ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 ウィスキーのブレンダー 39ページ目

2010-02-16 00:38:30 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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和音     テイスティングではなく、ブレンドするのですね?

社長     二人のブレンドしたワインとシャトー・ラフィット・ロートシルトを3姉妹

       が飲み比べて、一番おいしいワインを選びます。

       3姉妹の内、二人以上がおいしいと選んだワインがNO1とします。

ブレンダー  もし二人以上が、シャトー・ラフィット・ロートシルトが一番おいしいと

       答えたら、我々のブレンドしたワインは、負けたことになるのですね?

社長     そうです。

和音     高野さんとの勝負でもあり、シャトー・ラフィット・ロートシルトとの

       勝負でもあるわけですね?

社長     ええ。 

       和音さんと高野さんには、30分以内で試作品を造ってもらいます。

       自信作ができましたら、30分後に完成品で勝負です。

       隣の部屋で準備をしているので、そちらへ。

       冷水3姉妹はそれまで、あちらの部屋でワインを飲みながら待っていてくだ

       さい! 


 隣の部屋に移動すると、二つのテーブルの上にワインが準備されていた。二つのテーブル

は、お互いが見えないように仕切られている。


 ブレンダーの高野は、心の中で呟いた。


ブレンダー  チリのカベルネ・ソーヴィニヨンは、メドックのカベルネ・ソーヴィニヨン

       より果実味が豊かだ!