毎日幸せに in青森

ヒトはどんなときに幸せを感じるのか?
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祈りの効用

2011-08-24 | 人間心理
毎年の事ながら、二学期の始業式の日というのは、夏の疲れをしみじみと感じる日でもあります。
単に子供の昼食の用意を毎日しているというだけでなく、宿題をさせるための叱咤激励もありますし、子供が家庭内で発散するエネルギーを見ているだけでも充分に疲れてしまいます(笑)

昨年中に登校拒否だった息子は、春から登校していますが、長い休みの間に学校との距離感を作ってしまうのではないかと心配しながらの夏休みでもありました。
夏休みは宿題もまとまった量が出されますが、その量を見て「どうせ出来ない」と言うこの子供の場合の問題点は、自分に自信が持てないことだと感じていました。
でも親として何が出来るのかや、子供にとって自身を持てるきっかけが何かは分からないまま一年が過ぎていただけでした。
先日の山形旅行も、行ってみたかった場所である他に、真剣に祈ってみたかったという理由がありました。

「苦しいときの神頼み」と言われるように、何かの宗教に帰依しているわけではなくとも、神様に祈りたくなることはあります。
私も何かの宗教を信じているわけではないのですが、家の壁に向かって祈っても集中できないので神社仏閣で祈っています。
祈り方にも効果的な方法があって、強く願うことを一つだけ、そうであればいいと思う状態を映像として思い描くのです。
それは祈っている時の思考の状態で、作法のことではありません。
苦しい時には冷静に分析・判断が出来にくく、現状把握や方向性もはっきりと見えなくなる場合が多くなります。
「一つだけ」というのは目標を明確にするために必要な取捨選択の作業で、「映像で思い描く」とは、より具体的に認識するための作業です。

私が思い描いたのは、得意そうに笑う子供の表情でした。
そういえばここ何年かは、そんな子供の表情を見ていなかったことに思い至り、自分のふるまいを自省しながら祈っていたのです。
不思議なことに帰宅してから一週間で、子供の表情は祈った通りになっていました。
「本当に神様に願いが通じた」とは思いませんが、「もしかしたら」と思えるような験のある寺社仏閣が自己暗示には重要な舞台装置になるのだと思いますし、目標をはっきりと認識することで、その方法を考え出すヒントになったのかもしれません。
宿題を全て終わらせて得意そうに笑う子供の顔は、結局は親の気持ち次第で出てくるものなのか、などと理由を考えている途中です。





ミシュラン三ツ星

2011-08-18 | 名所 旧跡
羽黒山で何度も目にしたのが、「ミシュラン三ツ星」の文字でした。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャパンで見てみると、羽黒山参道の杉並木が三ツ星の評価になっています。
東北地方で三ツ星の評価が付いている観光地は、仙台市周辺の松島、瑞巌寺、四大観、中尊寺金色堂、そして羽黒山杉並木です。
青森県を見てみると、奥入瀬渓流、白神山地、弘前市禅林街の長勝寺山門が二つ星の評価になっていました。青森県内で星一つの評価をされている場所を見ると、観光地として認識されている所がほとんどで、でも個人的には青森県の魅力は、観光地として無名な場所にこそあると思っています。

羽黒山の参道杉並木は大変すばらしいものでした。
そして庄内平野の美しい農村風景や、宿坊街のたたずまいもすばらしい。
山に湧き上がる雲と青い空の対比や、道端に咲くヤマユリや、コンビニの無い風景、そんな小さな一つ一つが舞台装置のようにその魅力を支えているのだと思います。
宿泊した宿坊は、都会的なホテルとは違い、順番に入る風呂とふすまだけで仕切られた部屋と廊下。でも地場の山菜を使った精進料理はとても美味しくて、食べ切れないほど多過ぎではない量が、石段を登って疲れた体には丁度良く感じましたし、宿の応対もとても暖かく感じました。
そして宿坊街にただよう香の香りと、朝の緑の香りと静寂と。
旅行の楽しみである「非日常性」のほとんどの要素が整っている、そう私は感じたのですが、ミシュランの調査員はそんなところも考慮したのでしょうか。

