そば切り 井月庵

趣味ではじめた、そば打ちの日記です。蕎麦で遊ぶ、蕎麦に遊ばれる日々 のはずが・・・ランタン、ストーブ、模型工作などへ

薪ストーブの煙突熱対策 耐熱バンテージを巻く

2019年11月27日 | キャンプ・アウトドア

 駿府そば祭りに行って、高価な包丁立てを購入してしまったことから、しばらく死んだふりを決め込む必要がありました。

 そこで、24日(日)にそば祭りに再訪する事を控えるために、11月23日(土)の夜から裏の庭にテントを張って、薪ストーブの煙突に巻いた耐熱バンテージの効果を検証することとしました。

 とっぷりと暗くなった18時ごろからテントとストーブを設営し、どうにか一晩過ごせそうな状況になったのは19時半ごろになりました。

 原因は、道具を一人で倉庫からえっちらおっちら持てる範囲で運ばないとならなかったことです。

  当日は、気温が高く、20時すぎでも外気が19度くらいあり一生懸命にストーブを焚く必要が無かったのですが、耐熱テストという事で、一時的にでも太薪を2本入れました。

 テント内が暑くなっても、煙突とテントの接合部は耐熱バンテージの効果でほとんど熱くありませんでした。効果は大です。

 煙突に巻いたバンテージは手でほんの少し触れるくらいです。巻いてないと一瞬で火傷します。メッシュガードはほんのり暖かい。ガードに巻いたバンテージとそこに当たるテントの布は人肌かそれ以下くらいでした。

 22時頃から風が出て、耐風性に優れているはずのティピー型テントもビュービューとあおられました。

 ここで余りの風の強さに煙突から煙が逆流する「風圧帯」について身をもって経験することとなりました。

 1時ごろ、余りに風が強いので目が覚めてしまいました。ストーブの火は熾火になって消えかけていましたが、気温が高く寒さは全く感じませんでした。ストーブも煙突にパラコードとSUSワイヤーで3箇所固定してありましたが、万が一テントがバタついたら怖いので煙突を撤去してテントの隙間を塞ぐこととしました。

 薪ストーブの煙突ををテント内に収納した直後、雨が降り始めました。雨量はそれほどでもなく、TCテントの防水・撥水確認にはちょうどいい程度でした。それでも風の強さには辟易し、一緒にテント内で寝ていたコテツ(柴オス8歳)は1時半ごろにテントを抜け出して自分のハウスに戻っていきました。

 「なんという薄情な奴だ。」とお思いになるかもしれませんが、コテツは大変な怖がりで、特に風の音や雷が鳴った日には、すぐに家の中に逃げ込んでくる程ですので、今回、ここまで一緒に付き合ってくれたのは井月庵としては驚きでした。

 「どんなに風が吹いても、寝たら朝が来る。朝になれば天候も回復して雨も風も止むだろう。」「それより、昨日今日でふもとっぱら辺りでキャンプしている人達はさぞ不安だろう。家キャンで良かった」などと考え、そのまま寝てしまいました。

 翌日は、予想が当たり、天候も回復。10時ころにはテントも乾いていつでも撤収状況になりました。まあ、春の陽気だったので、入口を大きく開けてコットの上で涼しい風を受けながら、果たして今日は何月だったのだろうと思いながら本を片手にぼーっとして過ごしました。

 本題: 煙突に耐熱バンテージを巻くと

 煙突がテントとの境目で外気により急速に冷却されると、クレオソートが溜まりやすくなります。また、煙突が冷えると燃焼効率が低下し煙の逆流する要因になります。耐熱バンテージを巻くことで、煙突内の温度を保温する効果が期待できます。また、バンテージの巻かれた部分は直接煙突に触れないため熱くなくなります。バイクや車の排気管に巻いて使用する目的の物なので、燃焼効率アップと火傷防止効果が期待され、それは煙突でも同じです。家庭用の高位薪ストーブが二重管構造になっていることと同じだと思います。

 そのために、まずは煙突に直接バンテージを巻くことが重要と考えました。

 放熱効果の高いメッシュガードとは言えテントの布に直接あたるより、緩衝効果を狙ってガードにもバンテージを巻きました。ただし、あまりバンテージを巻きすぎると折角のメッシュの性能を殺すことになるのであくまでも、布と触れ合う範囲としました。

 

 写真は一夜明けて穏やかな昼の光の中で、再度煙突を組みたてて撮影しています。

 ほら煙突の張り綱が付けられていないでしょ。

 バンテージの箇所だけ撮影しておけば良いのですが、「風圧帯」と煙の逆流について後で考えるために煙突の高さとテント・その周辺状況が分かるように引きでもさつえいしました。

 結論からすると、

 「金に余裕があって、煙突が1本増えても邪魔にならないなら、煙突は屋根より高い方がいい。それが出来ないならば、風向きを考えてテントの出入り口の向きをちゃんと設営しろ」 という事です。

 まあ、3方を囲まれた裏庭では、風が渦巻くかもしれないのですが。もしそうなら、煙突1っ本追加かなぁ、その前に春が来そうですが。

  追伸:バンテージを煙突の全長に巻かない理由:

 テント内の小型の薪ストーブは本体と煙突からの輻射熱でテント内を温めてくれます。そのため、テント内は煙突が灼熱していれば暖かくなります。

 じゃあ、テントの外はもう2本分巻いてもいいのですが・・・

 耐熱バンテージは今回アマゾンで LEDAUT(レダホト)サーモバンテージ 15mを1800円で購入しました。半分くらいは余りましたが、手で触ると結構チクチクとほつれる感じで、劣化したら巻き直しが必要で面倒な部分は少なくしたいですし、ストーブの中に煙突が収納出来て持ち運べる薪ストーブが肥大化するのは別の意味でNGです。という事で、全長は巻きませんでした。


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2021-01-31 03:39:34
煙突バンデージは危険ですよ。テントを燃やして死なないで下さいね。
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Unknown (seigetuan)
2021-01-31 07:34:18
コメントありがとうございます。
バンテージが燃えると言うことですか?確かに、古く成って、タールなどが付着したら、そこから発火!と言う事も考えられますね。
 思い至りませんでしたが、ご指摘はごもっともですね。
再検討の余地が大いに有りそうです。
ありがとうございます。
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