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姉戸川温泉

2011-12-31 | 温泉
気が付けば、もう大晦日で今年も終わる。
来年に持ち越しの宿題ばかりで、反省よりも情けなさの多い一年でした。

年の瀬には、温泉でゆっくりと一年の垢を落とす方も多いでしょう。
「ゆっくりと」に重点を置くなら、姉戸川温泉が一番だと思っています。
単純アルカリ泉らしき温泉ですが、微かに硫黄臭もあり、粘度も感じられるほどの泉質ですが、なんといっても湯温が低いので長湯が出来る。

温泉はぬるい方が好みです。
のぼせずに、ゆっくり浸かる楽しみがあるから。
温泉に薬効があるなら、長く浸かっていた方が効き目があるようにも思いますし、重さを感じるほどのツルツル感とあいまって、きっと何かの不調に効くはずだと思えてしまいました。
少なくとも気持ちの上では良く効く温泉です。


姉戸川温泉
東北町大浦中久根下98-3
入湯料  大人 200円



大掃除の合間に

2011-12-26 | 思うこと
自分は古いものが好きだと、ずっと思っていました。
真新しい輝きが失せて、年月の彩色が為された色々な生活道具や建物にこそ魅力は宿るのだと。

大掃除はいつもの掃除とは違って、拭き掃除に重点を置いていますが、特に水回りの金属部分を磨き上げるのが恒例です。
人間の目は不思議な事に、目に付く物を見て、それ以外にはあまり視線を向けない事があります。
台所のシンク周りやトイレの配管など、金属部分が綺麗に磨かれていると、周囲の経年の汚れよりも目立つために実際よりも新しく綺麗に見えたりします。

水垢や油汚れを落とした金属の輝き方は、なにか人の心のどこかに作用するものなのか。
鏡や刃物の輝きは、遠い昔から人の心を捉えていたからなのでしょうか。
それとも、ひとつの文化における特徴的な好みなのか。
大掃除は暖かい季節にする方が理にかなっていると思いながらも、なぜか年末になるとやらなければいけない気持ちになる大掃除でした。





山と森と山の神

2011-12-24 | 巨樹・巨木と伝承 三頭木
青森の方言と言えば津軽弁と南部弁、それと下北弁があるそうです。
独特のイントネーションの他に単語の違いもあって、慣れるまでは話の意味を理解するのに苦労しました。
その頃聞いた話で興味深かったのが「ヤマ」という言葉の持つ意味です。
「ヤマで山菜を採ってくる」のような場合、私はそれを「山」と理解していたのですが、詳しく聞いていくとその「ヤマ」は平地や丘も含んでいて、木の生えている林の意味に近かった。
関東生まれの自分にとって「山」はピークを持った高さのある山で、平地を「ヤマ」と呼ぶことに不思議な違和感を感じていました。
確かに木が生えていれば高く盛り上がって見える、などと自分の理解に引き寄せて考えていた記憶があります。

最近「森」の話を聞きました。
当地では苗字にもなっている「一ッ森」「二ッ森」。
大きな山の頂上から数えて一つ目の小さなピークを「一ッ森」、二つ目のピークを「二ッ森」と呼ぶとのこと。
山の中に「二ッ森」と呼ばれる場所があれば、そこから二つ目のピークが頂上と分かるのは実用的な名付け方と感心してしまいました。
「森」といえば高低に関係なく木の鬱蒼と生えている場所と認識していた自分にとって、小さなピークを表す「森」は意外でした。
「山」と「森」の言葉の意味が逆転しているかのようです。

近在でよく目にするのが山の神の祠です。
それは大体において集落のはずれの林の中に祭られている小さな祠で、御神体も無い場合が多い。
山の神は青森だけではなく全国に存在しますが、仏教とも神道とも違う信仰といわれています。
山の神ですから当然山岳信仰と同じものと思われていますが、山岳信仰は神格があると思われる高い山に対する信仰で、「山」が表わす意味が違えば、山の神は山岳信仰とイコールではなくなってしまいます。



少し前の大河ドラマで話題になった、兜に「愛」の字を掲げた武将がありましたが、あの「愛」は当然現代で理解されている愛とは違う意味があると知人と話し合ったことがあります。
当時の感覚で「愛」と掲げるとすれば、上杉謙信の「毘」と同じ様に愛染明王からとった一字ではないかと私は推測したのですが、信仰に根差した文字の意味は揺らぎの多いものの上、時代によって受け取り方が違うと感じたものです。

蛇足ながらその大河ドラマを見ていないので、どのような解説があったのかは今でも分かりません。




今年のまとめ ラーメン編

2011-12-19 | 美味しいお店
数日前にラーメンWalker青森を買ってきてから歯が痛い。
ラーメン本を眺めていると、なんとなく食欲が湧いてくるのに、実際に食事をすると歯痛のために味がよく分からなくなっています。
2012年版では実食した店も出ているし、まだ入った事のない店も。
「そうそう、ここは美味しかった」などと考えながら、今まで食べてきたラーメンの中で個人的なベストを考えてみました。

問題なく第一にマル海。自分にとっての青森の象徴とも言えるラーメンです。あくまで個人的に。
他は順不同で、倉内原食堂味の香園 尾上本店ハルピン飯店(五戸)の酸辣湯麺、勢登寿司(八食センター)。

青森県内はこのところの寒さで道路も凍結して遠出ができなくなりました。
なぜできなくなった事ばかり考えてしまうのでしょうか。
歯が痛いのも普段は無い事で、痛くなった時になって食べる行為の大切さや、味わう事の楽しさを痛感しています。
できなくなってしまう事を想像しながら日々を大切にしなければと、こんな時に思います。