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世の仕組みを知り、考え、行動させる教訓とは

2018-06-22 07:44:58 | 歴史から学ぶ

@「財政改革」をやり遂げ、藩を蘇らせた上杉治憲(鷹山)とその師「細川平洲」。米国ケネディ大統領が尊敬する日本人の一人として有名になった「上杉鷹山」。だがそれを教えた師こそ賞賛すべきかもしれない。その師細川平洲、師弟関係は治憲が九歳から始まった。平洲は治憲の人格教育から米沢藩財政復興を実現させるための思考を伝授させた。物事の道理から人・人生・世の仕組み等その「道」に対するあらゆる知恵と対応策に至る教育指導者だ。 「学問は実践すること。結果が経験となり実学となる。今役に立たない知識・情報は実践には向かない」とまで言えるのか。人を動かせるコツは、「感動させる事」。感動は人間に大きな行動を起こさせる動機につながるという。(感動するストーリーが本文にいくつもある)是非子供達にも読んでもらいたい本の一冊だ。(少々分厚い本だが、送り仮名・分かりやすい説明もある児童書)

『へいしゅうせんせえ 細井平洲』童門冬二

  • 米沢藩再建改革を成功させた上杉鷹山の師である細井平洲から学ぶ
  • 再建するための「平洲の実学」とは
  •             「学問とは今生きている自分たちに役に立たなければならない」
  •             「人は耳も目も二つづつ持っているが良い話を聞かねば何の役にも立たない。何が良い事であり、良い話であるかを見分けるためにはやはり物差しが必要だ。その物差しが学問なのだ」
  •             「 話を聞くときには、赤ん坊のような無垢な心になってほしい」
  •             「学問は決して書物の中だけにあるものではない。 この世の中を素直に見た事、聞いた事の中から、必ず真理を学ぶことができる。それが本当の学問なのだ」
  • 「幕府の非常な大名政策」
  •             参勤交代と江戸在住「江戸に人質」(食費と旅費、賃金)
  •             大名が貧しくなれば統制がしやすくなる
  • 「上杉」
  •             越後国上杉謙信(120万石)・軍師直江兼続
  •                         6千名の武士を率いて米沢に移り、農業で自給させた
  •             徳川家康の幕府の上杉景勝は米沢30万石、さらに15万石に
  •             人員も減らさず豪商から多額の借金を背負った
  •             親戚秋月家、日向高鍋藩から次男坊養子受け入れとなる松三郎
  •             平洲はその松三郎(直丸・治憲・鷹山)の教育指導者となる
  •             1764年、平洲37歳、直丸14歳
  •                         松三郎は九歳の時からの平洲の教え子だった
  • 「平洲の信条=学問と実践の一致」
  •             「治者は常に民の父母でなければならない」
  •             補佐役たちが心を揃えて補完する義務がある
  •             藩邸外での出来事を直接伝える、日々の変化を知らせ伝える
  •             「民を収める立場に立つものはどうあるべきか」精神鍛錬する
  • 「貞観政要」帝王学のテキスト(家康の座右の書)
  •             「君は船、民は水」。政治においてこの水に波を立たせることで船をひっくり返すことができると教える。安定した水を保つには下からの諫言をきちんと聞く事
  •             「難しいことを優しく語る」解るように話すこと
  •                         相手に伝えたいと思ったら相手の立場に立って理解できる話法を工夫する必要がある。表現が難しければ一般には理解できない。
  • 「米沢藩の改革」家老竹股当綱と世子鷹山の目標
  •             悪人を亡くして藩国の害毒を取り除き、新しい政治のやり方を停止して先祖以来のやり方に戻す。全良忠義の臣下を登用しておもねり諛うものを遠ざけ、親孝行なものや年長者に従順なものを褒めて仲睦まじくすることを勧め、学校を再考して教育をさかんにし、人より優れた才能を持つ人材を育て、身分不相応な華美を抑えて倹約の制度を定め、耕作養蚕から広く農業を進行して藩財政を再建する」
  • 1769年上杉治憲が米沢に帰藩するが、事前に言い渡しておいた諸々の指示が反発する家老等でもみ消され野宿する苦難の帰藩となる
  • 帰藩途中、雪山の山奥の宿に伝達がされておらず野宿となるが、その時の治憲がした行動は「冷えた灰の中にも必ず火種がある」、克服と勇気を家臣に与えた(一人一人の火種運動につながる)
  • 江戸藩邸内での倹約に例外は一切認めず、生活費15百両を7分の1に削減、食事を1汁1菜、衣服は木綿、奥女中を五十人から九人に減らす等、当分飲酒を禁止した
  • 「何故このような改革を行うのか、結果それがどう響くのか納得するまで説明しなければならない」と書面にし国元に届けた。鷹山の改革で必要なことは「鷹山の改革に対する態度は、して見せて、言って聞かせて、させて見ること」だった。
  • 「善行者の名簿を作り、表彰すること」(善行者の存在意義)
  • 「余計な詮索をしない」(もみ消された文章事件)
  • 「改革は時間との戦いだ」と覚悟する
  •             家臣の倹約は簡単にはいかない
  •             倹約の目的を十分理解させる必要がある
  •             城の赤字は民の苦しみ、経世済民の考えに立脚する
  • 「倹約の具体例を説明」
  •             伊勢神宮参拝を高級武士ではなく下級武士に命ずる
  •             仏事・神事・慶事弔事を延期する           
  •             参勤交代の人数縮小
  •             衣服を木綿・一汁一菜、暮れは一汁二菜
