【119ページ】
「ああ、DX妖怪ウォッチ零式という子供用のおもちゃだ!
サーチライトが点滅したり、160種類もの妖怪の声を聞く
ことができるそうだ。定価は3,200円。」
編集委員10人は、妖怪ウォッチをしげしげと見つめる。
「これも先程の金貨と同じで、表面だけを見てしまうと
子供のおもしゃで終わってしまう。
実は、」
平山は、ここで言葉を止めて、編集員達の注意を引きつける。
「実はね、本物の妖怪を呼び出してしまったのだよ。
金の亡者という妖怪が子供の楽しみを食っちまっているんだ!
これは、今品切れ中で、多くの子供が買いたくても買えない状況だが、
その品切れに拍車をかけているのが、買い占めて転売している大人達。
今朝、ヤフーオークションでDX妖怪ウォッチ零式を検索すると、なんと
3,000件以上出品されていた。それも6個セットでの出品もあった。
それは入札中で、6万円以上の値段がついていたよ。定価の3倍以上だ!」
平山は、ここまで話すと、妖怪ウォッチからメダルを取り出した。
メダルを取り出しても、妖怪ウォッチの点滅が消えたままだ。
「私を襲ってきた妖力が消えた」と平山は心の中で呟く。
「諸君に言いたいのは、今日から平和新聞は、表面だけ見て記事にしないと
いうことだ。
その第一弾として今週中に、各自スケジュールを調整して、出張で
靖国神社を参拝してきてほしい」
「ああ、DX妖怪ウォッチ零式という子供用のおもちゃだ!
サーチライトが点滅したり、160種類もの妖怪の声を聞く
ことができるそうだ。定価は3,200円。」
妖怪ウォッチ DX妖怪ウォッチ | |
クリエーター情報なし | |
バンダイ |
編集委員10人は、妖怪ウォッチをしげしげと見つめる。
「これも先程の金貨と同じで、表面だけを見てしまうと
子供のおもしゃで終わってしまう。
実は、」
平山は、ここで言葉を止めて、編集員達の注意を引きつける。
「実はね、本物の妖怪を呼び出してしまったのだよ。
金の亡者という妖怪が子供の楽しみを食っちまっているんだ!
これは、今品切れ中で、多くの子供が買いたくても買えない状況だが、
その品切れに拍車をかけているのが、買い占めて転売している大人達。
今朝、ヤフーオークションでDX妖怪ウォッチ零式を検索すると、なんと
3,000件以上出品されていた。それも6個セットでの出品もあった。
それは入札中で、6万円以上の値段がついていたよ。定価の3倍以上だ!」
平山は、ここまで話すと、妖怪ウォッチからメダルを取り出した。
メダルを取り出しても、妖怪ウォッチの点滅が消えたままだ。
「私を襲ってきた妖力が消えた」と平山は心の中で呟く。
「諸君に言いたいのは、今日から平和新聞は、表面だけ見て記事にしないと
いうことだ。
その第一弾として今週中に、各自スケジュールを調整して、出張で
靖国神社を参拝してきてほしい」