている写真だけでも充分おいしそうに感じるのですが、実際に食べてみて期待以上の味にびっくりしてしまいました。
どれも隅々まで手が掛けられていて、隙のない美味しさです。

前菜の牛ハツのスモークは油の臭いではなく肉の香りが濃厚ですし、パスタの歯ごたえは津軽ラーメンを超えています(笑)
食べ終わって皿に残ったパスタソースを「もったいない」と思ったのは初めてです。
デザートのトウモロコシのアイスも食材の味がはっきりと出ていながら美味しい。

軽蔑の眼差しは思った通りに変わりました。
次はいつ行こうか、という話になった時、さっきまでの態度にもっと言質を取っておけば良かったと後悔しました。


牛ハツのスモークとアニシード入りのバゲット でしょうか


自家製アンチョビと菜花のスパゲティーニ

 
トウモロコシのアイス    本当にラーメンもあるメニュー




自家製アンチョビと菜花のスパゲティーニのランチ 
食後の飲み物も付いていて、この日は950円でした。


喫茶らあく
青森県上北郡七戸町字影津内34-10 
営業時間  10:00~22:00
ランチタイム 11:30~15:00
ディナータイム18:00~21:00
定休日   月曜(休日の場合は営業) 





マラソン完走と感謝

2009-10-26 | 登校拒否について
マラソン大会の翌日、読み聞かせ活動のために学校に行くと校長先生とお話しする機会がありました。
前日のマラソン大会ではふと気がつくと不登校だった子供が走っていてびっくりしたこと、周りを気にせずしっかりと完走できた事などを嬉しそうに話していました。
9月の初め頃からは考えられない程表情が明るくなって、親の私から見ても成長したなと感じます。
子供を育てる難しさや子供が成長するエネルギーの大きさなど、いろいろ話し込んでしまいました。

子供の発想は自由です。
大人には想像もつかないような闊達な事を言い出したりすると、なぜそんな事が思いつくのか不思議になります。
私も子供だった事もあるはずなのですが、いつから自由な発想を失くしてしまったのか。
興味のあるものに全身全霊で向かっていく姿は、見守る大人の心を捕らえて離しません。そして大きく成長していく姿も。

短い時間でそんな話になり、この方も子供を愛し応援する一人なのだと感じました。
報道などでよく流れている「学校は硬直化している」という見方は間違っているのかもしれない、本当は情熱を持って子供の成長を願うプロの集まるところかもしれない。
ただ周りの人の穿った見方で、別の物に見えているだけなのかもしれない、そんな気がします。

そういえば最近は素晴らしい教育者と感じる先生ばかりにめぐり会います。
私の仕事は子供を見守ることと先生に感謝することだけです。
戦う相手は学校ではありません。
子供の心に潜む登校拒否という名の恐怖感です。



紅葉の黄瀬林道

2009-10-25 | 名所 旧跡
青森県内は紅葉真っ盛りですね。
山の上はすでに終わり、今は奥入瀬渓流辺りが見ごろです。
この週末は天気もよくて多くの人出で賑わっていました。

人ごみは苦手なので先週も行った黄瀬渓流沿いの林道を歩いてきました。
こちらは来る人も少ないものの、渓流と紅葉はすばらしいものです。
林道分岐点まで片道1時間ほどが渓流沿いの道になります。
松見の滝までは少々厳しい道のりですが、渓流沿いの散策だけなら散歩気分で歩けます。
ただ車は乗り入れできませんし、熊対策のための鈴やラジオは必要です。



 

二時間ほどの軽い林道散策ですが、紅葉や渓流を楽しめる素敵なコースです。
途中すれ違ったのはほんの数人で、川の音だけが響き渡る静かな空間を満喫できました。
シダや山野草も多く、春にもぜひ歩いてみたい林道でした。




登校拒否という病のシステム

2009-10-24 | 登校拒否について
登校拒否の子供を持つ親からよく聞く事が学校に対する不満です。
実際に不登校児の親になってみて思ったことは、学校の子供に対する情熱でした。
昔は親のしつけが悪いで一蹴されていたのでしょうが、今では登校拒否に対してもよく理解が進んでいるな、と感じます。

まず、親に対する共感の言葉が聞かれます。
次はサポート情報を出してくれます。
子供に対しても校長先生、教頭先生、養護教員、担任と親も交えての意見交換の上、これからの対処について考えて行きます。
私の子供の学校が特別なのではなく、全国で同じような対処法を採っているのだと思います。
学校側との話し合いでは方向性について小さなズレの生じる事もありましたが、教育委員会の教育相談で修正することもできました。

教師は頑張っている、そう思います。
ただ、親の思い入れや期待や希望が先走ってしまうと学校側との思いのズレが出てきてしまいます。
親と教師は子供の成長という同じ目標を持つはずです。
不満をぶつけて味方になるはずの者を敵にしてしまっては解決は遠くなってしまいます。
親と学校側は同志でなければいけません。
味方をたくさん持つ戦いは有利です。



幼児帰りしてまで学校を拒否していた子供は、マラソン大会があるから行く、と登校してきました。
運動が得意ではないのに学校へ行く気になったのは終わりの始まりなのでしょう。
夕方かかってきた学校からの電話に、そろそろおいで、と先生から勧めるようお願いしました。
登校拒否ももうすぐ終わるような気がします。




地元の人が薦める八戸ラーメン

2009-10-23 | 美味しいお店
津軽ラーメンが好きな理由は、地元の人が故郷の味だと言う思い入れも感じるからなのでしょうか。
八戸にも八戸ラーメンといわれる物がありますが、店の佇まいや味に少し違和感がありました。
最近「地元の味だ」といわれるこの店のことを知り、早速味わってきました。
八戸市鮫駅の近くにある大野屋さんです。


小さな暖簾が目印です


すぐ近くには鮫駅が


よく通る場所なのに、ここにこんなお店があったと気が付かない程控えめな外観と小さな店内ですが、味は故郷を感じさせるものでした。
近くに住む人に愛されるお店らしく、周りの方も皆ラーメンを注文していました。
メニューはラーメンと玉子丼だけ。シンプルです。


私が星をつけるなら5つですね。
雰囲気も味も申し分ありません。
こんなステキなお店に出会えて楽しい一日でした。

営業時間、定休日などは不明ですが、土日は休みの場合が多いようです。
休んでいることが多いらしく、開店に当たったのはラッキーかもしれません。
駐車場は三軒ほど離れた所にあります。



「大野屋」

八戸市大字鮫町字日出町1
0178-33-0660



日本の食卓を守るには

2009-10-22 | 家庭・経済
先日もチラシを見ないという節約のしかたで書いたのですが、必要な物を、適正な価格で、必要な量だけ買うことは日本の農産物を守ることになります。
中国産農産物の問題もすでに記憶からは消えかけていると思いますが、その後の国産農産物の高騰は価格の安い食品を求め続けた結果、国産農産物の供給量が少なくなっていたために起こった事です。

農業は消費される分だけの作物を作りますが、経費をかけた作物が妥当な値段で販売できなければ他の物を作るか生産を縮小するしかなくなります。
農産物は収穫まで時間がかかりますし、それで生活が成り立たなければ転業するしかありません。
農地は農地法で守られているので耕作者のいない農地になってしまいます。

農業従事者の高齢化問題もあります。
次の世代が生活できなければ農業の継承者はいなくなってしまいます。

適正な価格で農産物を買うことが、農家を支え日本の食卓を守ることになります。
それは損をしているわけではありません。
もしもの時のために掛ける保険と同じです。