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節約という逆説

2013-02-08 | 家庭・経済
「貯金貧乏」という言葉を聞いたのは数年前だったと思います。
収入から貯金をするための節約を続けている、要するにシケた生活をしていることを表すようです。
そんな言葉がある事が意外だったので記憶していたのですが。

節約を書いた本は山ほどありますが、お金の使い方についての本はほとんど見かけません。
心配しなくてもお金を使うのは簡単だから、などと言われそうですが、本当は節約よりも使い方がより大切なのだと思っています。
自分のお金の使い方に、自分で深く納得できるルールを作ると、あれこれ悩むことが少なくなりますし、無駄に使ってしまう事も無くなります。
私のルールは以下の二点。

○ 自分の周辺の社会に有効に働くお金の使い方をする。
○ 必要なものを、必要な分だけ、適正価格で買う。

お金は使っても使わなくてもストレスの素になりますが、このルールを決めてからお金にまつわるストレスからは解放されました。
その頃からチラシを見なくなりました。
出費は逆に減っています。
「安く買う」事を目標にしてしまうと「必要か」という観点が抜け落ちてしまったり。
考えてみればチラシは販促活動の一環なわけで、企業のコマーシャリズムに乗る事の結果はすぐに分かるでしょう。
節約という言葉が逆に散財を促すのは興味深い現象です。





災害に備えるために

2011-04-15 | 家庭・経済
停電やガソリン不足で日常生活が大きく変わった震災後。
そんな中、とても役立った生活習慣がありました。
コンポスターの使用と圧力鍋の利用です。
ゴミ処理施設の運転が燃料不足で止まり、ゴミの収集はストップしていました。
家庭でゴミの取り扱いをするのに困ることは、臭いの問題と量の問題が大きいと思います。
特に生ゴミは長い時間置いておくと腐敗臭が出てきますが、生ゴミをコンポスターで処理できれば臭いの問題もほぼ解決できて、量も半減します。
庭にほんの少しスペースがあれば、穴を掘って設置するコンポスターを通年使用できます。

オール電化や停電の長かった家庭では、停電時にカセットコンロを使用することもあったと思いますが、ガスボンベの使用量を少なくするのに圧力鍋は効果的です。
炊飯時間は普通の鍋よりも大幅に短くなり、その他の料理にも活用できます。
使用説明書を見ると、わが家で使用中のもので加圧後弱火7分とあり、一般的にホームセンターなどで売られている物も大体同じと思います。
加圧状態になるまで大体10分位ですから、ガスの使用量は少なくて済むでしょう。
省エネな生活を心掛けていましたが、災害にも強いとあらためて実感しています。

以上は災害時にどう対応するかの話ですが、忘れてならないのは、災害があった場合に自分も死ぬ可能性もあることです。
一番大切なのは悔いのない生き方をしているかどうかで、それは何か大きな事を成し遂げることではありません。
大切な人を大切にしていたかとか、もし自分が死んだ時に残った人を悲しませないような心配りができているかとか、子供がいるなら子供が自分の人生をしっかりと生きられるような語り掛けをしていたかとか、そんな日々を送っている事だと思うのです。




正しい買いだめのススメ

2011-04-13 | 家庭・経済
家庭は生活物資のストックの場でもあります。
常日頃から、もしもの場合に備えて一週間分の食料・生活物資をストックしてありますが、震災後はほぼゼロ状態まで無くなっていました。
直近の大きな余震の確率は減ってきたとはいえ、スマトラ沖地震の予後を見ると、大きな余震は今後も続くと思われます。
少しずつ家庭内にストックを積み上げていくことが大切なのですが、一度に買ってしまうのは震災後の買いだめ行動から起こった物資不足の状況から見ても、買った品物をきちんと消費する観点から見ても無駄の多い行動と言えます。

備蓄用品を買うに当たって、いきなり大量に買っても保管場所に苦労します。
家庭でのストックが1週間分を切ったなら次を買う。
そのストックを10日分、2週間分に徐々に引き上げていく。
特に食料品では消費期限もあるため、一度に大量に買い込んでしまうとうまく消費できません。
大震災の後に役立ったのは乾物類でした。
豆腐はしばらく入手できませんでしたが、高野豆腐は汁物や煮物で豆腐の代わりとして重宝しました。
野菜不足には切り干し大根・すき昆布で対応していました。

春になって庭の植物も芽を出してきましたが、家庭菜園も有効ですね。
ただ野菜は収穫時期が短いので、シソ、万能ネギ、パセリなど長く収穫できる薬味を植えておくのも便利です。
家の北側など日当たりの悪い場所に空きスペースがあれば、山菜のミズ(ウワバミソウ)がいいですね。
よく増えて収穫時期は春遅くから秋まで続きます。




