そば切り 井月庵

趣味ではじめた、そば打ちの日記です。蕎麦で遊ぶ、蕎麦に遊ばれる日々 のはずが・・・ランタン、ストーブ、模型工作などへ

静岡の蕎麦祭その2

2013年11月26日 | そば祭り・イベント

11月24日は駿府匠宿の蕎麦祭りに行くか、朝霧高原そばの会の祭りに行くか悩んだわけで、

蕎麦打ちの技術云々についての情報を入手するためには、静岡の方が良いわけですが、家族で行くとなると私があまりのめり込まない方が適当であろうということになりました。

今回、朝霧高原で栽培した蕎麦は信濃1号とのことでした。

北海道や常陸秋そば等の玄蕎麦を幾つか栽培した結果、信濃1号が当地に適していると判断されたそうです。また、長野で取れる信濃1号と朝霧ではやはり味が違うとのことでした。

「たがた」(静岡市内のお蕎麦屋さん)の大将も地域活性のためにも、貴重な在来種を保存するためにも、静岡在来種にこだわっておられますが、今のところ、静岡市内の在来種をブランド化しようと計画されているとのことでした。私の住む近くにも「芝川在来種」が発見されたとおっしゃっていました。地域を区別することの大切さは朝霧高原栽培の信濃1号と同じように、大切なことだと思いました。

まあ、天候や肥料についてもその年毎の最適値が違ってくるので、全部が全部というわけではないと思います。

う~ん、やっぱり私は、「こだわらないのがこだわり」でいこうと思いました。

500g、700円の貴重な朝霧高原の蕎麦を石臼挽きした粉は打つ前に握って、すぐに「いい!」と解りました。しっとりと固まってこれなら10割でも繋がるそば粉です。

じゃあ、10割で打ったか? いえ、いつもと同じ2:8です。会場の苦労の末の蕎麦も2:8なのでちょっと対抗意識もあります。

寒いですが、辛味大根もお安く手に入ったので、ぶっかけで戴こうといつもより細打ちにしました。

使ってあるので本数が減っていますが、9本入って150円、しっかり辛いです。お得です。いい買い物をしました。

「おろしぶっかけ」で戴くつもりが、出てきたのは「みぞれそば」でした。

え!・・ あっ! いや、自分で作らないからいけません。 これはこれでいいです。

こだわっても、こだわりきれない世の中は辛味みぞれの淡雪となり。

 

畑のそば、完全にほったらかしにしておいたら、播種から70日目にじーちゃんとばーちゃんが刈取りをしていました。

去年に比べて全然少ないです。立ち枯れているのもあるので期待できませんが、畑をほったらかしにしておくと恥ずかしいとのことから刈取りしてくれたようです。(合掌)

 

 


そば祭 駿府匠宿&朝霧高原そばの会

2013年11月25日 | そば祭り・イベント

駿府匠宿で静岡県中部地区を中心としたそば祭りが開催されました。11月23日(土)24日(日)

私は23日に行きました。

 

普段は、なかなかお目に係れない、有名店の店主による蕎麦打ち実演、販売もあり、蕎麦打ちを勉強するチャンスでした。

でも、プロの名人・上手の蕎麦打ちは独自の蕎麦打ちでもあり、私の様な素人にはレベルが高すぎてまねできません。

本当に参考になるのは素人の中でも抜きん出た上手の蕎麦打ちではないでしょうか?

「蕎麦春秋」に掲載された中田さんをはじめ同好会の方々が蕎麦打ち体験や同好会蕎麦の実演販売をされる中、私はというと(もちろん部外者なので)各ブースを5時間かけてじっくり回りました。



今回も、東京蕎麦塾の方々が全くのボランティアでスタッフとしてそば祭りに参加されていました。

やはり、東京もんの蕎麦打ちは洗練されていてかっこいいです。静岡では素人段位はあまり興味も持たれる方も少ないと思いますし、私も段位取得には燃え上がりません。企画としては興味があるのでアンテナは張っているつもりですが、所作一つをとっても、目標をもって修練されている姿は見ていて気持ちが良いです。

実演の蕎麦打ち担当の方は、朝9:30~午後3時過ぎくらいまで休みなしに1.5Kg玉を打たれていました。「こんなに打てる機会は家庭ではないので、練習にもなる。」とおっしゃっていましたが、さすがに午後、日が陰る中、腰をかばっておられる姿は、痛々しくもありました。

 

今回のお買いものは「こな取り3200円」、「麺棒磨き600円」、「みつ蝋500円」でした。この辺りは追って使用感想を述べるといたします。

 

