ある種のギャップ萌え？

繁華街にはいろんな風貌の人がおりまして、
その日、
コンビニで僕の前に並んだ女性連れの中年男性

ま～
アレですよ

職業当てクイズを出題すれば
全員が頭に『悪徳』をつけて回答しそうな出で立ちですよ
悪徳金融とか悪徳不動産とか

隣の女性も
関西のおばちゃんにしばしば見かける
アニマル柄の上着に柔らかいスパッツのコンビネーションですよ

人は見た目じゃないなんていいますが
結構見た目です。

悪人が捕まったときに
「実はアイツは良い奴なんだよ」って言う人がいますが
同じ側から見てるか
さもなければ特に敵対してない人でしょうね

ところで件の中年男性、
なにやらモジモジしています。

するとおもむろに

商品のチェックしている店員さんに

「・・・・・え・・・エコバッグで」
声小さいです
蚊の泣くような囀りです

店員気付かず
どんどんレジ打ちは進んでいきます。

おっさん
「いや・・・・エコバッグで・・・」

もうね
ぼそぼそとしか声の出せないおっさん
ツボ過ぎです。

何の落差だよって

どんなギャップ萌えだよって

見る見るうちに袋詰めは終わっていきます。
ちなみに隣の女性はくすくす笑ってます。

もしかして・・・
これは
プレイなのか？
とてつもなく高尚なプレイなのか？

だとしたら
どっちのためのプレイなのだ？

僕がそんな思いをめぐらせている間に
袋詰めは終わっておばちゃんの方がお金を出そうとし始めました


おっさん
「・・・え・・・えこ・・・」
もはや虫の息です。

しかしそこで店員も気付けば良いものを
そのままエコバッグにレジ袋ごとIN！

次の僕の番になって
その店員、自分の暴挙に気付いたのか
「やっちまったな～」という顔だった。

しかし
もしかしたら
僕らは深遠なるプレイの協力者として
ギャラリーのポジションに置かれていたのかもしれません。


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