地方で考える ●oyajiの侃々諤々

北信濃の豊かな自然と歴史に抱かれて過ごす日々・・・

ちょっと斜に構えてみれば
???と思うことも多いですね~

スターダスト。

2009-03-14 | Weblog
Stardust (スターダスト)は「星」の「くず」。
なんともロマンチックな言葉ですが、宇宙では  こんなこともあるのですね。
「宇宙ごみ」が、宇宙船に衝突して飛行士の命を奪いかねない!!

《宇宙ごみ急接近、一時避難=ISS乗員3人が脱出装置に》   (3月13日時事通信)
「米航空宇宙局(NASA)は12日、国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙ごみが衝突する恐れがあったため、滞在中の3人の乗組員が緊急脱出装置に一時避難したと発表した。宇宙ごみは通過し、衝突を免れた。宇宙ごみは長さ8.5ミリほどだったが、時速約2万8000キロで周回しており、ISSに衝突していれば大きな被害が生じた可能性があった」


無事でよかった。
たった長さ8.5ミリほどの「宇宙ごみ」 (
そんな小さなものを識別して、衝突の可能性まで予測できる宇宙技術には驚愕ですが、ところで「宇宙ごみ」とは何でしょう?

《宇宙空間はゴミだらけ、人工衛星の破片など1万個》   (2月13日読売新聞)
「・・・宇宙ごみは、人工衛星の打ち上げが本格化した1960年代から増え続けている。おもに、寿命が尽きた衛星がそのまま長く宇宙空間に漂うからだ。大気圏に落ちてくれば燃え尽きて消滅するが、高度1000キロ・メートルの衛星なら2000年もかかる」


「・・・10センチ・メートル以上の宇宙ごみは、地上観測で軌道を予測できる。それをもとに、米スペースシャトルは1~2年に1回の割合で実際に回避しているし、若田光一さんが近く長期滞在するISSも、「史上最も強固な宇宙船」(NASA)とはいえ、エンジンを噴射して避難する。だが、それ以下の大きさのごみは把握できず、いわば運任せ。ISSでは、もし穴が開いたら隣の部屋に避難することになっている」

計り知れない危険を伴う宇宙への挑戦ですが、小さな「宇宙ごみ」に対しては“運を天に任す”ほかはないというわけです。

こちらは宇宙空間ではなく、宇宙船地球号の内部のこと。
増え続けるごみ、廃棄物。
かつて”ごみ怪獣”に挑戦した 「スターダスト‘80計画」 というロマンチックな試みがありました。
「星のくず」ではなく、「輝く、くず」「花形のくず」みたいな希望が込められた命名です。

《平成20年度版 環境/循環型社会白書》
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h20/html/hj08010202.html
の中からその計画を紹介してみますと、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2)スターダスト80計画
 通商産業省工業技術院(当時)が、都市ごみ処理と資源枯渇の問題に対応するため、昭和48年~昭和55年にかけて、横浜市の協力を得て、物質回収型の資源再利用システムの実証プラントを建設し運転研究を行いました。このシステムでは、混合ごみを[1]厨芥、ガラス、がれき類、[2]紙類及び[3]プラスチックと金属類の3つのグループに分別し、それぞれ、[1]高速堆肥化装置、[2]精製パルプ化及び[3]熱分解ガス化装置による再資源化を図りました。しかしながら、機械による混合ごみの分別の限界から、良質な堆肥やパルプをつくり出すことができず、結果としてコスト高につながり、普及するには至りませんでしたが、排出者による分別の重要性が改めて認識されるとともに、ごみのガス化技術などの技術向上もみられました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

つまり「ごみは混合」状態で収集し、それを施設において技術的・機械的に分別して再資源化を図ろうとする“夢の計画”だったのです。
まあこれは、
次から次へと生み出されてくる質的、形状的、状態的に多種多様なごみに対処するには限界があって、結局失敗に終わるわけですが、個々の技術は今日の廃棄物処理に反映されているようです。

ダストは「ちり」「ほこり」「くず」・・・。
日本語の、微細な「塵」や「芥」のイメージですね。
が、
現実のごみ問題はダストの範疇を大きく超えて、産業廃棄物や粗大ごみ、有害廃棄物、不法投棄などなど複雑多岐にわたる一方。

で、究極の不法投棄 (
空からこんな物騒なものが落ちてくる!
やめてほしいものです。

 (これは落下物が燃えているわけでも、花火でもありません。夜空に浮き出された木の葉?何という木でしょう・・・)

《「衛星」発射、北朝鮮が危険区域を指定…秋田沖と太平洋》   (3月13日読売新聞)「・・・北朝鮮の通報によると、危険区域は、〈1〉秋田県沖130キロの海域(東西250キロ×南北20キロ)〈2〉千葉県東方2150キロの海域(東西800キロ×南北160キロ)。4月4日から8日までの毎日午前11時から午後4時まで、危険区域に指定するとしている。これは、日本海にロケット(ミサイル)の1段目が落下し、日本上空を通過してさらに太平洋に2段目が落下することを示すものとみられる」
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 50周年。 | トップ | うれしい「1000円」。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事