そば切り 井月庵

趣味ではじめた、そば打ちの日記です。蕎麦で遊ぶ、蕎麦に遊ばれる日々 のはずが・・・ランタン、ストーブ、模型工作などへ

胡桃オイル

2015年11月25日 | そば打ち道具
駒板の裏、直接麺体に接地する面には滑りを良くする為に胡桃オイルを塗る。
と言う話を静岡のそば祭りの折りに聞きました。
そんな折りに朝霧のミルクランドに行くと天然の和クルミが売られていました。

良く有る洋クルミと違って、小ぶりです。その癖、殻が厚くて恐ろしく割り難い上に実は少ししか入っていません。

フライパンで炒めると口がほんの少し開くので、ナイフとトンカチでこじ開けました。

この実を指で潰すと、想像した以上に胡桃オイルが出ます。

片倉康雄さんの手打ちそばの技術と言う本に、
胡桃の実を糠袋等に入れて、それで麺棒を磨くと言う話が書いてあった様に思います。
早速、古い子供の弁当袋に2、3個の胡桃の実を入れて押し潰しながら麺棒や駒板を磨きました。
市販の胡桃オイルはどうしても、付けすぎてしまう嫌いがありますが、胡桃の実で磨くと、適度な量のオイルしか抽出されないため、具合が良いです。
また、新鮮な為オイルの匂いも胡桃のいい薫りです。
炒めていない生の胡桃を軽く磨いて観たのが写真の胡桃です。


ソバを脱穀した場所でこぼれたソバの実が芽を出していました。

こんなにこぼしていたなんて。
霜が降りれば枯れて仕舞うと思いますが、こんな地面でも芽吹くソバに生命の意気地を感じ得ます。溢し過ぎです。