  •             贈答の禁止、住居修復を控える
  • 「財政難の時こそ人づくり」
  •             学校の再興「興譲館」
  •                         最初4代目藩主憲広が学問所を設けたものを建て直す
  •             藩儒の片山一積を長年引き継いできたものを再興させた       
  •             「倹約とケチは違う」ケチは自分のためのみ金を使う
  •             「平天下・治国・斉家・修身」『大学』政治指導書
  •                         譲と仁(組織の心がけ)
  • 「学校の姿勢・親子の態度」
  •             常に藩民に対し親のような愛情を持って臨む
  •             好きなことだけではなく嫌いなことも掌握する
  •             何故嫌いなことになったのかを検討する
  •             「一家仁なれば一国仁に興り、一家譲らなれば一国譲に興り、一人貧戻なれば一国乱を作す」改革先頭に立つものを学校教育に選ぶ
  • 「財政の根本原則」
  •             「入るを計って出ずを制す」
  •             「節倹の政をつとめ支出を抑える以外切り抜ける方法はない。藩主が不自由になることが大切で下々に費用を回すこと。苦労の姿勢をみせることで贅沢を極める。取り払う枯れ枝も質を調べ何故枯れたのか追求すること。枝に対しての仁慈の気持ちが必要です。15万石にあう役人の数を理屈無しで実行すること」
  • 「改革には全員の『異能』が必要だ」
  •             異能とは異常事態である認識と異常時に発揮できる能力
  • 「藩主は米、藩士は釜、士農工商は薪」
  •             どんなに米の質が良く、また薪が燃えても鍋釜にヒビが入っていたらうまい米は炊けない
  • 「恕」孔子の論語にある人間愛
  •             いつも相手の立場に立ってものを考えること
  •             他人に対して優しさや思いやりを持つこと
  • 「火種を燃やす」
  •             熱き燃える火種を大きな炎にする
  • 「貧乏人の境遇」
  •             優位に立つ人間は「貧乏人は甲斐性がないから貧乏するものだ。もっと努力すれば貧しくはならないはずだ」というが、金子兄弟は「貧しさは自分自身の罪ではない、だからせっせと働いて努力することだ」。金子兄弟の家が火事になり先代からの大きな家を消失「今度は身分相応の納得のいくい小さな家を建てる」と言った。
  • 「民衆に話をするときには体験談が一番受け入れやすい」
  •             嘘とか大袈裟な表現を使わない
  •             喜ばせよう、受けを取ろうとは思わないこと
  •             主催者の意図と目的を伝え、「ご当地ソング」を入れる
  •                         地元のエピソード、訪問時の思い出
  • 「伝えるべきは感動」
  •             感動は人間に大きな行動を起こさせる動機につながる
  •             お館様と奥様(身体障害者)との会話— 折り鶴と人形
  •                         奥様が自分の顔を描き、似ていると褒め称える
  •             「勇なるかな、勇なるかな」勇気を出して一歩進める
  •                         不退転の気持ちで危機に望むこと
  •             個人は家族を愛し、隣人のため、地域のために、国のために自分を変えて行く=自己改革の『動機は愛だ』:新しい松明に火を灯す
  • ジョンF・ケネディ「国民は国家が何をするかではなく、国家に対して何をなさせるかを考えてほしい」
  • サミュエル・ウルマン「青春の詩」
  •             「青春というものは、人間のある一時期を言うのではない。その人が、いつも好奇心と情熱さえ失わなければ、常に青春なのである」
  • コンスタンチン・ゲオルゲ、ルーマニア人の人気作家
  •             「たとえ世界の終末が明日あろうとも、私は今日のリンゴの木を植える」
  • 上杉治憲が細井平洲を米沢に招聘したのは明和8年5月、江戸に帰国したのは明和9年3月10日(自然災害で人災、災難が多かった年)
  • 「7家騒動」七人の重役が自分たちの不平不満を書きたてた直訴では七人を参加をさせず家臣全員に意見を聞き、結果重役たちを処分した
  • 「民の上に立つものはまず傲慢な心を自ら除き、民の心を自分の心とするような人間に育てる教育が必要だ」
  • 尾張藩徳川家は平洲を世子の侍講にする
  • 「恕の精神」と「忍びざるの心」を持たせること
  • 上杉治憲は三十五歳で隠居、前代藩主重定の実子治広に家督
  • 上杉治憲と平洲(六十九歳)は1796年8月再び米沢で会い、10月まで滞在した。普門院の境内には3度目の訪問を記念する碑が建てられている。4文字の師弟の信頼を示す『一字一涙』

iPhoneX SIM入れ替えで本体交換

2018-06-22 07:41:39 | 日記

@先日サーバーの不都合でネットが遮断。海外でも利用できるようにとSIMフリーモデルにして2ヶ月弱、SIMを差し替えただけで突然電話回線が不通になった。電話でのサポートをしてもらったが原因が解らず、アップルストアーに出向く。相変わらず修理・相談する場所は平日だというのに超混んでいる。診断の結果、本体交換となり、アプリを含め全てを起動し直すことになった。約30分で診断、本体交換、初期設定にかかるがその後2時間弱かかってしまった。海外で発生しなくてラッキーだった。そこで感じたのは、予想以上に本体交換をする人が多いことにびっくり。昔は最初モデルでのいわゆる初期不良が多かったが、今はそうでもない。住まいが東京だからそのままアップルストアーに出向けたが、地方の人は気の毒だ。地域の総代理店では検査費用等も嵩むだろう。

iPhone Xの原因不明の本体交換記