一般的に技術って狭めるほどに深まるものなんですが・・・

ボクシングという格闘技があります。
基本的に攻撃手段は両手だけ
攻撃していい場所も腰から上だけ

攻撃も防御も非常に限定された戦いです。
ですが、狭い範囲のみの攻防に限定されるからこそ
そこには距離の取り方、詰め方
ガードの崩し方、微妙なフェイントなどなど
非常に細かい技術の応酬があります。

間合いのコントロールという点では
ボクシングは最も精度の高い競技であると思います。

それはルールという縛りをかけたからこそ
その中で有効な手段を模索して深みを増していったわけです。

翻って写真の券売機です。
こいつは西武線の駅構内にあります
パスモ＆スイカのチャージ専用機です。

専用というからには
こやつには通常の切符を販売する機能はついていません

しかし、
普通の券売機にもパスモ＆スイカのチャージ機能はついてるんですよ
２機種を比較してみると、

専用機って紙幣が１枚づつしか入らないんですよ
しかも１０００円札しか使えません
さらにこの機械だけなのか、やたらめったら反応が敏感で
お札が気に食わないのかガンガン返却しやがるんですよ・・・

それに対して券売機の方は高額紙幣の使用もＯＫ
お札をまとめて入れるのもＯＫ

その他の機能は同じ・・・

専用機完敗ですよ

単一の機能しか持ってないのに
そこで完敗を喫するとは
もはやこの機械の存在意義がわかりません

とりあえず
駅員さんに聞いてみました。

「全部こっちの(通常の)券売機でいいんじゃないの？」

回答は
切符を買う人で混雑しているときでもＩＣカードのチャージがスムーズにできるように
ＩＣカードのお客様優遇措置の一環なんだそうだ

でもね
優遇措置というなら機械の性能も優遇してもらいたいものですよ、
それにICカードの普及率も高まった今日この頃では
切符販売機が混雑するような状況などめったにありません。

それに
やたらめったらお札が返ってくるところとか
1000円札を一枚づつしか使えないところとか

「専用機おいてるんだから特別扱いでござ～い」というのはいかがなものかと思います。

内村特殊法務事務所
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