'00年に林野庁が発表した「森の巨人百選」は、全国の国有林内から選定された百本の巨木です。
青森県内から選ばれた四本の内の一つが脇野沢千年ヒバでした。
脇野沢千年ヒバと、東北巨木調査研究会が発見した近くにあるヒバ巨木を見学してきました。
脇野沢九艘泊から急坂の尾根越えで旧貝崎キャンプ場まで一時間弱。キャンプ場から奥に進む道の左右斜面に、今回発見した「双窓のヒバ」と「三頭木のヒバ」があります。
さらに10分ほど沢沿いの道を奥に進むと、脇野沢千年ヒバが急斜面上に現れます。
今回は、15年前の森の巨人選定時に森林組合で千年ヒバ計測をしていた方も同行していただきました。
当時は、崖から横に突き出た状態で生えているこの木の計測方法に困り、根回りに近い位置で計測していたとの事。
今回は環境省による計測方法、斜面上部の地際から1.3mで幹の伸びている方向と垂直、という条件で計測したところ、713cmという結果になりました。
森の巨人百選では618cmで登録されてましたが、環境省データベースにはこの数字で登録し直すことになるでしょう。
双窓のヒバ
双窓のヒバ 三頭木のヒバ
脇野沢千年ヒバ
幹周計測風景
ヒバは青森県の木となっているのに、そのヒバの巨木は青森県内の環境省巨木データベースへの登録が少ない状況です。データベース内ではヒバとヒノキアスナロが別建てになっていて、金木にある十二本ヤスはヒノキアスナロへ、千年ヒバはヒバへと同じ樹木が二つに分かれているため青森県内のヒバ巨木が少なく表示されているのです。
青森県もヒバという名称に一本化する働きかけをしていただきたいと思います。
蛇足ながら、ヒバ製のまな板を十年以上使っています。抗菌効果があるためか十年以上使っているものの黒く変色せず、普通に洗っているだけで殺菌や漂白の必要もない。
私が思う青森県産品ベスト1はヒバ製まな板です。