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三沢パイカ鍋

2011-02-28 | 青森の味
パイカは豚肉の肋骨結合部分の軟骨を含んだ肉です。
スペアリブの骨部分が軟骨になっている状態で、あまり食べられないのか低価格で販売されています。
軟骨部分は今話題のコラーゲンやヒアルロン酸でできているので、食事として取り入れることでお肌の若返り効果がある・・・・・かもしれません(笑)
軟骨部分はそのままでは硬いので、圧力鍋で20分ほど煮込めばコリコリとした歯ごたえになり、肉と一緒に食べられます。
沖縄に住んでいた頃、ソーキそばに乗せられていた肉はこのパイカ肉だったと記憶しています。
甘辛く煮込んだソーキと沖縄そばの出汁は、今では私のソウルフードになっていて、定期的に食べたくなる料理なのですが、青森県内ではまだ沖縄で食べた味と同じものには出合っていません。
食べられないから余計に食べたくなるのが人情で、そんな時は何とか自分で作ってみるという解決法に頼るのです。
でもなかなか同じ味は出せずに試行錯誤は続いています。

とても気にはなっているものの、どうしても食べられない。でも食べてみたい。
そんな料理が三沢パイカ鍋で、今とても気になる存在です。



「パイカ料理」を新名物にと三沢で試食会


隠れかっぱの湯

2011-02-26 | 思うこと
大きなニュースが立て続けに起こっている中で、気になったのがこちらのニュース。
隠れかっぱの湯 解体撤去工事を開始(2011/02/20)

明治時代に海外からの視線を浴びるようになった日本は、土俗的とも評される日本の習慣を恥と思い、法律を作ってでも何とか変えていこうとしていました。
人の習慣は急に変わりませんが、長い時間と世代交代で庶民生活の近代化は達成されたものの、「自分たちはまだまだだ」という感覚だけはしっかりと刷り込まれてしまったのかも知れません。
その後、日本の混浴を「淫蕩」とまで評した欧米では逆に自然回帰の動きからヌーディズムが現れたりと、日本とは反対に進んでいる感もあります。
ほんの10数年前まで青森には完全な混浴が数多くありました。
自分が入るかどうかは別として、寒い青森の文化を濃厚に残していた混浴の温泉は、青森ならではの素晴らしい魅力だと思います。
観光とは『そこにしかない物』を見に行く事でもあり、それがどれ程あるかというのも魅力の指標になりえるはずで、地理的な移動よりも時間的な移動(20年前にはあったなど)が出来る事こそより貴重であるとも言えます。
古いものには魅力がある、というのは時間的な移動を可能にしてくれるからで、長い時間はどれほどお金をかけても作り出せないものです。
「古い」とか「遅れている」とか、それは恥ずかしいものではなくて魅力の源泉だと思うのです。


“自虐”日本に驚く世界のエリートたち





ミモザで剥製展

2011-02-24 | 青森イベント
八戸市美保野にある「小さな美術館ミモザ」では3月10日まで魚の剥製展が開かれています。
昨年は見逃してしまいましたが、先日当ブログに剥製展開催中との情報を頂き、早速見学に行ってきました。
魚の美しい色再現がすばらしい上、川魚の生態解説もあって、渓流釣りファンにも楽しめる剥製展です。
私は川魚はあまり知らないので、釣り好きの知人のよく話しているサクラマスがヤマメの走海型であることを初めて知りましたし、昔は青森にも生息していたイトウの大きい事に驚いたり。
小さな美術館でありながら他ではあまり見られない独自性ある展示は、館長のセンスの良さが感じられます。

作品鑑賞の後は隣接する喫茶店でコーヒーを飲みながら、店主と展示品について語り合うのがこちらでの醍醐味ですが、今回は時間もなく鑑賞だけで帰ってきてしまいました。
次回は充分に時間のある日にゆっくりと訪問して、コーヒータイムも楽しもうと決めています。