つい最近、こんなニュースもありましたが、羽黒山伏は昔「檀那場御祈禱帳」という署名帳とお札を持って関東地方を回り、三山詣での檀那を増やしていました。
現在でも伝統は生きている、と感じるニュースです。

参拝者高齢化で「宿坊」ピンチ…山形・羽黒山








出羽三山の旅

2011-08-15 | 名所 旧跡
先日、山形県へ一泊三日のハードな旅行をしてきました。
突然決まった旅行なので、下調べや行ってみたい場所のピックアップなど無しで走り回っていました。
旅行の楽しみは、出かけるまでのワクワク感が7割位だと思っているので、それがほとんど無かった今回の旅行では、旅行後に思い出に浸る時間を意図的に楽しんでいます。
宿を取っての旅行は6年ぶりで、知らない場所に泊まる感覚も久しぶりに思い出しました。
まだまだ浸っている状態から抜け出したくなくて、思ったことをまとめるのも躊躇しています。








いつもと違う

2011-08-11 | 思うこと
このところ、家のリフォームをしていて何かと気ぜわしく過ごしています。
震災以降は節電ばかりが喧伝されていますが、節水というのも重要だと思っていて、震災で電気が止まっていた時は、とりあえず水が出ている事をありがたく思っていました。
北国で電気が来ない冬は、暖房が取れないことが大変ではあったのですが、でも水の出ない生活よりも何十倍も楽なのだろうなとも思っていました。
寒さは服を着込んだり布団にもぐり込んだりで何とかなったとしても、水が出なければ日々の生活の基本が成り立ちません。

古くなったわが家のリフォームでは、断熱性の向上と節水などを主に考えました。
以前のトイレは「大」で10Lの水量でしたが、新しいトイレは「大」で5Lの水量が一般的になりました。
シンクの水栓も節水型になっています。
風呂・洗濯と同じボリュームを持つキッチンとトイレの水使用量は、これで劇的に少なくなるのでしょう。
雨水の貯水も考えていましたが、寒冷地では冬場の凍結の問題もあって、もう少し先になりそうです。

震災後に大きく変わったのは、節電がとても一般的になったことでしょう。
それ以前は節水・節電にまじめに取り組むことが、少数派である以上に「道楽」のように思われていた部分も。
たしかに「道楽」でやっていた部分も多いのですが。





長命庵

2011-08-01 | 蕎麦
蕎麦好きは全国どこにでもいて、食べるだけでなく打つのも好きな人も多い。
蕎麦打ちが高じて蕎麦店を開業する話はよく聞きますし、美味しいと評判になることも。
なぜ蕎麦打ちに惹かれるのかを考えてみたことはありませんが、食べる側としては、とても繊細な香りや腰を店ごとに比べてみるのが楽しさの一つです。
作り手の楽しさには、そんな比較の中に飛び込んでいく事もあるのかと思います。

三沢市の「手打ちそば 長命庵」は、私のベスト10に入る蕎麦店です。
こちらでは田舎蕎麦と更科蕎麦を比較しながら味わう「二色そば 750円」があり、蕎麦粉の違いによる味の変化が楽しめます。
甘味の少ない濃い目のそばつゆが、蕎麦の香りを引き立ててくれるので、個人的に好みです。
蕎麦の香りは本当に微妙なもので、食べ比べと言っても日にちが経ってしまうと、微かな記憶をたどりながらの禅問答のようになってしまうのですが、同時に味わえるので純粋に美味しさを楽しめるのも良いところ。
他と比べるなど、しなければ良いのにとも思うのですが、どうしても比べてみたくなるのが人情というものです(笑)
それにしても味覚の記憶とは曖昧なものだなと思います。食べる側の空腹具合や体調で味の感じ方は大きく変わっていくのですから。

 


蕎麦処 長命庵 そば(蕎麦) / 三沢駅

三沢市三沢下久保41-62
定休日 火曜日