毎日幸せに in青森

ヒトはどんなときに幸せを感じるのか?
形而上の話を形而下に

ブログランキングに参加しています

人気ブログランキングへ にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 青森情報へ

懐かしい生活道具 ハエ取り器

2012-02-11 | 思うこと
小学生時代、通学路に大きな魚屋があって、ドジョウが泳ぐ樽や並べられている魚の数々は興味の対象でした。
何より店頭に置かれた優美なフォルムのガラス製ハエ取り器は、子供心に興味を激しく掻き立てられる存在で、美しさと不思議の詰まった生活用具でした。
まるで置物のような形を持ちながら、その中にハエがたくさん入っていき、入り口は大きいにもかかわらず何故か出てこれない。
よくハエ取り器の前にしゃがみ込んで、飽きることなくじっと見つめていた、そんな記憶があります。
店先にしゃがみ込んでいる小学生に対して文句も言わなかった魚屋の人は、ハエ取り器が捕まえるのはハエだけでなく、たぶん興味を持った何人かの小学生でもあることを知っていたのかもしれません。
子供が多くの興味を持ち、社会の周辺で多少の迷惑をかけるけれど、それによって成長したり子供時代の思い出を持ったりすることが当たり前な、そんな時代だったからなのかもしれません。

先日、古物商の店内でハエ取り器を見つけました。
突然小学生時代のそんな事などを思い出し、思わず写真を撮らせてもらいました。
昔ハエ取り器というものがあってね、と子供に説明しても、その形の優美さまでを言葉で説明するのは難しい。
本当は実物を持ってきて、ハエが捕れる様を子供とじっと見ていたいと思っていたのです。







八朔のサラダ

2012-02-09 | 料理
先日参加したセミナーで本題よりも感動したのが、自炊していた昼食の八朔を使ったサラダ。
八朔を剥いてくださいと言われ戸惑っていたところ、果肉の取り出し方を教えてもらいました。

外皮をむいて2つに割って袋の背に切り目を入れます。
背側から割って果肉をそぎ落とします。
これだけで果肉は簡単に取り出せます。
綺麗なミカン型の形でなくてもいいのであれば、下準備の時間は大きく短縮されるので、とても便利な方法です。


サラダには酸味が欠かせませんが、甘さが少なく酸味の高いハッサクは違和感なくサラダに溶け込みます。
味付けはプレーンヨーグルト・オリーブ油・酢またはレモン汁・塩コショウで。
使った野菜は、キャベツ・クレソン・アボガドでしたが、みず菜・レタス・トマトなど、なんでも使ってアレンジできますし、リンゴやバナナなどのフルーツもいいでしょう。
仕上げには節分で残ったピーナツを荒く刻んで和えましたが、胡麻・カシューナッツ・アーモンドなど、風味を足すナッツ類はなんでも使えます。
今の季節の旬であるハッサクと、噛んだ時に広がるナッツの風味が絶妙です。











雪の法光寺

2012-02-08 | 名所 旧跡
名久井岳の名刹である法光寺。
冬の季節にしか見られない雪の三重塔が見事でした。
南部糠部三十三観音の十九番は、法光寺三重塔の横にある御堂に収められていて、観音巡りをする方にはなじみある場所です。
今回はその観音堂と三重塔を後ろから見学したのですが、よく見る前からのアングルとはまた違った美しさがありました。

 
 






茨島のトチ

2012-02-07 | 巨木
階上巨木見学で一番の見どころは茨島のトチでした。
新緑も花の時期も素晴らしいと想像できますが、雪の季節もまた素晴らしい。
トチの木は奥入瀬渓流にも多く自生していますが、谷間に生える木はすうっと高く伸びて樹冠の上に花を咲かせるので、花を近くで見ることはできません。
日当たりの良いこの場所では、横に大きく枝を伸ばし、人の目線の高さで花を咲かせます。
トチの花は近くで見ると中々に美しい花で、葉が展開した後に咲く花のため、桜のように鑑賞されることが少ないのですが、もう少し注目されてもいいのではと思っています。

巨木の魅力は幹の大きさだけではなく、どのような場所でどんな樹勢で育っているかも大きなポイントと感じます。
藁葺屋根の立派な民家の庭先で、見事な枝ぶりを見せるこのトチは、写真の被写体としても最高の巨木でした。


茨島のトチ  青森県指定天然記念物
樹齢 推定850年  
幹周 698cm
花の時期 5月下旬~6月上旬頃


 







階上町巨木見学

2012-02-06 | 巨木
      柳沢家のアサダ

東北巨木調査研究会の巨木見学に参加してきました。
冬は落葉樹の葉が落ちて見通しが良くなり、葉のある季節には見られない巨樹の姿を見学できます。
樹木の魅力は、春の新緑であったり花咲く季節だったり、紅葉の美しさだったりと見どころは多いのですが、雪に覆われ枝ぶりを露わにする季節もまた美しいものです。
巨木の魅力は樹木の美しさだけではなく、長い年月の間、大切にされ、神と崇められ、人との関係を築いてきた歴史を想像する事にもあります。
木を守ってきた人から、子供の頃その木に登って遊んだ思い出などを聞くと、子供の頃の楽しい思い出と信仰心は深く関わっているのだと認識させられます。
楽しさとセットになった世代間伝承は、子供時代の懐かしい記憶として強く残り、そして次世代の子供達へと語り継がれていくのでしょう。
家庭内の伝承は意外と永い間語り継がれていくもので、子供の情動に訴えるか、楽しい思い出か、そんな事象に仕立て上げ語る大人の知恵が知識の伝承に役立っていたのだと感じることがあります。
震災の記憶を語り継ぐには、信仰心や子供心に訴える何かを使った方法が有効かもしれません。

巨木を見学しながら、伝承の力とか地域の信仰と宗教の関わり方など、色々な事を考えています。
でも、それはとても大きな内容になってしまうため、いつも考えはまとまりません。

平内のホウノキ 
 
天当平のアカマツ