内村特殊法務事務所、ただいま営業中

免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

特上カバチ(カバチタレの続編です)という漫画で

2011年02月18日 | 動物のこと
週刊モーニングで連載中ですね。
この漫画の影響で行政書士試験受験者数が急増した漫画です。

劇中で使用される法律論が
現実でも使えるかどうかというのは置いといて
今のシリーズが個人的にちょっと気になるジャンルでした。

内容については端的に、
公営住宅でペット飼ってる一家がいて
たいそう可愛がっておりました
ところがお役所側から公営住宅はペット禁止なので
出て行くかペットを処分するかして欲しいと・・・
通知された側は
「他にも飼ってる人もいるじゃないか!役所は何年も黙認してきたじゃないか!」
と反論

これに対するお役所側の論理は
「今までおかしかったものを本来あるべき姿に戻そうとしているだけです、
それに入居条件の中にペット禁止は明記されてるはずですし、ルールを守っていただくからこそ
低廉な家賃で提供できるんです」
という感じ、

こういう問題が起こったときって
基本的にお役所側が血も涙も無い官僚思考で退去orペット処分を強要するって図式になるんですが
そういう風には描かれていません。

まぁ今のとこ結論には達してないというのもありますが・・・

さて、
よく言われる
「みんなやってるじゃないか」という反論
これほど説得力の無い日本語もそうはありません。
モンスターペアレントが万引きした息子が捕まってるところで
「うちの子だけがやってるわけじゃないのになんでこの子だけ捕まえるんですか!」
みたいな論理です。

また
「今まで〇〇だったんだからこれからもずっと〇〇に決まってんだろ」という主張も
相手の厚意に乗じて言うなら盗人猛々しいですし
ただ単に放置されていたことに乗じているなら図々しい揚げ足取り以外の何者でもありません。

そして
公営住宅ということは
税金で運営されているわけです
つまり無法者の蛮行に対して税金で補填する図式になってしまうのです。

さて
僕の家には3匹のニャンコがいます。
飼い始めたきっかけはうちのベランダで野良猫が出産した挙句
育児放棄していたからです。

当初は里親を探そうとも思ったのですが
自分くらいの愛情を注げる人がどれだけいるのかなと懐疑的になり
自分で飼い始めたという訳です。

当時住んでいたアパートもペット禁止でした。
僕はまず引越しを考えました。

引越しそのものは資金的に可能だったのですが
すでに猫がいる状態だったので
引越し先が決まるまでは待ってもらわないと・・・
でも生まれたばっかりで箱からも出られないし
部屋を傷つけるのはまだ先だろうから
待ってくれるだろうという思いでした。
ちなみに、もしそのとき手持ちのお金が無かったなら
バイクを一台売って資金を捻出していたと思います。
小さいといっても生きてるわけですし
家族だって言うならその程度のことは当たり前だと思うからです。
それに寒い中で親から捨てられても必死に生きようとしてる姿が
どこかで自分と重なったのかもしれません。


んで大家さんのところに行きました。

とりあえず猫の話だけしてみました。

僕「引越し考えてるんですよ」
大家さん「あらあら、何かありました?」
僕「うちのアパート、ペットダメでしたよね」
大家さん「そうですね」
僕「ということは猫はダメですね」
大家さん「そうなりますね」
僕「3匹なんて論外ですね」
大家さん「そうですね」
僕「それを踏まえた上で、しばらくダメですか?っていうか今いるんですよ(笑)
家賃割増しでも構わないんで」
大家さん、くすくす笑って「内村さんのそういうところ好きなんですよね~」
「ま、私達は知らなかったということで(笑)」
僕「じゃしばらくOK?」
大家さん「しばらくも何も、知らないことには感知できませんよね(笑)」
という感じで半ば黙認のような形になった。
ただ、トラブルが起こったときにはすぐに出て行けるように
引越し資金はプールしておきました。

その後
ちょっとした事件があって
うちのアパートの住人が寝タバコの不始末でボヤ騒ぎを出しまして
第一発見者はうちのニャンコ達でした。

そこから
完全に公認となった経緯があったのです。

それからもう7年です。
発見当時
一番大きい子は激しく鳴いていました。
きっと寂しくてお母さんを呼んでいたのでしょう。

中ぐらいの子はほとんど泣き声もあげられませんでした。
もそもそ動くだけで微かな声を出す力しか残っていませんでした。

一番小さい子は動きもしませんでした。

何年か後
動物病院の看護婦さんから
「今だから言えますけど、当時は正直なところ皆は助からないかもしれないと思ってました」
と言われた。

プロの目から見ても
かなり危険な状態だったようだ。

でも、今はみんな元気に大きくなってくれました。
病気したり、
家の物を壊したり、
何日も家を空ける事が出来なかったり、

色々ありましたが
家族ですから

『家族だ』って言う宣言は
「俺が死んでもお前らを守るよ」っていう約束です。

公営住宅でペットを飼う人たちは
僕にとっては行政の庇護で甘やかされて勘違いしているだけにしか見えません。

家族のためなら
自分自身を担保にしてでも
きちんと住めるところ確保してあげるべきですし
ルール違反の環境で住んでいることで
子供たちに会わせる顔など無いと思うのです。

二言目には「金が無い」と言いますが
必死になれば何とかなるものです。

家族のために必死になれないなら

その家族愛は偽物です。

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