24日は「朝霧高原蕎麦の会」の富士ミルクランドでの新そば祭りに行きました。

富士山が絶景です。

朝霧高原はいわゆる朝夕の寒暖の激しい「切下そば」であり火山灰質の水はけの良い土地柄であり、ここで栽培されたそば粉を味わってみようという趣向です。

実は、「まかいの牧場」で既に味わっていますが、蕎麦は畑が1枚違えば味も違うというくらい微妙な食べ物だと思いますので、牧場の畑の蕎麦と白糸の滝近くの畑の蕎麦では違うと考えています。(勝手に想像しているだけですが。)

嫁が列に並んで買ってくるのを、私はコテツ(柴♂ほぼ2歳)と待っていました。

並んだ列が途中から2手に分かれていて、30分後、嫁がたどりついた先は天ぷらコーナーでした。「お蕎麦も・・」と言うと「並びなおしてください。」とのこと。 いやぁ、カミさんかなりご立腹です。列が解らないとか、遅いとか・・・ なだめて、改めてお蕎麦の列に並んでいただきました。今度は息子がお供します。更に30分後、ようやくお蕎麦にありつけました。

「間違ったのが初めにそばコーナーじゃなくて良かったよね。 そば食べた後に天ぷらだけなんて・・」ということで、お腹が膨れたら怒りも少し収まったようでした。

この続きはまた。

朝霧高原蕎麦の会 新そば祭りで購入したもの。

新そば粉1kg1400円、大変辛い小っちゃい大根9本入り150円でした。

 


富士宮の蕎麦打ち探訪

2013年11月17日 | そば祭り・イベント

 土曜日が仕事のため、タミヤフェアーは行かずに、朝霧高原の「まかいの牧場」そば打ちに行くことにしました。とは言え、種まきから刈取りまで行う一連の講座であったらしく、そば打ちだけの体験参加はできないのではないかとの不安要素もありました。

本日は快晴です。富士山もくっきり。 (写真を見て、私は仕事柄、アスファルト舗装のクラックの方が気になりましたが・・・)

「まかいの牧場」は大人700円、子供500円で犬も連れて入れる施設です。2千何ぼも払って蕎麦打ちできませんでは、悲しいので入場前に、蕎麦打ち体験の会場には入れてもらえることを確認しました。(後で解りましたが、この時点では蕎麦打ちできるかまだ分かりませんでした・・)

会場に入って、講師の遠藤さんの実演を見学し、新参者のくせに、ずうずうしくもあれこれ質問をしていました。

遠藤さんは「朝霧高原そばの会」の会長さんで以前から精力的に活動されていることを存じ上げていましたので、まかいの牧場でも、もしかしたらと思っていたので、やはりとうなずけました。会員の方2名が体験者の直接指導に当たり、参加者は楽しそうに家族でそば打ちに興じられていました。(私も妻と息子の3人で入場しましたが、蕎麦打ちに興味があるのは私だけなので、家族には他の施設を回ってもらうことにしました。)

 遠藤さんがお使いのそば切り包丁、元柄が8mm位あって、先端に行くにしたがって薄くなっていましたので、手打ちの鍛造品であることが一目で解りましたので、そのことをお伺いすると、この包丁は、いまわなき村の鍛冶屋さんが戦車鋼板をもとに鍛造してくれた一品であるとのことでした。

 富士宮には旧日本軍の戦車教導団が戦時中は駐屯し、現在は跡地が若獅子神社となっています。神社にはチハ車(戦車)が展示されていますので、現実味のある話だと納得しました。(鋼の出所について刻印も無いのですが、信憑性のある話だと思いました。)

 実演を見学し、勉強になったことは、四つだし前の肉分けと屏風だたみでした。

 私は、四つだし後に肉分けをするのですが、遠藤さんは四つだし前に、あらかじめ角の所に肉を集めます。この時点で角が出て、ラグビーボールではなく、ひし形にしてしまいます。その後、巻のしで角をさらに出すのですが、ここでは中心から端に向かって加圧します。中心はほとんど加圧せず、外側に麺体が逃げやすい方向に手を動かしていました。手のリズミカルな運び、角の確認と延し防止のためのペタンと言う麺体の回転音(高橋邦弘さんのつのだしに似た)がとても面白かったです。

 たたみも、できるだけごみを出さないこと・長く繋がった蕎麦を主眼にして、屏風たたみにしています。

 屏風たたみのために、めん棒に巻きつけながら、折り返していくことで、大きな麺体でも切ることなく、切り板の上でたたんでいました。この方法だと麺体の端まで綺麗に切れる様です。

 でも延し目(伸びた時に発生する微小ひび割れ)に対して直角になるため、切れやすくなるのではないかと私は思いました。が、大きな麺体をたたんでいるときに、破ったりしないので、初心者にはメリットがあるかもしれません。

