八戸市売市にある南部氏庭園は青森県南には数少ない江戸時代からの日本庭園のひとつです。
毎年春と秋には開園日を設けて公開されています。
公開日には市民ボランティアガイドの方もいて、庭の見所や歴史なども詳しく説明してくれて、見学者にとっての配慮も行き届いていました。
この庭を造ったのは、薩摩藩島津家から1838年に婿養子に来た八戸藩9代藩主の南部信順。
鹿児島の風景を懐かしんで造ったといわれるこの庭は、馬渕川を海に見立て八甲田山を桜島に見立てたのか、庭園内でひときわ目立つ三本のモミの木の間から高田大岳を望める場所が見所となっています。
大名庭園としては小さな庭ですが、明治以降この土地を切り売りしていったためではないかとも思える造りであり、作庭当初の形を想像するのもまた庭園鑑賞の楽しみの一つです。
鹿児島の名園である仙巌園[磯庭園]と比べてみると、故郷の雄大な風景を求めていた薩摩人の思いまでが伝わってきます。
毎年春と秋には開園日を設けて公開されています。
公開日には市民ボランティアガイドの方もいて、庭の見所や歴史なども詳しく説明してくれて、見学者にとっての配慮も行き届いていました。
この庭を造ったのは、薩摩藩島津家から1838年に婿養子に来た八戸藩9代藩主の南部信順。
鹿児島の風景を懐かしんで造ったといわれるこの庭は、馬渕川を海に見立て八甲田山を桜島に見立てたのか、庭園内でひときわ目立つ三本のモミの木の間から高田大岳を望める場所が見所となっています。
大名庭園としては小さな庭ですが、明治以降この土地を切り売りしていったためではないかとも思える造りであり、作庭当初の形を想像するのもまた庭園鑑賞の楽しみの一つです。
鹿児島の名園である仙巌園[磯庭園]と比べてみると、故郷の雄大な風景を求めていた薩摩人の思いまでが伝わってきます。