徳島の田舎で育った私は、子供の頃、頻繁に食卓に上った豆腐とそうめんが嫌いだった。
スーパーなどなかった田舎で売られていた豆腐は、キャッチボールができるほど固いものだった。父の好物だったため、ほぼ毎日食卓に上ったが、私は表面の木綿のチェックの地模様を見ていると食べる物ではないような気がしてくるのだった。
絹ごし豆腐に出会ったのは、大学時代県外に出て自炊を始めた時だった。豆腐がこんなに美味しいものだと初めて知った。今、麻婆豆腐を作るときでも、私は木綿豆腐は使わない。
夏の昼ご飯としてほぼ毎日のように登場した半田そうめんは、全国的に言うと、ほぼひやむぎに相当する太さで、中に数本入っているピンクや緑を食べてしまうと、すぐに食べる意気込みを失った。
大学時代に母から送られるありがたい荷物には時々半田そうめんが入っていた。おすそわけした友人は、これを焼きそばのように調理した。そうめんの太さではないと認定されたのだ。そして、彼女がそうめんはこれだと作ってくれた「揖保の糸」の繊細さに驚いた。これは、別世界のものだと思った。
その時から現在に至るまで、夏の昼の主食は「揖保の糸」である。
このように、田舎育ちの私は、徳島の田舎生まれの食べ物に背を向けて、生きてきたのだけれど、何処にいても、これだけは、絶対なくてはならない故郷の味がある。
それは「すだち」。田舎の家にはこの木があって、もうすぐ収穫の時期だ。
あらゆるものにかける。味噌汁の苦手な私もこれを絞ると完食できる。
そして、「フィッシュカツ」である。
高校時代、お弁当のおかずによく入っていた。
カレー風味のピリリとした後味の厚さ5ミリくらいの練り物に衣をつけて揚げた、カツというには、余りにも嘘っぽい、安いお惣菜である。
なくてはならないというのではないが、徳島を離れたら、売っていなかった。県外では作られていない、実にローカルな食べ物だったのだ。少し恋しくなった。
だから、徳島に帰るたびに、高速鳴門のバス案内所の横のコンビニで売られている「小松島カツ」を、お弁当のおかず用に買って帰る。ついでに、エビ竹輪も。
夫のお弁当を作って2年、最近は作るのが楽しくなった。
フィッシュカツ入ってます
フィッシュカツ入ってます
~「信じられない」って言ってたTさん、私、本当に毎日愛妻弁当作ってるでしょ。
スーパーなどなかった田舎で売られていた豆腐は、キャッチボールができるほど固いものだった。父の好物だったため、ほぼ毎日食卓に上ったが、私は表面の木綿のチェックの地模様を見ていると食べる物ではないような気がしてくるのだった。
絹ごし豆腐に出会ったのは、大学時代県外に出て自炊を始めた時だった。豆腐がこんなに美味しいものだと初めて知った。今、麻婆豆腐を作るときでも、私は木綿豆腐は使わない。
夏の昼ご飯としてほぼ毎日のように登場した半田そうめんは、全国的に言うと、ほぼひやむぎに相当する太さで、中に数本入っているピンクや緑を食べてしまうと、すぐに食べる意気込みを失った。
大学時代に母から送られるありがたい荷物には時々半田そうめんが入っていた。おすそわけした友人は、これを焼きそばのように調理した。そうめんの太さではないと認定されたのだ。そして、彼女がそうめんはこれだと作ってくれた「揖保の糸」の繊細さに驚いた。これは、別世界のものだと思った。
その時から現在に至るまで、夏の昼の主食は「揖保の糸」である。
このように、田舎育ちの私は、徳島の田舎生まれの食べ物に背を向けて、生きてきたのだけれど、何処にいても、これだけは、絶対なくてはならない故郷の味がある。
それは「すだち」。田舎の家にはこの木があって、もうすぐ収穫の時期だ。
あらゆるものにかける。味噌汁の苦手な私もこれを絞ると完食できる。
そして、「フィッシュカツ」である。
高校時代、お弁当のおかずによく入っていた。
カレー風味のピリリとした後味の厚さ5ミリくらいの練り物に衣をつけて揚げた、カツというには、余りにも嘘っぽい、安いお惣菜である。
なくてはならないというのではないが、徳島を離れたら、売っていなかった。県外では作られていない、実にローカルな食べ物だったのだ。少し恋しくなった。
だから、徳島に帰るたびに、高速鳴門のバス案内所の横のコンビニで売られている「小松島カツ」を、お弁当のおかず用に買って帰る。ついでに、エビ竹輪も。
夫のお弁当を作って2年、最近は作るのが楽しくなった。
フィッシュカツ入ってます
フィッシュカツ入ってます
~「信じられない」って言ってたTさん、私、本当に毎日愛妻弁当作ってるでしょ。
くろねこさんまでいる!!!
「才女は料理が上手」に一票。
それにしても・・・
これだけ手のこんだ愛妻弁当をご主人様、
どんなお顔をされて開けるのかしら。
(なんだかカワイイ・・・笑)
お素麺といえば、父が兵庫県の出身なので、
我が家の夏の昼食も「揖保の糸」。
懐かしい味なんですよ。
暑い毎日が続きますが、
どうぞお体お大切に!
えー、明日より、グルメブログに変身しちゃおうかな(冷凍食品の紹介ブログ?)
才女・料理上手、ともに異次元の世界ですが、
奥さんが料理の腕を上げる=夫の体重増加
という素晴らしい等式があるので、やはりお弁当止まりにしておいてあげよう、というのが正しい妻の愛だと思います。
しかし、弁当箱のフタを開けた時、どんな顔してるんでしょう?これを想像すると、朝の脳が活性化します。
チビッコ3兄弟にとっては初めての夏ですね。
夏バテ無縁の彼らに負けないように、頑張りましょう。
これ、美味しいですよね。冷や麦が苦手なうちの夫も、これは大好きです。イギリスでも週末はそうめんか蕎麦ばかり食べてます。でもこっちの夏は涼しい(若干寒い 苦笑)から、素麺はほんとうは汗をかきかき食べたいんですけどね。
ほんと、すごいお弁当ですねーーーーー。立派です。美味しそう。うちも毎日お弁当なのですが(物価が高いから)こんな立派なお弁当の写真、夫には見せられない(うらやましがるから 笑)。こっちの人から見ると、日本人のお弁当って芸術品だそうです。(あ、うちのじゃなくて)確かに、みんなパスタ茹でて塩こしょうを振ったような、簡単なお弁当なんですよね。
過去に、子供会の催しで「持ち寄りパーティ」企画などあったのですが、どうしようどうしようと、得意料理のない私は、いつも冷や汗ものでした。
だからshibakoさんの各国持ち寄りパーティの記事は、いつも楽しみにしています。(いざとなったら、ドロドロスープになってもいいんだ!)←オイオイ
ハンバーグを作る時には、「コツは100回こねること」というお言葉を思い出して、数えています。