 さて、私は見学後、説明された打ち方をやってみたくて仕方ありません。そこで遠藤さんに、飛び入り参加できないか、おねだりしたところ、粉は余分にあるので、主催者の了解が取れればOKとのことでした。早速主催者に連絡していただき、交渉すると、

 この講座の参加は種まきから始まって、蕎麦打ちまで5000円である。とのことでした。

 いくら好きでも、素人体験蕎麦打ち5000円は高すぎです。(プロ養成なら安いかもしれませんが)

すると遠藤さんが、粉700gなので高くても2000円と言うことで交渉していただき、蕎麦打ち交渉成立となりました。遠藤さん直々にご指導いただき、件の包丁を使わせていただくこともできました。

いやぁ、包丁の重いこと重いこと、特に柄が直柄でも下がりグリップでもなく、上がりグリップです。どこをどう持ったらバランスが取れるのか、結局力技で切ったため、腕が疲れること疲れること。(正解は柄の後ろを握って、人差し指で安定させるでした。)

 わざと星を入れたいなか蕎麦であり、寒い季節になったので温かい蕎麦用に太打ちにしました。(切り終わった私の蕎麦を見て、息子は一言、「太い」・・・いや、だからぁ温かい蕎麦でいただこうと思って・・)

 遠藤さんは、もう一度、1kg打つので見ていかないかと誘っていただけたので、再度、実演を観て確認することができました。

夕飯は、もちろんあったかい蕎麦。

 ネギのかき揚げを作ってもらい、JA祭で購入した銀杏をつまみに焼酎お湯割りで蕎麦前を楽しみ、

仕上げに天そば2杯でお腹いっぱいです。

(そりゃ、お腹いっぱいになるだろ。いや、むしろ食べ過ぎ)

美味しゅうございました。

げそとねぎのかき揚げが蕎麦に合ってまた美味い。

 

 

 

 

昼飯の蕎麦

2013年11月15日 | 蕎麦行脚

11月14日は仕事で島田市に行く用事があり、昼に藤枝の「ながいけ」でお蕎麦をいただくことができました。

「蕎麦本」に載っているお蕎麦屋さんを食べ歩いて、コンプリートを図っていた訳ですが、ようやく「ながいけ」さんに行けました。

粗挽き三兄弟が気になりますが、3枚は無理なので、粗挽きせいろとかけそばにしました。

 

まずは粗挽きせいろ

冷静に、食べる前にちゃんと写真を撮ることができました。(えらい!)

蕎麦の実の存在感があるおそばです。どういう蕎麦をどう挽くとこんなそばになるかは、全くわかりません。

800円

せいろ700円は竹のすのこに乗っていますが、粗挽きせいろはすのこなしです。

「ちゃんと水を切って丁寧に出してるぜ」と言っている様です。(違いの理由は確認していませんが、聞くと野暮そうなので・・)

 

次にかけそばをいただきました。

何も薬味を入れず一口。 ねぎを入れて(せいろは白ネギ、かけは青ねぎです。!!丁寧です)。3口目には海苔を入れて、花巻っぽくと3段階に楽しめるかけそばです。

750円

って、かけそば、食べる前に写真取れていませんね。(やっぱダメじゃん)

あれ、木のさじは何に使うのでしょう?

まあ、また今度行ったときに、聞けたら聞いてみようかな。

 


蕎麦を打たずにブラックパール号を作ってしまいました。

2013年11月11日 | 模型等製作

 仕事の関係で11月は1週間のうち、日曜だけが休日となっていますが、週一の日曜も、秋のイベント等でそば打ちも毎週できなくなってきました。そんな中、10日の日曜日は朝から雨も降っていたのと、講習会蕎麦の残りを冷凍しておいたのがあったため、ブラックパールの模型製作に浮気してしまいました。

 ビクトリー号はキット内容、雑誌の内容も充実していて、満足できるのですが、なんせ細かいので、23号辺りから全く作業が進んでいません。ブラックパール号は初心者向けのキットなのでサクサク製作が進みますが、部品の不備や内容にはウーンなところもあります。

 まあ、キットなので、作ってなんぼと考えれば、ブラックパールも良いキットと言うことになるのでしょうが・・・・

一日中かかって、ロープが30%くらい進みました。(ピントが合っていないのか、手振れか)

ブラックパールが乗っている板は、以前切り板にしていたものです。800円位の集成材ですが、その後抗菌まな板(8000円?)を購入したため、飾り台になりました。

11日(月)はNHKのプロフェッショナルなんとかで高橋邦弘さんが出るので見ないといけません。

16日(土)、17日(日)はタミヤフェアーかまかいの牧場の新そば祭り

23日(土)、24(日)は駿府匠宿のそば祭り

あれ、土曜日休めないのに・・

遊んでばかりいないで、仕事しなさい。 

はい<(_ _)>