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四角岳のシナノキ巨木見学

2011-11-23 | 巨木
田子町にある四角岳は青森・秋田・岩手の三県の県境が接する山です。
この山にあるシナノキの巨木見学に参加してきました。
東北巨木調査研究会の主催で新聞記事(田子・四角岳のシナノキが幹周で日本一)にもなっています。

山中にある巨木は案内が無ければ見ることができませんし、こういった機会を利用しない手はありません。
ただ日程が決まっている山行は天気が気になります。
相当な悪天や降雪では中止になるものの、多少の雨なら決行なので合羽は必需品になります。この日は天気予報では雨だったものの、この木に到着するまでは日も射して、巨木の美しい姿を見る事が出来ました。



シナノキといえば、先日見学してきた大川亮回顧展で展示されていた工芸品を思い出しました。
美しく編まれた籠や蓑はシナノキ(マダの木)の樹皮を薄く剥いでヨリを入れたものを材料にしています。
また岩木山のお山参詣で幟とともに掲げられる御幣も、昔はこの木から作られたとも。 
山に住んでいた人々は樹木の種類を見分け、樹木の特性を生かした利用をしていました。そして利用するための技術や撚りのかけ方や加工法の知識も持っていたはずです。
そのような知識は今では失われようとしていますが、その土地にあるものを上手に利用して生きていた知恵の総合体は大きなものだったのだろうとも感じます。
それは生きるために必要な切実な知恵だったのでしょう。
現代の知識や技術は進歩したのかもしれませんが、長く培われてきた知恵と技術の総量もけして小さなものではなかったとも思います。






水車(からうす)そば處 田子町新田

2011-11-22 | 蕎麦
開店日が月に一日だけ。
行ってみたいと思いつつも、なかなか機会が無かった田子町の水車(からうす)そば處に、偶然にも伺う事が出来ました。
この地区で採れた蕎麦を水車で粉にして地元の女性陣が打つという、一度は食べてみたかった蕎麦です。

玄関で靴を脱いで上がると十二畳ほどの畳の室内が客席です。
地元の方々が運営している素朴で暖かいサービスが、まるで親戚の家を訪問したような感覚になります。
蕎麦は極太の田舎蕎麦で、コシが強く香りも良い。
小さな厨房の隣では蕎麦を打つ小部屋があって、次々と蕎麦を打っていました。
洗練された蕎麦とはまた違った美味しさは、打ちたての蕎麦の味だからというより、その土地で収穫した食べ物はその土地で食べるから美味しいという理由なのかもしれません。
そしてその土地の調理法であることが、本当は重要なのかもしれないと考えていました。
田子町新田(しんでん)の蕎麦はこれなのだ、と。


周囲は刈り入れの終わったソバ畑で、ソバの花の時期には花畑の中に水車小屋の風景が見られるのでしょう。
この畑で採れた蕎麦を食べたという実感が、味に対する評価を上げているようにも思います。


水車そば處
営業日 毎月第三日曜日のみ営業 ただし八月は休み
場所  田子町遠瀬堺沢出口1-3





11月のイベント

2011-11-16 | 青森イベント
3日~6日  大川亮回顧展  平川市大光寺公民館他 10:00~16:00
5日    自閉症フォーラム  三沢市国際交流センター
5~6日   七戸そば博覧会
6日    東通村「能舞」と「そば」を楽しむ会  東通村鹿橋集会所 
      参加料千円(そば付き) 定員あり
5日~13日   部族の用と美(遊牧民の織物)  南部町ハッシャゲニア




本当に必要か

2011-11-16 | 思うこと
わが家のトイレは、この夏にリフォームして使用水量が少ないものに変えました。
この時に暖房便座も止めてしまい、何も電化機能のついていないシンプルなトイレに変わりました。
工事の時に、暖房便座・ウォシュレットでないトイレがは注文の間違いではないかと確認されたのですが、きっとほとんどの家のトイレ工事ではこのような機能を追加するのが普通だったのでしょう。
工事以前は暖房便座だったのですが、暖房機能は今まで一度も使わずにきました。家庭ではカバーをつけていれば使用時に冷たいと思う事もなく、必要と思う事もなかったのです。

