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奥入瀬渓流のシダ

2012-06-30 | 青森自然
今年は大雪のため倒木の多い奥入瀬渓流。
そのおかげで、普段は近くで観れない着生シダが目の前で観察できます。

古くから夏の風物として愛された吊りしのぶに使われるシダは、日本に自生する着生シダです。
奥入瀬渓流沿いの樹木にも着生しているのですが、比較的高い位置に多いため遠くから見るだけで、写真を撮ってもなかなか鮮明には写りません。
シダの着生している樹木が、落枝や倒木によって地面近くにあり、まだ新しい場合には近くからの観察が可能になります。
倒木が完全に枯れて乾燥してしまうと着生シダもなくなってしまうので、夏までの間が見頃と思います。
数日間天気の良い日が続いていたので、苔も乾燥していますが、シダや苔は雨の日の後に、しっとりと濡れてみずみずしい状態が一番綺麗です。
料理写真に「シズル感」があると美味そうに見えるように、シダや苔にもシズル感を感じます。
これからの梅雨の季節が絶好の撮影日和でしょう。

この倒木には、シノブ、ホテイシダ、オシャクジテンダが着生しています。
十和田奥入瀬郷づくり大学のブログから情報をいただきました。ありがとうございます。

 


樹木の上にある着生シダ。ズームを使ってもこの程度にしか写りません。
コンデジを手持ちでは撮影は難しいですね。三脚が欲しい所です。 





十和田湖民俗資料館と旧笠石家

2012-06-28 | 民俗
黒沢明の「夢」で、水車のある村の女性がかぶっていたバオリは、五戸のものでした。
青森県南地方で広く作られていたバオリを十和田湖民俗資料館で見かけました。
地域によって少しずつ形の変化があって、曲線には見飽きない美しさを感じます。

旧十和田湖町は山村のため、生活の道具で木挽きに使う鋸や斧などが数多くあり、立派な大鋸も展示してありました。
隣接する旧笠石家住宅の床板は、表面に綾型の凹凸があって、外光によって美しく模様が浮かび上がります。
これは板の表面を手斧(チョウナ)で仕上げたからとのことで、機械のない時代に手作業が生み出した形には暖かささえ感じます。

 


古い生活道具には色々なアイデアが詰まっています。
先日、かせくり器の形状について調べていたため、特に糸巻に興味が向いてしまうのですが、糸を巻いて束にするにも色々な方法と方式の違う道具があります。
自分でも、どのような形状が無理なく作業ができるかなど多くの事を考えていましたので、水平方向と垂直方向に巻き取る糸巻きの二種類が並んでいるのを見て、より効率的に作業できる道具に対する要求は、昔からあったのだなどと考えていました。



十和田湖民俗資料館



タイラーメン チェンマイ

2012-06-18 | 美味しいお店
十和田市の商店街に昨年できた「街なか市場」。
こちらにタイ料理とタイの民芸品を売る店舗があります。
麺類好きですから、食べたことのないタイラーメンがとても魅力的で。
ただ営業日など不明なため、行けば必ず食べられるわけではなさそうです。

タイに限らず東南アジアには麺類が多くあります。
タイは米の国ですから米粉を使った麺で、他にも麺のバージョンは多かったように記憶しています。
恥ずかしながら東南アジアの麺類は未食で、ニョクマムやナンプラーなどの魚醤と麺の相性というのも知らないままに来ましたが、これほど相性が良いとは思いませんでした。
考えてみれば青森の煮干しラーメンも、魚の出汁を利用した食べ物です。
出汁ではなく醤油が魚の風味であれば、味の傾向としては違和感なく受け入れられるのも納得できます。
魚醤と豚肉の出汁をミックスした味は、青森ラーメンに似ていて、それでいて暑い国の味がする美味しさでした。

秋田にはしょっつるという魚醤がありますが、あれを使ったラーメンも美味しいのではないかと想像しています。
そして魚醤の繊細な味は、かんすいを使った麺との相性は良くないのではとも思います。
かんすいの香りは、思った以上に強いので、魚出汁の繊細な香りとは合わないとも感じます。
青森の煮干し出汁の名店で、無かんすいの麺を使用している店が多いのは、魚出汁との相性があるのかも。
タイラーメンは米粉の麺ですが、小麦粉の香りよりも米の香りの方が、確かにナンプラーとの相性は良い。

