お久しぶりです。おさむです。こんな僕も今年でラストイヤーです。
1年生の時シュートを外して泣いてる姿を見てきた先輩や同期からしたら僕が引退するなんて想像できないくらい時間の流れは早いんじゃないでしょうか。
今年は新入生がたくさん入部してくれました。1番の驚きはその新入生のみんながすごい熱量を持ってハンドボールに取り組んでくれていること。練習終わりの自主練も自主的かつ積極的にシュートを打ってきてくれるので、本当に感動してます。その熱量を維持し続けることが上手くなる最短経路です。壁にぶち当たることも絶対あると思います。でも、君たちならその熱量を糧に必ず乗り越えていけるでしょう。そう思わせてくれるような新入生です。
そして何より嬉しいのは、キーパーの後輩ができたことです。5年間待ち望んだ後輩ができました。西医体までの目標の1つに海に自分が持っているキーパーの理論を教えることが増えました。一緒に大きくなっていこうな。
さて、今年は3年ぶりの西医体の開催が決まりました。先週から実習生の部活の参加も許可され、ようやくハンドボールを部全体でできるようになりました。新チームが始まって2ヶ月で西医体に臨むことになります。
西医体はそのチームの1年の全てが出る。茶野先生や先輩方が毎年毎年そうおっしゃってきましたが、本当にその通りだと感じます。
体育館をきれいに使う。ゴミを拾う。挨拶をしっかりする。今までこのハンド部で、礼儀や作法だったり、人間関係や人とのコミュニケーションの取り方など、ハンドボールだけじゃなくこれからの人生で必要な多くのことを学ばせてきてもらいました。
こういったことができて初めてハンドボールというスポーツに向き合える。僕たちはハンドボールをさせていただいている。この環境が当たり前じゃないということを今一度プレマネ問わず部員全員に分かってほしいです。
プレーの面について、西医体まで2ヶ月ですが、誰もが自分がレギュラーを掴む。そういった心持ちでプレーしてほしいです。僕が入学してきて上手くなるのに1番必要だと感じたことは、誰かに勝ってやると心の底から思い目標を定めて練習することです。
1年生の頃からともきさんと日笠のライバル関係を見てきました。レギュラーポジションを得るために泣きながら努力する姿をそばで見てきましたが、その環境こそが2人を身も心も偉大なプレーヤーにしたんだと肌で感じました。自分自身もしんぺいさんという存在に勝ちたかったからこそ自分のチームのシューターや相手チームのシューターを研究したし、死ぬほど練習して努力してきました。誰かに勝つ、自分の方が上手くなって試合に出てやる。チーム全員がその気持ちを持ち続けてほしい。先輩だから試合に出られるとかではなくて、1番チームで上手いやつが試合に出る。そういう中で切磋琢磨し合うことで上手くなり、チームとしての深みが出るのだと思います。
だから、そのために、毎回練習ごとに目標を持ってきてそれを達成していってほしい。小さなことでいいので、コツコツ何かを掴んで成長しなければ上にはいけません。マネさんが練習動画を撮ってくれてるので、死ぬほど活用してください。
こんな贅沢な環境普通ではないです。
僕が動画をどう使っていたかというと、まずは自分の体の使い方を見ていました。意外と自分の思っているようには体は動かせないものなので、自分の実際の動きと理想の動きとの乖離を知って、理想の動きができるようになるまで反復練習しました。次に相手の研究。自分より上手い人やシューターの体の使い方とその時のシュートを見ていました。こいつは体が開いているとシュートがここに飛んでくるな。こいつはここのシュートが得意だな。ここのシュートを止めるにはこういうキーピングが必要だな。だからこういうキーピングができるようにならなくてはならない。だから、この練習をしよう。上手くなるためにこういう風にコツコツやっていくしかないです。
また、誰かのためにという気持ちも持っていってほしいです。チームのために何かを頑張る。これも成長を促してくれます。自分が成長して、褒められた、チームに貢献できた。この気持ちは嬉しいし、とても大切です。特にマネさんはコートの中に関与するのはなかなか難しいです。だから、今みんなで取り組んでいるスコアを1番理解するだったり、床が濡れているのにいち早く気がついてモップをかけに行ったり、テーピングの巻き方を覚えて、突き指や捻挫の時にすぐに巻けるようになるなど、なにか自分がチームのためにできることを見つけて行動に移してください。その助けの一つ一つがチームをよりチームにしていき、一体感も出てきます。
泣いても笑ってもこの2ヶ月という短い時間が自分に残された最後のハンドボールをできる時間です。チーム全員が同じ方向を見て切磋琢磨していける環境を作ることが僕に与えられた使命です。教えるべきところは全て教えて、伝えるべきことも全て伝える。限られた時間の中で何ができるのか。日々ハンドボールとチームのことを考えながら過ごしていきます。
熱い夏にしよう。