トリルとヘセ
MARCAの記事。長期間に及んだヘセのリハビリには、チームのメディコや理学療法士の献身的なサポートと共に、元カスティージャの監督アルベルト・トリルの、主にメンタル面を中心としたサポートがあった、のだそうです。そのトリルの簡単なインタビュー。
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アルベルト・トリルは、8か月に及んだリハビリの期間、ヘセにとっての最高のカウンセラーだった。復帰の前の日、リハビリ期間に何度となくそうしていたように、選手とコーチ、この2人は顔を合わせ信頼を分かち合った。十字靱帯を2度負傷したこのコーチの経験は、ヘセの期待、疑い、確信、障壁、そして……喜びを感じる助けになった。
Q:彼の負傷は膝に…そして気持ちにも影響を与えた。
A:一定の期間を要する負傷だった。とても長いものだったから。身体的だけではなく、メンタルの面でも。何度もアップダウンがあった。疑いが増した日々、落ち込んだ日々。なぜならこの負傷は、いつも同じように回復していくというものではないから。速く動けるようになる時もあるし、別の時には何も変化がないように見える…。私は同じ負傷に二度苦しんだし、その心理的な面はとても重要なものなんだ。
Q:忍耐、それが負傷の科学の根源だと。
A:私は彼を安心させようとした。時間が君の最高の盟友になるだろうと伝えた。一見そうではなく見えるとしても。受け入れることが基盤となる。なぜなら、我々ではコントロールできるものではないのだから。ただトレーニングすることしかできない。しかし膝はいつも同じように反応してくれるわけではない。続けていくのは大変なものだ。忍耐を持つ必要がある。
Q:リハビリは多くのレッスンとなる。
A:調子が良い時は、たくさんの電話やメッセージが届く。しかし影が薄くなると、忘れられる。これは、自身の近くにいる人たちの真実を見る時に、その人格によってではなく、実際にどういう人かという点でみるということだ。「人物は、必要とされていない時に時に、あなたをどう扱うかという点でわかる」ということだ。
Q:誰にとっても驚きの復帰になりました。
A:デビュー(復帰)の前夜に彼と会った。非常に活発なように見えた。どうなるか、もしうまくいったら…と典型的な疑問を持っていて。試合では、期待していたよりもずっと良いように見えた。8か月もたっての復帰は簡単なものではない。図太さ、大胆さ、神経質、平静……ボールが来るたびに立ち向かっていた。フィジカル的にはまだトップの状態ではない。当然のことだ。しかし彼は、彼自身に忠実だった。
Q:毎日しなければいけない義務。
A:彼に伝えたのは、今となっては君は膝の奴隷になるのだということ。一貫してケアをしていかなければいけない。トレーニングの前にウォームアップしてやること、バイクメニューやマッサージで。それから、炎症を起こさないようにアイシングをすること。ずっと立ったままでいないこと、膝を高く上げておくこと。それから筋肉の負傷に注意する。負傷をした後では、筋肉の怪我をしやすい。変なステップをしたり、別の場所に負荷をかけてしまったり。十分に注意しなければいけないんだ。
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木曜のトレーニング
モドリッチはリハビリ中。コルネージャ戦を前半のみで交代したバランは、大腿部に違和感があったそうで、この日も室内調整。脳震盪で大変な目にあったケディラは、許可を得てお休み。他の選手は元気のようです。