そういえば、沖縄は暑い所であるのに沖縄料理には辛いものが無かったのは、今でも不思議な話です。
辛いものを食べて汗をかくことで体温を下げるのは、勤勉な国柄だからでしょうか。
沖縄の暑さ対策は、ぬるいお茶をたくさん飲む事だった記憶がありますが、人頭税の時代はどうしていたのだろうと考えてしまいます。
ゆったりと時間の流れる沖縄にも、かつて過酷な時代もあったのです。


 

タイの春巻き 一個百円 美味しいです


十和田中心街、にぎわい創出へ街なか市場 デーリー東北




贅沢な寿司

2012-06-08 | 美味しいお店
本マス、キングサーモン、トキシラズ、サクラマス。
サケ・マスの仲間で美味しいと言われるものを並べてみました。
それぞれ水揚げの時期がいつなのかは分からないのですが、八食センターの勢登寿司に食事に行った際に、本日のお奨め握りとして、この四種がそろっていたため、思わず注文してみました。

味の近い物は同時に食べてみないと差が分かりにくいので、この店で食事する時は青魚数種とか、白身魚数種などと比較できるようなチョイスになることがあります。
青魚なら、サンマ、イワシ、サバ、アジ、カンパチ、ヒラマサ、サワラなどから三種を選んでとか、白身魚ならスズキ、メバル、タイなど数点を食べ比べながら味わいます。
個々に食べていると味覚を覚えにくく、魚の味と名前を同時に覚えられるこういう食べ方もいいのでは。邪道かもしれませんけど。

本マスは濃厚に、キングサーモンはさらに濃厚に脂がのっていて、トキシラズはほどほどの脂とトラウトらしい風味、サクラマスはそれに歯ごたえをプラスしたような。
どれが好みかは個人の嗜好ですが、それぞれ微妙に味の違いがあって、しかも美味しい寿司でした。
リーズナブルだからできる贅沢なチョイス。
写真は、やはり大好物のアジ。


勢登鮨 八食センター支店寿司 / 長苗代駅






初めてのつゆ焼きそば

2012-06-05 | 青森の味
今更ながらの話ですが、黒石つゆ焼きそばを食べてみました。
最近は家で店の味を作り出すことに興味があって、外食の機会が減っています。
それでも遠くに出かけた時には、なるべくその土地ならではの食事がしたいと思っていて、他では食べられないものを何とか食べてみたい。
巨木を見に黒石市へ行った際に、成り行きとしてチャンスに恵まれたのです。
何かのイベントもあったらしく、こみせ通り周辺は混み合っていて、なんとか入れたのが 蔵よし という店。
大変上品なつゆ焼きそばでした。
味の評価も今イチ難しいのですが、もっとワイルドなB級感溢れる店で、正しくB級食としてのつゆ焼きそばを食べてみたいと思いました。

黒石市内には県の天然記念物にもなっている妙経寺のカヤもあります。
なかなか見ごたえある素晴らしい巨木だと思います。



創作料理の店 蔵よし魚介・海鮮料理 / 黒石駅




かせくり器を制作

2012-06-01 | 手仕事


実家から古い手編みのセーターを貰ってきました。
ほどいて編み直すつもりです。
編み物をほどくと糸にウエーブがかかっていて、そのままではとても編みにくく、糸を伸ばす作業をすることになります。
三枚のセーターがあるため、かせくり器が必要ですが、実家の物は捨ててしまったらしく、新たに買い直すのもためらいがあって、結局自作することにしました。

かせくり器は糸を「かせ」という束にするために使う道具で、昔は編み物をする家庭によくあったものですが、今はほとんど見かけなくなりました。
解いた糸を「かせ」にして湯通しすると糸はまっすぐに伸びます。
そのために一度毛糸玉からかせくり器で「かせ」の状態にするのです。
湯通しして洗った毛糸を乾かした後、もう一度かせくり器にかけ毛糸玉にしますが、この時かせくり器がないと糸は絡まってしまいます。
家族の両手に糸の束をかけて毛糸玉を巻く作業をするときの、その両手の役目をするものですね。

段ボール箱を代用する事もあるようですが、せっかくなのでもう少し使いやすい形を段ボールで作ってみました。
軽いので手に持ってでも使えますし、洗濯ピンチにはさんで吊るして使うと回転できて便利です。
糸の束を取り出す時は、二枚の段ボール板を引き抜けばいいだけですし、収納するにもかさばりません。

制作時間は一時間ほど。
それほど使うものではないのですが、次は竹を使って作ってみようかなどと考えています。


互い違いに上下が長くなるようにしているので糸は中央で巻かれます。


巻き終わって二か所をまとめたら、上の板二枚を外して取り出します。