高額当選者の特徴で最も多かった要素を総合すると、男性は「宝くじ購入歴10年以上、血液型Aで60歳以上、30枚購入、おひつじ座で会社員、イニシャルはK・K」、女性は「購入歴10年以上、A型で60歳以上、魚座の主婦、イニシャルはM・M」
>宝くじ購入歴10年以上、60歳以上
これって、「宝くじに当選したときの年齢、購入歴」なのだろうか。
それとも「過去に当たった経験のある人の年齢、購入歴」なのだろうか。
「過去に当たった経験をのある人」ということだったら、そりゃ年齢を重ねてそれだけ買い続ければ期待値は高くなるだろう。
○○~○○歳っていうならおもしろいが、○○歳以上とか○○年以上って言い方はまったく意味のない統計だ。
血液型や星座、どれだけ差があったのだろうか。
微妙な差があるだけではないのか。
それとも、明らかな差が出たのだろうか。
職業って、男性の会社員というのは、ただ単に世の中に会社員が多いというだけではないのか。
県内の職業の分布と照らし合わせて、会社員の当選確率が本当に他の職業よりも大きいのか、はたまたただ単に数が多いから当選者の中でも会社員が多かっただけなのか。
女性の主婦も、60歳以上の女性だったらほとんど主婦なのではないか。
イニシャル、日本人なら用いるアルファベットは濁音・半濁音も含めれば19種類だろう。
組み合わせで言えば、19×19で361種類の組み合わせが考えられる。
また、aiueo(あいうえお)やw(わを)はk(かきくけこ)やm(まみむめも)よりも圧倒的に少なくなるはずだ。
そのような組み合わせの種類と文字ごとの偏りを考えて、たった237人から取ったイニシャルデータが本当に意味のある差を示していたのだろうか。
統計情報に騙されてはいけない。
といっても、意味がある・ないなんて気にせず、統計取ったらこんな結果になったよ、という程度に情報を楽しむことには大いに賛成である。
宝くじは所詮は娯楽のひとつなので。
騙されてはいけない統計は、社会情勢や科学的事実を導き出そうとしているものだ。
その手のものは、前提となるものを隠して結果だけ都合よく語ることができるので注意が必要だ。