小さな美術館ミモザ  平成23年度展示予定

2/12~3/10  はく製展  板垣證
3/12~3/31  バステル画・鉛筆画 イラスト展  工藤貴司&下沢匡史
4/2~4/21   YSB写真部作品展  浅坂祥子 他2名
       水彩・ペン・色鉛筆画展  田中千鶴 柿崎あゆ
4/23~5/19  写真展  會田秀明
       イラスト&短歌&アート展示  大庭れいじ(木村亮之)
5/21~6/9   写真展  福井千浩 他1名
       写真展  種差ボランティア 数名
6/11~6/30  イラスト展  平野彩希子
       写真展  浪打武彦
7/2~7/21   第3回女性だけの写真展  20名
       油彩画展  日野口和子

※詳細は小さな美術館ミモザまでお問い合わせください



小さな美術館ミモザ 昨年の日記から



遺伝子組み換え作物と農薬を考えると

2011-02-23 | 環境
単体で考えたら無い方がいいと思うのが人情な農薬。
地球規模で全人口を養うのに必要な農地の土壌は、耕すことで表土の土壌は風に飛ばされたり雨で流されたりして農地に適さなくなるのが問題です。
解決策として取り入れられているのが不耕起農業。これは収穫後や種まき前に耕運機で耕さないまま次の種をまく農法で、自然農法の不耕起農業と方法は同じです。
表土保護に役立ち省エネになるという理由でアメリカでは確か70%以上の農地で取り入れられていますが、広大な農地で雑草対策をするのにはどうしても除草剤を使う。
特に種まきのすぐ後は、除草剤を使わないと雑草の方が強くて作物が育たない。
それで種まきと同時に除草剤をまいて、作物の種が除草剤で一緒に枯れないように遺伝子組み換え種子を使ってるのが現状です。

今世界で食料純輸出できる国はほんの数カ国で、農薬やF1農作物を否定しては持続可能な農業と人口に見合った収量は確保できず、ごく近い将来に食料の足りなくなる日が確実に来るでしょう。
農薬は私も好きにはなれませんが、それを少しでも先延ばしにする技術が遺伝子組み換え作物と農薬です。
毒かもしれないものを食べるのか、食べるものがなくなるかの究極の選択をしているなかで、科学・技術は、より安全な農薬・より安全な使用法を模索しています。

毎日食べる豆腐のパックに『遺伝子組み換え大豆は使用していません』とプリントしてある文字を眺めながら、温暖多湿な日本の恵まれた気候と耕作放棄地の多さ、砂漠に変わったレバノン杉の故郷、地球の人口、いろいろな物が頭の中を回って答えの出ないもの思いが続いています。







東北巨木調査研究会

2011-02-18 | 巨木
昨年から東北巨木調査研究会に参加して、青森県の巨木を見学させてもらっています。
イチョウから始まった私の巨木巡りは今、樹種を問わずに青森県内各地に広がっています。
青森県は環境省データに未登録の巨木の数が多いため、新たに発見される巨木も多く、そんな現場に立ち会えるのはこの会に参加しているからこそ味わえる楽しさです。
会員は随時募集していますので、興味のある方や巨木ツアーに参加希望の方にお勧めです。

東北巨木調査研究会



今までは個人的に巨木を訪ね歩いていましたが、そのときに活躍していたのが青森県農林水産部林政課発行の『青森県 里山の巨樹・古木マップ』と奥多摩町 日原森林館のホームページで管理している『環境省巨樹データベース』でした。
マップは青森県庁農林水産部へ問い合わせをすれば残部が有るかどうかの確認ができます。
巨木が好きなだけではなく、実は地図マニアでもあるので、遠出できない冬の間はマップを眺めているだけで楽しめる上に、春になったら行きたい場所のピックアップにも役立っています。







包帯の巻き方

2011-02-13 | 家庭・経済
子供が大きめのすりむき傷を作ったので、毎晩手当てをしています。
絆創膏は就寝中に剥がれてしまうので、夜だけ包帯を巻いています。
包帯は手でも足でも部位に関係なく使える上、洗って繰り返し使用できるとても便利なものですが、最近あまり見かけないのは使った後に巻くのが難しいからなのでしょうか。

