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太陽光パネル設置の問題点

2012-11-06 | 環境
夏ごろから自宅の屋根に太陽光発電パネルを設置するかどうかで悩んでいましたが、とりあえず見送りの方向で決まりました。
見積もりを頼んで相談した先は、自宅を建ててくれた工務店さんです。
太陽光発電パネルといえば、大概はメーカーからの営業で設置を考える、または決める方が多いと思います。
日照が電力に置き換わるシステムですし、現在では価格も下がり各種補助金も出ています。パネル自体の耐用年数も長いので、有効な投資先とも思います。
発電電力買取価格が高い今こそ設置を考えるチャンスと私も思っていたのですが、いざ発注という場面になって工務店の方と一緒に悩みました。

数年前に自宅改築をして、それ以降雨漏りに悩まされていました。
窓を変えるために窓枠の付け替えをした部分から、強風で雨の降る日のみ雨漏りをしていたのです。
原因はコーキング劣化だろうという事で、外壁の継ぎ目部分のコーキングを全部治してみたのですが、効果があったのは二年ほど。
結局家の外壁全体を変える再改築となりました。
太陽光パネル設置には、当然ながら設置工事が必要になります。
現在普通の工法として行われているのは、屋根に架台をビス止めするものです。
雨漏りなどの心配については「コーキング」するので大丈夫と説明されるでしょう。ところがコーキングの問題に悩まされたわが家にとっては、コーキングの耐用年数を実感として短く感じています。
プラスチックなど石油製品の劣化は、酸素と紫外線によって進むと記憶しています。
壁面であっても小さな亀裂によって雨漏りが起こり、柱など家の構造材に腐朽などの劣化を生じさせます。これが屋根であったらと思うと、太陽光発電には魅力を感じつつも見送らざるを得ませんでした。
今でも太陽光発電パネルを設置したい気持ちに変わりはありませんが、家という大きな資産を劣化させる可能性はできるだけ排除したい。
屋根に穴をあけない新しい工法が開発されるのを待っています。

パネルの機能性については検討されることが多いのですが、工法についての検討が少ないようなのはメーカーの営業によるものなのでしょうか。
パネル設置の発注は多様なルートがありますし、できれば自宅を大切に思ってくれる工務店と相談することをお勧めします。



遺伝子組み換え作物と農薬を考えると

2011-02-23 | 環境
単体で考えたら無い方がいいと思うのが人情な農薬。
地球規模で全人口を養うのに必要な農地の土壌は、耕すことで表土の土壌は風に飛ばされたり雨で流されたりして農地に適さなくなるのが問題です。
解決策として取り入れられているのが不耕起農業。これは収穫後や種まき前に耕運機で耕さないまま次の種をまく農法で、自然農法の不耕起農業と方法は同じです。
表土保護に役立ち省エネになるという理由でアメリカでは確か70%以上の農地で取り入れられていますが、広大な農地で雑草対策をするのにはどうしても除草剤を使う。
特に種まきのすぐ後は、除草剤を使わないと雑草の方が強くて作物が育たない。
それで種まきと同時に除草剤をまいて、作物の種が除草剤で一緒に枯れないように遺伝子組み換え種子を使ってるのが現状です。

今世界で食料純輸出できる国はほんの数カ国で、農薬やF1農作物を否定しては持続可能な農業と人口に見合った収量は確保できず、ごく近い将来に食料の足りなくなる日が確実に来るでしょう。
農薬は私も好きにはなれませんが、それを少しでも先延ばしにする技術が遺伝子組み換え作物と農薬です。
毒かもしれないものを食べるのか、食べるものがなくなるかの究極の選択をしているなかで、科学・技術は、より安全な農薬・より安全な使用法を模索しています。

毎日食べる豆腐のパックに『遺伝子組み換え大豆は使用していません』とプリントしてある文字を眺めながら、温暖多湿な日本の恵まれた気候と耕作放棄地の多さ、砂漠に変わったレバノン杉の故郷、地球の人口、いろいろな物が頭の中を回って答えの出ないもの思いが続いています。







木を植えるより

2009-09-18 | 環境
木材を得るための杉林は管理がなされなければ良質の木材を生み出しません。
真直ぐに健康に育つ杉林は見ていて気持ちの良いものですが、杉林は植林からずっと人間による手入れが必要です。
40年程経った建材として利用できる杉林では、その間生み出された木材の8割が間伐材や枝打ち材として捨てられています。
そして現在では建材用木材価格も下落しつつあり、間伐材の廃棄費用が出せないために山林は荒れ果てています。

