星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

谷崎さんちの猫

2007-06-03 | ネコ日和
美術館の「錦の美」展を見てから、『源氏物語』でも読んでみようかなと思い、谷崎潤一郎記念館でやってる「永遠なる男と女~潤一郎・三度の『源氏物語』口語訳」展を、閉館間近の時間に、のぞいてみた。

谷崎は「細雪」しか読んだことがなく、それ以上読みたいとは思わなかった作家だったので、近くなのに中に入ったのは、以前違う街から友達が来た時案内した一回だけだった。

源氏物語を現代語に訳した、谷崎潤一郎、与謝野晶子、円地文子、田辺聖子、瀬戸内寂聴、各氏の「桐壺」の同じ部分の訳を比較展示していた。

これを比べてみる限り、やはり読んでみようと思ったのは、悔しいけど、谷崎の訳だった。

記念館には、小さな庭があり、池があって鯉が泳いでいる。

誰もいない。
…とんとんとんと池の飛び石を渡る…実は、私はこれがとても好き。
年とってもこんなことやってたら、いつか池に落ちて「おばあちゃん、鯉のえさに」なんて、ね。

などと一人世界にはしゃいでいたら、
池の向こうの草むらから、じっと私を見つめている目があった。

…ちょと恥ずかしい。

館を出た直後小道で、この若い猫さんと遭遇した。声かけたら、飛び上がって逃げていった。
う~ん、まだ野良さんとしては修行が足りないわね。

帰り道の住宅街の石畳の間の雑草が、伸びている。南天の花も元気に咲いている。
                  

「ご近所の博物誌」に出てくる貧乏蔓のように、「時計草」が、門の壁一面に咲いているお宅があった。
有り得ないけど、時計草は源氏物語の世界にも登場しそうな花のような気がする。

                      
コメント (2)
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