生活のスキル

2011-04-10 | 家庭・経済
小さい頃に母親の手仕事を眺めて育ち、成人してからは登山などのアウトドアや一次産業にたずさわる友人がいて、そんな人たちが身に付けている自然との付き合い方の知恵に憧れていました。
今でも少ない道具とエネルギーでどれほどたくさんの事が出来るかが、毎日の生活において個人的なテーマとなっています。
庭にコンポスターを置くのも、フードプロセッサを持たないのも、機械の力に頼らず身についた生活技術を活用するすべを楽しむためにしています。

人間の両手は道具を器用に操れるように出来ていて、それを繰り返すことによってより精度の高い技術へと昇華させることが可能です。
日本人は器用であると言われているのは、植物を利用して生活する日本の気候と深く関わっていると思います。
木と紙の家を作り出すのも、それをうまく使っているのも、手に加わる力を高い精度で操る技術のはずで、電力の無かった時代の人々は各自が当然のようにそんな技術を身に付けていたはずです。
科学・産業が発達して日々の雑用を電化製品が変わってこなしてくれると、そんな生活技術を身につけることは省みられなくなってしまったけれども、それでも「ダッシュ村」で見る農家の生活の知恵は、多くのとの興味を引きました。
昔の手仕事や生活技術が素晴らしい人間の能力であることに同意する人も多いのではないかと思います。
しかし実生活でそんな技術を補ってくれる電化製品に囲まれて暮らしていると、わざわざ時間をかけて自分ですることも少なくなってしまいます。
技術の進歩とは、実は人が身につける生活技術の喪失を伴います。
しかし、生活技術を肩代わりしてくれた電気機器は停電になると全くの無力です。
お金を払えば、電気を使えば機械がやってくれた仕事。それをこなすスキルも今以上に必要な世の中になるのかもしれません。




節約と贅沢

2011-04-05 | 家庭・経済
家計の中には必ず無駄遣いに当たる部分があります。
最低限の生活に必要ではなくても生きていく上での「ゆとり」として意味がありますが、自覚しないといつの間にか膨らんでいく部分でもあります。
節約のために家計を考える時は、まずこの部分の縮小がセオリーですが、多少のゆとりがあるときは制限付で認めていくのが普通でしょう。

経済循環の落ち込んでいる今は平時とは違い、この無駄遣いにあたる部分を可能な限り大きくして経済を回す事が大切だと思います。
貯蓄は何かの目的のためにするものと、安心のための保険としてする場合があり、もしもの時のために用意しています。
今はそのもしもの時であって、社会経済全般が縮小していかないように、使い方を考えながら消費することが被災地のためになります。
無理な消費をする必要はなく、支払ったお金の行き先をほんの少し想像してみる、それだけでいいのです。
特に被災地の地場産品購入が、被災地域の経済を動かす燃料の役割をします。

twitterでも東北の日本酒を買う運動が広がっています。
東北のお酒でお花見を。


被災地の日本酒(地酒・焼酎・地ビール・ワインでもおk)や肴を食べて震災復興を目指す「日本酒で震災復興を目指す会」の公式ハッシュタグ

いま買うべき東北の日本酒リスト


鍋炊きご飯

2011-03-13 | 家庭・経済
以前書いたものをそのままコピペします。
災害時は動き回らない、家出できることをしてじっとしていることが肝心です。
買い物などは必要な人がスムーズにできるように配慮が必要です。
小さい子供、病人を抱えた家庭では必要物資が多いことを思いやってください。


停電で炊飯器が使えなくてもガスが使えれば温かいご飯を食べられます。
卓上ガスコンロでも炊けるので、災害時に知っていれば役立つでしょう。

鶏肉、玉ネギ、キノコでコンソメと塩で味付けすれば炊き込みピラフ。
アサリ、椎茸、長ネギを醤油味にすればアサリご飯。
ツナ缶、コーン缶を塩コショウ味で炊くとツナピラフ。災害時にも作れます。

炊き込みご飯にはいくらでも応用できますし、圧力鍋を使えばガス使用量も調理時間も短縮できます。
圧力鍋は大体加圧5分が目安です。
資源を大切に使う料理はエコなだけではなく、いざという時に使えます。