日本の山や森を守るためには、地域の国産材を使って家を建てるとともに間伐材の有効利用で経済活動に乗せる事が必要です。
マイ箸が普及していますが、木を使わないことより国産間伐材を使った割り箸の使用がより日本の山を守る事になりますし、エネルギー源として利用することも大切です。
環境のために植林をする企業は、梱包材などにもっと木材製品を取り入れる方向に力を入れないのでしょうか。
木の文化は日本の伝統でもあるのです。


古くて新しいエネルギー

2009-09-16 | 環境
昨年は灯油高だったので薪ストーブに変えた家庭も多かったようです。
知人の家でも暖炉を新設して、薪集めをしていました。
自分で集めていると暖房費はタダなんだよ、と笑って話していましたが、チェーンソーを使っての作業は大変なようです。

先日あるイベントに行った時、ペレットストーブの紹介ブースがありました。
設置やランニングコストなど色々教えてもらったのですが、現在の灯油とほぼ同じとの事でした。
国内でペレットストーブの利用を推進する政策を打ち出しているのは岩手県と長野県だけですが、冬が長く森の多い青森県でも公共施設での利用を考えてほしいものです。

私も個人的にペレットストーブの購入を考えていますが、問題は燃料の供給についてです。
安定した供給と宅配のサービスは冬場は必要です。
家の近くでの取り扱い業者を探せなかったのですが、ペレット生産量は大きく伸びているので、これからは小売事業者も増えてくると思われます。

日本の木材資源の有効利用によって森林の再生や林業の活性化が可能になるかもしれません。
ほんの数十年前まで重要なエネルギー源だった木材が、今また見直されようとしています。
間伐材は産業廃棄物ではなく、資源のひとつです。


   過去5年間の日本でのペレット生産動向

木質ペレット推進協議会




ラムサールの島

2009-07-25 | 環境
私の住む町にはラムサール条約登録湿地の仏沼があります。
今回訪れた沖縄の久米島もラムサール登録地で、島の自然を楽しんできました。

日本のラムサール条約湿地

沖縄は照葉樹と松やソテツで独特の植生を形成しています。
トロピカルな風景とはまた違う、琉球の自然です。
309mの宇江城岳から流れる渓流には、この島独自の生態系があります。

以前は海ばかりを見てきましたが、植物や昆虫なども興味深いものがありました。
登録湿地には遊歩道もできて案内板もあり、観察も気軽にできます。
ただ藪に入ることはハブが怖くてなかなかできません。

山の自然が守られたのはハブへの恐怖のためだとしたら、それは守り神の役割を果たしているのかもしれません。
まだ発見されていない生物もあるだろうという話を聞きます。
昔、山の上でサソリを見たという話も聞きました。
気軽に行けるようにはなりましたが、まだまだ未知の自然の残る島でした。




流動的な体

2009-07-10 | 環境
人の体では日々数十万の細胞が死んで、同じ数の細胞が生まれています。
人の体は約60兆個の細胞から成っているので、簡単に計算すると1日に約小さじ一杯の細胞が入れ替わっていることになります。
少ないと感じますが365日×10年程で体は全て入れ替わっていることになります。

日々新しい細胞を作る基は食べ物から取り入れています。
何を食べているかで体の組成は長い年月のうちに大きく変わってきます。
機械は動くためのエネルギーが必要なだけですが、動物は体全体の構成を食事から取り入れることで変えて行きます。


子供が生まれてから食事には気を使うようになりました。
子供は親の出す食事で体を作っていくのですから、できる限りの事をしようと思います。
なるべく加工食品は使わずに、素材から料理を作るようになりました。

自分が十年ほど前に怪我をして入院してからは、素材も考えるようになりました。
減農薬で栽培された、なるべく地場物の米や野菜。
味噌は大豆と米麹だけで作られているもの。
だしは鰹節粉と煮干粉と昆布。
砂糖は黒糖。

うまみ調味料も使わなくなりましたが、料理はシンプルになっているのに味は良くなっていると感じます。
野菜はそれ自体にうまみがあるのも分かるようになりました。
けして料理が上手なわけではなく、体の要求に敏感になってきたのだと感じます。
食べ盛りの子供がいますが、経済的にもかなり助かっています。





暑さの中で考える

2009-06-26 | 環境
青森県内は夏日になり、急に夏らしい風景に変わりました。
庭の花もこの暑さで咲きだしたものもあり、温度が植物に与える影響がはっきりと分かります。
しばらくヤマセが続いて寒かったので体は暑さに慣れていません。
30℃を超える日は年間に何日もありませんが、北国に住んでいると暑いのは苦手になっていくようです。

