ワインバーでのひととき セカンド（改訂） ９９ページ目 タブレットを操るソムリエ ワイン会開催

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　一ヶ月後、滝川社長の自宅でプライベートワイン会が開催された。

滝川社長のメイドによって、リビングルームに案内された。


「今夜は、ワイン会にお招き頂きありがとうございます。

シャトー・オー・ブリオンをメインにしたワイン会だそうですね？

とても楽しみにしています。」


　和音は滝川社長に挨拶をした。


「私こそ、和さんと飲むのが楽しみにしていました」

「それは、光栄ですね」

「和さん、紹介させてください！

彼は、若手ソムリエの中で、もっとも有望な秋月さんです。」

「和音です」


　和音は、秋月に軽く会釈をした。


そして一言加えた。


「秋月さんは、お酒あまり強くないそうですね？」
　　　　　　　　
「ええ、ソムリエに向いていないですね」

「いや、滝川社長とのプレミアムワインの試飲会やタブレットでのテイスティング

情報検索もあって、今や若手ソムリエの中でトップとのうわさですよ。」


　秋月は、和音が情報を入手していると確信した。

そして今日のテイスティング対決は勝ったと思った。