ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 147ページ目 第四話 人型ソムリエロボットの実力は? 

2012-07-24 23:02:12 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【147ページ】


「それでは、もう少し分かり易く説明しましょう。アジミーのテイスティング能力は、深川博士自慢の

30万件以上のワインデータに支えられているところですね?」

「ええ。」

「もしそのデータがワインではなく、人間の赤ちゃんのデータだと仮定します。

赤ちゃんの身長、体重、顔や手足の大きさ、顔の輪郭等のデータが入力されています。

そして一年後、それらのデータは?」


和音は、深川博士に「もう判りましたか?」と言っているような表情を見せた。


「赤ちゃんの成長は早い! 一年経てばそれらのデータは役に立ちません。」

「そこです!」


和音の声の大きさに、深川博士は驚いた。


「ワインは、人間の赤ちゃんほど早く成長しない! ワインの成長を言い換えれば?」

「熟成?」

「そう、熟成です。一年で人間ほどの変化はないが、数年経てば、熟成で別のワインになってしまうのです。」

「すると今インプットしている30万件のワインのデータも無駄になってしまうと?」


和音はうなずいた。


「毎年新しく生産されたワインのデータをインプットし、過去のデータのメンテナンスを続けるというのは

不可能ですね?」


「うーん」


深川博士は、うなった。


「和さん、今すぐには解決策が浮かばないが、近いうちに必ず改善させてみせます!」

桂 米朝さんそっくりの人間型ロボット

2012-07-24 20:52:59 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
 7月24日(火)の産経新聞朝刊の一面に、落語家で人間国宝、桂 米朝さんそっくりの人間型ロボットの記事が

掲載されていました。


 この「米朝アンドロイド」が23日、報道陣に公開されたそうです。






 
 サイズは等身大で、表面は特殊シリコンを使用して、人間の皮膚そのもの。

米朝さんの高座での唇や頬等の情報を入力したコンピューターをもとに動作するそうです。


 人型ソムリエロボットのストーリーの原案は、5年程前に思いついたのですが、

現実的になってきたようです。

ただ製作費は、8千万円と高額なので、一般的に普及するには今しばらくかかりそうですね?