ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 10ページ目 プロローグ 晴数の術破れる

2014-05-13 23:19:27 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【10ページ】



 晴数は、青少年の家のある降り口までの間、何度か緑子を変身させた。

ローラースベリ台ところでは、緑子をスカート水着に変えた。

そしてローラーすべり台に水を流し、ウォータースライドに変え、

スカート水着の緑子と滑り下りる。

 
 ローラーすべり台を滑り終えると、緑の羽を左胸につけ、濡れた羽を乾かせる。

緑の羽が乾くと、槇尾山グリーンランドを登った時の一番最初の緑子を呼び出した。

そして二人は降り口まで歩き続ける。


 降り口の所では、少年少女が、緑の募金をまだ呼びかけていた。

晴数と緑子は、入り口から見て、列の一番後ろの少女の前を通りかかる。

「あっ」と少女が声をあげる。


 晴数と緑子と緑子は、少女の方へ視線を移す。


「ありがとうございます。」


 少女は、晴数の胸についている緑の羽を見て礼を言ったのである。


「そうだ、募金を忘れるところだった」


 晴数は心の中で呟き、ヴィトンから4千円を出し、募金箱に入れた。

少女は驚いたような表情を見せ、「ありがとうございました!」と言った。

そして、晴数は緑の羽をひとつ受け取った。


 晴数は、少年少女の前を通り過ぎていく。

少年少女は次々に「ありがとうございました」と彼に声をかける。

彼らに見えているのは、緑子ではなく、晴数の胸の緑の羽であった。




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あべのハルカズBAR 9ページ目 プロローグ 緑子のミニのワンピース

2014-05-13 20:35:05 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【9ページ】


 晴数は、長身の若者の財布を抜き取り、5万円を取り出す。


「利子分も取ってくれって?」

「30分で返済してもらうので、利子はいいよ」

「ええ? どしても払いたいと?」

「それでは千円もらって、緑の募金に使うことにするよ」


 晴数は、独り言を繰り返しながら、他の3人の若者達からも5万円と千円札

を抜き取った。


「助けて・・・・」


 四人の若者達の顔には悲壮感が漂っている。


「君達が助かる方法を教えよう。今まで人生で、悪いことをしたすべてを

懺悔すれば、足を掴んでいる手が消えていくだろう。

ただし、夜までにすべての懺悔を終えることができないと、君達は地中に

引き込まれてしまう」

「そ、それで本当に助かる?」


 晴数は大きく頷く。そしてカラスの方に目をやる。


「カラスが集まってきた。彼らはは弱っている生き物に攻撃をしかけてくる。

懺悔はできるだけ大きな声でおこない、カラスに弱みを見せないこと」


 そう言い終えると、晴数は草むらを立ち去った。

四人の若者達の懺悔の大きな声が、周りに響き、彼の耳にも届く。

晴数はミニのワンピースの緑子と連れだって山道を下り始めた。



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