ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 130ページ目  オークションで一日5万円稼ぐ 

2014-08-25 23:40:42 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【130ページ】


 大谷 翔一がグラビアアイドルを雑誌から取り出すことができ、マジシャンゼロの

特番が放送された日から一ヶ月が経っていた。


 大谷は、落書き仲間の池山 直樹に、隠れ家用にワンルームマンションを借りさせ、

ヤフーのオークションで一日5万円前後稼いでいた。

テーブルの上には、大谷が呼び出した一万円札が数枚並べられていて、

その一枚を池山が手に取り、しげしげと眺めている。


「翔一リーダー、オークションで稼ぐより、一万円をそのまま使った方が

手っ取り早く、もっと儲かるのでは?」



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「今、オークションで販売している妖怪ウオッチ零式は、2週間存在させる

ことができるが、それが消えて、盗まれたと思っても警察に届けないだろう。」

「一個当たりの単価は高額ではないから?」

「そうだ。ところが、俺たちが一万札を大量に使って、それが消えたら、警察に届ける

者が何人も出るだろう?

すると警察の捜査が入り、買い物した店の防犯カメラに共通して俺らが

映っていて、怪しまれる。」

「でも消えてしまっているから証拠は何もないでしょう?」

「ああ、逮捕されて、罪に問われることはない!

しかし行動を監視されるので、俺らの楽しみの落書きができなくなる。」

「あっ、そういうことですか」

「それにもう一つ理由がある。」