夏に旅行をした時に、高速道路のパーキングトイレで落書きを見ました。
トイレの座面が冷たいという書き込みに対して、反論が書かれていました。
これは仙台の近くのパーキングで、大変な思いをした被災地に近い。
大変な思いをした方々が続いて書き込んだのかもしれません。
震災以前であれば「贅沢です」「使えるだけでありがたい」のような書き込みがあっただろうかと考えます。
実際に災害を体験したあとに節電を真剣に考えると、便利ではあるものの無くてもいいのではと思える事に電気を使っていたと気が付きます。
震災は多くの意味で人の考え方の大元を変えたのでしょう。

人によっては重要と思われるポイントは違いますが、便利であるためには何がしかの代償が必ず必要になります。
電力という現代の生活になくてはならないエネルギーは、実はどこかに大きな代償を払わせていて、その代償の支払いはいつか自分にも回ってきます。
そんなことを感じた人が多かったのかも。この書き込みを見ながら色々と考えていました。





イチョウの季節

2011-11-13 | イチョウ巨木
イチョウ巨木の黄葉が始まりましたね。
秋の天気や冷え込み方や標高などによって、少しずつ時期をずらしながら青森県内のイチョウ巨木は黄色く色づいていきます。

大きな木ほど黄葉時期が遅いのですが、それが何故なのか理由をよく考えます。
どこかに黄葉への発動スイッチがあって、それが幹の中心部で温度を感じるようなものだとしたら、巨木ほど保温効果が高いのかもしれない。などと他愛もない空想をしながらイチョウの木を眺めているのもまた楽しい。
12日には七戸の子安イチョウが見頃になっていました。

青森県のイチョウ巨木 Google map


 




大川亮回顧展 

2011-11-08 | 青森文化芸術


11月3日から6日の間、平川市で大川亮回顧展が開かれていました。
大川氏生家での絵画等の展示と、大光寺公民館での民芸作品の展示です。
コギン刺しというものを今までまとめて観た事は無かったのですが、裏表両面とも美しく、そしてデザインの斬新な素晴らしさもあり、青森県の手工芸品として真っ先に挙げられる理由が理解できたように感じました。


明治14年生まれの大川亮は、青森御陵林局と軍役を経て大光寺村の村会議員となり、大凶作で苦しんでいた農家のために「農事研究会」を、さらに「農閑工藝研究所」を創設し、工芸技術の保存と普及により農家の収入の向上を図りました。
東京美術学校に籍を置いた時期もあり美術的な才能があったため、工芸作品のデザイン考案や技術指導をこなして、大正14年の全国副業品博覧会ではこの研究所から出品した作品が一等から三等までを受賞したとのと。

生家はどっしりとした茅葺屋根の民家で、美しい建築物として鑑賞できますし、収集していた美術品も、無名の画家の作品であっても見ごたえあり、美しいものに対する感性の非常に高い人物だったのでしょう。
青森の魅力はこんな所にもあったのだと感動した、そんな一日でした。


 





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LUMPIA HUT フィリピン料理店

2011-11-03 | 青森の味
日本でありながら日本でない。
ごく普通の住宅地にある異国のLUMPIA HUT(ルンピア・ハット)
米軍基地のある三沢ならではのフィリピン料理店です。

メニューはすべて英語表記で、注文、質問ともに英語だけ。
フィリピン料理なので現地名で書かれているメニューの、英語での説明文を読みながら何を注文するか考えるだけで大変です。
でも料理を作るのはフィリピンの女性なので、ブロークンでも片言英語でも大丈夫。
とりあえず通じればいいのよ的なおおらかさで、店の方おすすめのChicken AdoboとCombo Lumpiaを注文しました。
照り焼きのような甘辛味ですが、香辛料が効いていて異国的な味わい。
Lumpiaは小さめの揚げ春巻きで、豆腐、チキン、エビなどの種類があります。
メニューを見るとデザートも美味しそうだったのですが、思った以上にボリュームがあったので、また次回の楽しみとなりました。
ginataan bilobilo(モチ米団子とココナツミルクのデザート)やbanana con yelo(焼バナナのデザート)など、一度は食べてみたいフィリピンのスイーツもあります。

友人から他愛もない相談を受け、差し迫って大きな問題もない内容だったので、ここは一つ冒険でもして気分を変えようという趣旨で行ってきたのですが、当初の悩みも忘れるほどの非日常体験でした。





LUMPIA HUT
場所 三沢市岡三沢6-15
営業時間等不明

閉店