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彼らは本当にこっちの話を聞かないのか?

2013年10月20日 | お仕事全般
よく
警察官はこっちの話を聞いてくれない
検察官は~(同上)
裁判官は~(同上)

あるいは『事務的に進めて、こっちの意見は聞いてくれない』というのもあります。

現実はどうでしょう?
物事は相手の立ち位置に立って考えれば分かりやすくなるものですが、
彼らは本当にこっちの言い分を全く聞かないで事務的に進めようとしているのでしょうか?

もちろん
そういう人もいます。
人の話を全く聞かない人というのはどこの世界にも一定数います。

ただ
警察官や検察官裁判官といった立場の人に特別多いのかといえば
決してそんなことはありません。
業界内の割合でいえば
警察も会社も学校もそんなに差はないと思います。

それではなぜそういう印象を持ってしまうのかというと
結局のところ伝え方の問題だと思うのです。

僕も意見の聴取や聴聞会に同行することも多いですが
そこで「お前の話なんか聞かないよ」という態度を取られることはほとんどありません。
都道府県にもよりますし事案にもよりますが、某県などは2時間近く時間を取ってくれたところもあります。

『伝える事』で御飯を食べるようになってより強く実感することは
聞いてもらえないと感じている人は
聞いてもらえる伝え方をしていないということ、
もっと簡単に言えば『論点がずれている』ということに尽きます。

僕が依頼者様と話す時によく挙げる例ですが
※Aさんは『受け手』Bさんは『伝える側』です
Aさん「あなたはどれだけ野球が上手いのですか?」
Bさん「将棋なら小学校の昼休み結構勝ってました」
Aさん「いや、野球の上手さを教えてください」
Bさん「なんで?将棋の戦略性は野球にも通じるんですよ!
あ、球技って意味ならバレーボールの授業ではバンバンスパイク決めてましたよ」
Aさん「だから野球の・・・」
Bさん「なんで伝わらないかな~バレーボールが上手いってことは身体能力も相当に高いってことじゃないですか!
自分に向かって飛んでくるボールへの対処もしてるわけですよ?打者としての能力にも通じますよね?」
Aさん「もういいです」
Bさん「こんなにたくさん話してるのになんでちゃんと聞いてくれないんですか?(怒)」

どうでしょう?
これは相当に極端な例ですが
似たようなことは誰しもがやってしまっています。
Bさんは【たくさん話したのに伝わらない】という【労働力対効果】で事象を捉えてしまっています。
一方Aさんは「なんで聞いたことに答えないかな?」と【的外れ感の苛立ち】だけが残ってしまいます。

どう答えればいいかといえば
上手いなら「県大会では優勝したんですが甲子園では勝てませんでした(笑)」とか
下手なら「キャッチボールの時点で才能ないことに気付きましたね(笑)」
Aさんは『野球の上手さ』を聞いていますが『ポジション別の能力』は聞いていません。
この時点でAさん自身がどの程度野球に詳しいのかよく分かりません。
結論に直結するのか話の切り口にしているのかも不明です。
だから漠然とした質問には間口を大きく答えて
Aさん「甲子園ですか?ポジションはどこですか?」のように『質問を引き出させる』ようにすれば
会話として繋がっていくわけです。
質問の回答が次の質問を引き出すようにすれば、
答え方をコントロールすることで話の流れをつかみやすくなります。
下手だとしたら
Aさんも下手なら同族話になれますし、Aさんが上手かったら優越感を持たせて隙を作りやすくなったりこっちの狙いを出しやすくできるわけです。

【聞かれたことに答える】っていうのは
個別のテーマもですが、質問の質とか論点とかも合わせていけば
全く話を聞かれないということはそうそうないと思うのです。

「でも全く話を聞かない奴もいるじゃないか!」
と言われましたら
「そういう時にはまた違ったアプローチをするのですよ」と冷静にいなしますので↓に一票よろしくお願いします
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