使った後の包帯を巻き取る方法は、左手の中指と薬指にかけた包帯を人差し指と小指ではさんで、手のひら上に包帯の端が来るように持ち、右手を当て前方に押し出します。
言葉で説明が難しいので写真に書き込んでみました。
押していった右手で巻き終わった部分を下げながらを繰り返すと、簡単に巻き戻せます。
包帯が便利なのはロール状になっているからで、ピシッと巻かれていた方が使い易くもあります。
絆創膏やサージカルネット以上に応用が利きますよ。









貴貨置くべし

2011-02-08 | 思うこと
働きアリ集団のなかで15~20%はあまり働いていないように見え、この働かないアリを取り除くと残ったアリの内20%程が働かなくなる。
よく聞く話ですが、全く違う話にパレートの20:80の法則があって、こちらは経済の話ですが、20:80の数字が同じために混同されることが多いと思っていました。

働きアリの話は、「20パーセントが怠けている→人間社会でも20%は怠けている」との意味で語られます。
しかしアリの観察から得られた知見ですから、人間のように怠けたくて怠けているアリがいるとも思えない上に、怠けているアリがいなくなったら他のアリがその役割を担うようになるのですから、一見怠けている風に見えるアリは代用が必要なほど重要な働きをしていると考える方が理に適っています。
そう思って調べてみると、日本動物行動学会 2004.1.1newsletterでこの発表をした長谷川英祐氏は、働かないアリの「働かないことそのものがコロニーの存続にとって意味を持っている可能性もある」と述べています。

観察をしたのは人間ですから、当然人間的な思考の上に観察結果はあるわけで、働かない=怠けている と見えるのかもしれませんが、見かけ上は怠けているようでも何かしらアリの世界での重要な任務を持っているかもしれません。その任務が人間には分からないだけで。
人間社会においても特殊な能力を持つ人や、生産には関わりないけれども人が生きていくのに大切な何かはあります。
それは遊びだったり芸術だったりするのですが、それらを受け入れる心のゆとりがなければ精神的な不調となり、やがて身体的な不調ともなってきます。

アリの研究では、真面目な働きアリだけの集団ではその中の20%が怠けアリになるのですが、怠けアリだけの集団ではその中の80%が真面目に働きだすわけではないと続いています。
どちらがより大切なのかと考えると、怠けアリという答えになります。
これはパレートの20:80の法則とどこかで繋がる話になってきそうです。
アリにとって怠けアリの仕事の何がどのように大切なのか、それがとても気になります。


日本動物行動学会 2004.1.1newsletterからアリの行動研究部分抜粋はこちら
お利口ばっかりでも,たわけばっかりでもダメよね!
~「集団」行動の最適化~
長谷川英祐(北海道大院・農)



子供時代の楽しい体験

2011-02-05 | 思うこと
本を読んでいると突然いろいろな記憶が蘇ってきて、本文とは離れたことを考え出して中々読書の進まない時があります。
先日も子供時代の楽しい体験について書かれたものを読んでいるとき、ふいに思い出した子供時代の体験。
朝起きて布団を上げると寝室はがらんとした畳の部屋になります。
雨続きで外遊びが長らくできないときなどに、クッションの中綿になる細かく切られたスポンジをその部屋でぶちまけて兄弟三人で遊んでいました。
きゃあきゃあと叫びながらスポンジを集めて投げたりかき混ぜたりしているだけなのですが、時間があっという間に過ぎてしまう程、我を忘れて遊ぶその時間は楽しいものでした。
「何でこんなに楽しいのか」子供心にも不思議でしたが、あの体験はその後の人生において楽しみの指標となっているような気がします。
大人になれば子供時代のようなフルスロットルの楽しさではないけれども、ああ、あの時のあの感覚に近いかな、と思える体験と、趣味や好みは近いのかもしれません。
何かをしていて楽しいと感じる感覚は人間の基礎を作っているのかもしれない。

今朝温泉に行ったら1~2才の子供をつれた母親がいて、何気なくその子を見ていると初めての体験を楽しそうにしています。
レバーをひねるとシャワーからお湯が出るし、反対に回すと止まる。
シャワーの下に桶を置くとお湯がたまる。
お湯を叩くと跳ねる。
危なっかしそうに動き回る子供を母親は心配しながら見ていますが、この子は今、新しい世界を発見して楽しくて仕方ないんだろうな、と思いながら眺めていました。