@「一流と二流」とはできる人とできない人の差である、とはこの書。 「男を磨く」とは「向上心」、「度胸」、「決断」、「行動」、「礼儀」、「経験」などとある。だが、決断力においても「考えすぎ」は良くないとある。自分ができることをできる範囲でやることが大切かもしれない。誰もが超一流を求める訳ではない、ここにある「真面目」には「遊び心」が必要だともあることは心強い。
『一流の男、二流の男』川北義則
どのような男が一流なのか。政財界人、有名スポーツ選手、あるいは大企業のトップたちだろうか? 本書を読んでいただければおわかりになると思うが、名の知られない市井の人たちのなかにも、一流と呼ぶべき男はたくさんいる。優れた加工技術を持つある町工場にアメリカのファンドが狙いをつけて、株の公開を迫った。「企業は株主のためにこそあるのだ」というのがファンド側の言い分だったが、その町工場の社長は「私はそうは思わない。会社は社員と顧客のためにこそある。私は株を公開してまで利益を上げようとは思わない」と、毅然と言い放った。また野球界でいえば、選手や監督としても一流なだけでなく、人を育てる意味において一流といえる一人が、東北楽天イーグルスの野村克也監督ではないか。野村再生工場ともいわれ、低迷していた多くの選手たちを蘇らせた。野村監督の人材の育て方は、経営者顔負けといえる。
男の人生の“羅針盤”となる一冊
- 「打たれ強い男は一流になれる」向上心を持つ、逃げない、結果を恐れない、明るいこと
- 「できる男できない男との差」準備と計画を必ずする
- 「どこかで主役が張れる男になれ」仕事でも任される主役を目指せ
- 「行動すればチャンスが生まれる」行動を楽しむ、諦めないこと
- 「決断力こそ男を磨く砥石だ」考えすぎてはいけない
- 「男はもっと『胆力』を養え」胆力=度胸
- 「迷った時は『今のまま』を選べ」ブレないこと
- 「生きがいを見つける方法」完全集中すると気がついた時生きがいに変わる
- 「真面目人間は幅が狭い男と心得よ」真面目はつまらない、融通が効かない、臆病である、遊び心必須
- 「トリアージ発想を取り入れる」何事にも優先順位をつける
- 「一流は結論から先に言う」 できる人間は結論を先にする「拙速は功遅に勝る」
- 「一流の男は礼儀正しい」地位年齢を問わず接する
- 「五感を磨くと第六感が冴えてくる」ESP(超感覚的知覚)感覚や体験を大事にする
- 「一流の男は一流のメンターを持つ」「師」と呼べる存在、一流を見真似、見習う
- 「虚したに到達してこそ一流」謙虚に耳を傾ける姿勢
- 「失敗したときに男の値打ちがわかる」もうダメだと諦めない、成功に近くなったと思う事
- 「人を育てられる人は無名でも一流の人間」一流は特定分野、人間として、人を育てる、がある
- 「賢く老いる知恵」不機嫌にならない、感覚的に生きる、面白く考える
- 「徳を積めば品格が備わり、人望が集まる」相手の立場に立って物事を考える
- 「遊び心が人間を太くする」無駄な時間、金、付き合いから交際術、観察眼を学ぶ
- 「モテる男の作法」ガツガツしない、褒める、自分の都合でことを運ばない
- 「定年後にすべき事」体を動かす事
- 「鳥瞰的視野が総合力を伸ばす」ジェネラリスト&スペシャリストは繰り返される、総合的視野
- 「一流仕事人になる二つの条件」仕事のスキルを学ぶ、企業文化を知る
- 「これからは『清く正しく』が必須条件」 正直、秘密は隠せない世界になる
- 「いざと言うとき必要なことは」調和
- 「自分で仕事を作りだせる男になれ」指示待ち族にはなるな、「大量の宛名書き」短期間試験
- 「引き際の見事さも一流の条件」農耕民族的な日本人の癖
- 「やせ我慢は男を磨いてくれる」(廉恥)恥を知る気持ちの強いこと
- 「優しさ+強さこそ男の美学」頼もしさ+社会的な地位
- 「どんな結末になろうと誇りを失わない」経験が人を成長させる
- 「仕事と家庭のどっちが大切?と言わせない」答え方は「ごめん」「フーン、それで?」
- 「幸福の秘訣は、自分のやりたいことをするのではなく、しなければならないことを好きになること」
- 「お上に頼らぬリバタリアン増加中」完全自由主義論者・政府に頼らない仕組み作り
- 「不毛な議論はしない」
- 「リスク管理能力のない男は一流になれない」不祥事・想定外の出来事を予測
- 「日本よ、大人国家となれ」幼稚園児にもわかる善悪を国・官僚・管理職がわからない社会