ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 128ページ目  おやじの実力はどうなんだ

2014-08-22 22:43:21 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【128ページ】


「ゼロの実力が中の下だって?

それじゃ、おやじはどうなんだ?」

「翔一のじいさんの実力は上だった!

残念ながら、俺はじいさんの能力の一部しか受け継いでいない。

鳩など小動物を出せるだけだから下の実力かな」

「じいさんはマジシャンではなく、占い師だろう?

おやじは何の実力の話をしているのだ?」

「翔一は、陰陽師としての術を使いこなせる実力を訊いたのでは

なかったのか?」

「そうか、ゼロは陰陽師だったのだ」翔一は心の中で呟いた。



「トップマジシャンのゼロでも陰陽師としては、中の下なのか?」

「下の術の陰陽師は、動物の式神を操ることができる。

中の術の陰陽師は、人の式神を操ることができる。

ゼロは、織姫を出すことができたが、武将などの攻撃できる

式神を操っているのを見たことがない。

だから中の下の実力と評価したのだ。」

「例えば、殺人鬼のジェイソンの式神を操ることができれば、中の

術の陰陽師になるわけだ。」

「呼び出すだけだと、自分が殺される場合もあるのだ。

呼び出し、操ることができるかどうかが術者の上・中・下の基準になる。」