《鍋でご飯を炊く方法》

用意する物   鍋・・ふたのきっちり閉まるもの。
           とは言っても普通の鍋でOKです。
        米

<作り方>

1. 鍋で米をといで水を入れる。水は米を平らにして米より1.5~2cm位上まで。

2. 蓋をして火にかける。沸騰まで10分が理想なので火加減は中~強で調節。

3. 沸騰したら蓋を取り、強火で米が水より上に出てくるまで。

4. 泡がやや小さくなって米が水より上に出たら蓋をして極弱火で15分。

5. 火を止めて蓋を取らずに蒸らし10分。

※ 4の頃合いがポイントです。早めに蓋をすればやわらかく、遅めだと硬い炊き上がりになります。おこげを作りたいときは火を止める前に強火にして10~20秒程。

ポイント追記
※ 鍋の大きさによって米の量が決まります。18cmの鍋なら3合が適量、20cm鍋なら5合。炊き込みご飯は具材の分だけ米の量を減らします。

※ 鍋の大きさに関わらず、1.の水の目安は同じです。




包帯の巻き方

2011-02-13 | 家庭・経済
子供が大きめのすりむき傷を作ったので、毎晩手当てをしています。
絆創膏は就寝中に剥がれてしまうので、夜だけ包帯を巻いています。
包帯は手でも足でも部位に関係なく使える上、洗って繰り返し使用できるとても便利なものですが、最近あまり見かけないのは使った後に巻くのが難しいからなのでしょうか。

使った後の包帯を巻き取る方法は、左手の中指と薬指にかけた包帯を人差し指と小指ではさんで、手のひら上に包帯の端が来るように持ち、右手を当て前方に押し出します。
言葉で説明が難しいので写真に書き込んでみました。
押していった右手で巻き終わった部分を下げながらを繰り返すと、簡単に巻き戻せます。
包帯が便利なのはロール状になっているからで、ピシッと巻かれていた方が使い易くもあります。
絆創膏やサージカルネット以上に応用が利きますよ。









断捨離

2010-12-03 | 家庭・経済
今年の流行語大賞ノミネートを見ていて、意味のよく分からなかった言葉が「断捨離」でした。
要するに物も物欲も持たずに生きよう、という意味らしいのですが、ごく当たり前の話もコピーが良ければ流行る見本のようで、なんとも。


少し前までは「掃除をすると金運が上がる」というのも流行っていましたし、「~をすれば金運が・・」のバージョンは数多く、書店にも関連本が並んでいます。
何気なく見てはいますが、「~をすれば」と「金運が上がる」の間を繋ぐ説明に説得力がなく、オカルト的理由がついていて呆れる場合も。
「信じるものは救われる」は好きな言葉ですが、当てはまるのは精神的なことで、ことお金に関してはきちんとした計算がなければ収支が合わない。

収支×時間+知識=財産

庶民としての自分にはこの計算式があれば充分だと思っています。
少なくとも「~すれば金運が・・」の本を買うメンタリティが金運を遠ざけているようにも感じます。
お掃除して金運が上がるのは松居一代だけ、という意見もありました。




続 貧者の娯楽

2010-02-10 | 家庭・経済
テレビが人に対して悪影響を与えるものの中で、テレビからの情報が必ずしも正しいものではない、という事の他には、常に人間の欲望を刺激するようにできている事があります。
CMでなくても「○○があればもっと楽しくなる」「○○になればもっと幸せになる」というメッセージに溢れていて、足りない何かに対しての飢餓感を煽られ続けます。
消費によって経済は回っていますから、多くの消費の喚起が経済に繋がるとしても、煽られかき立てられた飢餓感は現状への不満へと変化します。
欲しかった物を手に入れたとしても嬉しいのは一時だけで、また違う物に対しての欲求が湧き際限はありません。
不満だけを持っていては、いつまでも心の貧者のままになってしまいます。

欲しい物を手に入れる、なりたかったものになる、それだけではほんのひと時の達成感だけで幸せにはなりません。
幸せとは、自分が幸せだと感じる心の動きなのであって、何かの条件に作用されるものとは違います。
幸せになるために必要なのは「今」の中に嬉しさや喜びや明るい気持ちを見つけることだと思っています。
人生とは今の連続でしかありません。




貧者の娯楽

2010-02-07 | 家庭・経済
長男が小学生の頃、
「おかあさん、赤い卵はおいしいんだよね ?」
唐突な質問に面食らったのですが、ちょっと考えてみると子供番組の放映時間によく流れていた、某養鶏場のコマーシャルがあったことを思い出しました。
「赤い卵はおいしい、赤い卵はヘルシー」
ただそれだけのコマーシャルなのに、子供にしっかりと定着している事が驚きでもありました。

一番手軽な娯楽であるテレビは、情報を一方的に受け取るだけの媒体です。
何気なく眺めていると睡眠学習とも言える状態になり、検証なしに既成事実のように受け止めてしまいます。
数年前のデータ捏造問題の他にも、恣意的な編集を指摘されることも多く、テレビ放映された情報を鵜呑みにすることは危険とも言えます。

一人暮らしを始める時に最初に揃える電化製品といえば、冷蔵庫、洗濯機、テレビでしょう。
最近はコンビニが冷蔵庫、コインランドリーが洗濯機の代わりをしているように、テレビの代わりは携帯・パソコンという方も多いのかもしれません。
必要性は薄らぎつつありますが、流れ出る情報には取捨選択と自分なりの検証が大切です。