M・ジャクソンさん死亡報道=心臓まひ?呼吸停止で病院へ-米

大きなニュース報道の陰で目立たなくなっていますが、
日本とUAE、環境・エネルギーで協力
このニュースでは、日本の持つ環境関連技術で中東の国との繋がりを強める戦略が分かります。
石油の確保や使用量の削減を行いつつ、次世代エネルギーの開発を進めるのが国の戦略です。
二酸化炭素による温暖化説には異論も多くあり、二酸化炭素だけが悪玉だとは思いませんが、石油の消費を抑えて経済持続性について考えることは大切です。
善悪の前に国が生き残る道を考えていくことも。



穢す その美しい言葉の響き

2009-06-15 | 環境

続 言霊 ~「言葉」を穢す~

この記事にとても反応してしまったのですが、まず 「穢す」という言葉が美しいなと。
日本語の中で普段は使われない言葉があります。

だいぶ前に料理の味について「淡い」という表現を使われたことがありました。
塩味の事ですが、普通 「薄い」 という表現になると思っていたのですが、それもありかなと妙に納得してしまった記憶でした。
これを聞いたのは沖縄で、建築現場で働く人がラーメンを食べて言った一言でした。
沖縄方言で「あふぁい」と。
初めはよく分からず頭の中で似た言葉を検索していましたが、「あふぁい」と「淡い」がイコールであると気がついたとき、万葉の言葉を今に残す沖縄文化の偉大さに頭の下がる思いがしました。


私が穢したいのは 「エコ」 という言葉です。
右も左もエコという言葉だけで思考停止に陥っています。
「これはエコです」と言われると無条件に受け入れてしまうその反応が間違いだと。

「リサイクル」 これも耳に響きの良い言葉になっていますが、リサイクルできるから良いとは言えません。
リサイクルするためのエネルギーが必要だからです。
ペットボトルのリサイクルではすでに省資源の意味から破綻していると以前にECOという名の消費で書いたのですが、この言葉は強力に人の意識に作用しているようなので、これからも書かなくてはいけないのだと感じています。




私は誰

2009-06-02 | 環境
>土日の他県ナンバ-増えましたね。
ECOをより深く考えていらっしゃる
shouske0 さんにとっては
あまり好意的ではないでしょうね・・・わかります。<


あるブログに付けたコメントのお返事レスからお借りしてきました。
ブログは読んでいると人物像が見えてきます。
でも自分がどのように受け止められていたかは考えていなかったので少々ビックリしました。
当たり前のことなのですけれども。

エコについてですが、私はこの言葉があまり好きではありません。
マスコミによる商業宣伝のための言葉だと感じているからです。
良いイメージを作り上げる錦の御旗のような使われ方ですが、他に良い言い回しも見つからないので仕方なく使っています。

「エコ」から連想するのは耳に快いキャッチフレーズですが、それは標語のように内容の届かない言葉になることが多々あります。
有名なのは「火の用心」ですね。
誰もが知っている標語ですが、これを聞いて具体的に何をするべきなのかを考える事は少なくなってしまいます。
なんとなく唱えているだけで済んでしまう言葉にはあまり意味はありません。

大切なのは、どのような事か考えることであり、どのような行動を選択するかだと思います。
私はただそれを楽しんでいるだけなのですが。
ちなみにドライブは大好きです。






燃料電池と太陽光利用

2009-05-19 | 環境
高効率燃料電池 新日石も参入 15年めど商品化

次世代エネルギーにはいろいろなものがあり長所短所も備えています。
多方面に研究開発がなされてきましたが、現在有力なエネルギー技術といえば太陽光利用、燃料電池、バイオマス、風力でしょうか。
火力コージェネレーションは石油暴騰により下火になっていますが、廃熱利用技術は燃料電池でも使われます。

燃料電池の普及のネックになっているのが、触媒に使われる貴金属です。
金価格もずいぶん上昇していますが、プラチナはそれ以上です。
代替素材を見つけるために今盛んに研究されています。

先日も書きましたが、個人住宅は太陽光と地熱の利用でかなりのエネルギーを賄えます。
予備エネルギー源にするには燃料電池ではコストがかかりすぎるかもしれません。
日照条件の良くない地域に限られそうです。

風力発電は小型のものがあります。
神鋼電機 小型風力・太陽光発電システム「そよ風くん」WK18-20
補助発電としては有効でしょう。

停電や断水のほとんどない社会ですが、もしも電気が止まったらという事は考えておくべきだと思います。