レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

レイジー編「意外に読んでるあおむ」

2009-04-17 22:45:26 | 小説
レイジー編「意外に読んでるあおむ」

ゴッホ「あおむの奴、意外に読んでるんだな」
デルホイ「このブログ?」
松波「そうなの?」
ゴッホ「ああ、俺たち気づかなかったアレ指摘しただろ」
デルホイ「そうかなあ、アラ探しただけじゃない?」
松波「一応NO3か4だからなあ」
デルホイ「?」
ゴッホ「NO2か3でしょう?」
デルホイ「?」
松波「第三弾はリメイクしたら、あおむに送る。
あとは任せる。そうしよう」
ゴッホ「了解」
(続く)

真END「同じ顔の3人」

2009-04-17 22:22:38 | 小説
真END「同じ顔の3人」

 「違うだすよ。僕が本物のあおむだすよ」
 あおむは髪をひっぱって見せる。
 「どっちがあおむなんだ」
 「それより、どっちが木太郎さんかだすよ」
 いつきは
 「フォフォフォがあおむじゃなかったのか」
 と混乱したように言うと、
 エイタが
 「その頭たしかにカットが汚いな」
 と言うと、いつきが
 「じゃあ、木太郎はダミーか」
 と言うと、エイタがまた
 「毛のあるのがやっぱりあおむか?」
 と言う。
 「だから、僕があおむだす」
 「いや、僕が本物のあおむだす」
 「俺はダミーだ」
 エイタは腕を組んで考える。
 「そうか、まず、本物の木太郎から絞ろう」
 エイタはそう言うと、
いつきの耳元で何かささやいた。
(続く)

改作「ラストコンテスト3」

2009-04-17 21:54:49 | 小説
改作「ラストコンテスト3」

 「では、
男子5人はノートパソコンが見える位置に
そう、私の両端に別れて座ってね。
女子はそうねえ。
男子の後ろに椅子を持っていって座っていて。
顔色で誰かわかるといけないからね。
いいわね」
 もとこがそういうと、
そのとおり、みんな移動する。
 「男子はちゃんとメモをとってよ。
後ろの女子に見えないように
メモをうまくとりなさい。
後で恨まれると怖いから。
えへへ、それは冗談よ」
 「いや、それはありうる」と
永久がぼそっと呟く。
 「えー、みんな準備はいい、
アユメさんはハンカチ王女の面倒
よろしくね」
 「はい、騒いだり何かやったら、
首絞めて殺しますから」と
 アユメが怖い冗談を言うと、みんな笑う。
 「では、一番です。画面を見てね」と
もとこが言うと、
 「えー」と
 男子が一斉に驚きの声を出した。
(続く)

第11弾「教授の自殺」

2009-04-17 20:50:22 | 小説
第11弾「教授の自殺」

 「なんだって、もう一度言ってみろ」
 「教授が」
 「だから、はっきり言え」
 「教授が首を吊りました」
 「何故だ、この非常時に」
 「わ、わかりません」
 「遺体はどこだ?」
 「もうすぐご自宅に戻ると思います」
 「遺書は?」
 「わかりません」
 「どこで首を吊ったんだ」
 「研究室です」
 「どうやって入ったんだ」
 「出入りは今も自由です」
 「殺されたということはないのか」
 「わかりません」
 「じゃあ、とにかく、研究室にこれか
 ら行くぞ。おまえもすぐ行け」
 「わ、わかりました...」
(続く)


本編リメイク「永久とアスカ」

2009-04-17 20:11:13 | 小説
本編リメイク「永久とアスカ」

 「木太郎、何するの」
ヒトミが驚くのも気にせず、
ヒトミが手に持っていた鍵束を木太郎は奪うと、
いつきを連れて、屋敷の玄関の方へ走って行ってしまった。
 「木太郎の奴、、殺人鬼と聞いて怖くて逃げたのよ。
お母様止めないと」
 ヒラメが慌てるが、
「じゃあ、何でいつきを連れて行くの?
あのおバカ何か思いついたんじゃないかしら放っておきなさい」と
 ヒトミは冷静に言うと、ヒラメの頭をこづいた。
木太郎のあまりの素早さに回りは唖然しているが、
ヒトミはまったく気にせず、
 キタジマに「あーた、今のエイタの話しに間違いないの」と
確認する。 
 「奥様、信じたくはありませんが、
わしもほとんどエイタと同じように考えておりました。
ですから、お話しできませんでした。
すいません。
ただ、殺人鬼が目的を達成したということまで
ワシには頭が回りませんでした」
と白髪頭を下げる。
 「先生はどうですか」
 ヒトミはタヨウにも意見を求める。
 「僕も同意見です。
ただ、僕も殺人鬼が目的を達成したということまで
頭が回りませんでした」と率直に意見を言う。
 「はふー、私はその話し信じない。
永久さんは絶対に生きている。
エイタ、そんなこと言うけど、
あんた、永久さんの遺体を見たの?」
 ヒラメは、納得しがたいという顔をして、
一見可愛い顔を鬼のようにして、
エイタを睨みつける。
 「いえ、でも、それしか考えられないのです。
いつきさえいれば、確認できるのに、
木太郎の奴いつきを連れていきやがって」
 エイタにしては乱暴な言葉を吐く。
 「じゃあ、早く確認に行きましょう。
殺人鬼は目的達成したんでしょう。
怖い者なんてないじゃない。
自分の目で確かめるまで私はエイタの話しなんて、
信じないから。」
 ヒラメはエイタに詰め寄る。  
 「いや、殺人鬼が目的を達成したと言うのは、
そこまで100パーセント断定してよいかは」
 エイタが口ごもる。
 「何よ、あんた、さっきと言ってることが違うじゃない。」
 ヒラメがさらにエイタを追いつめる。
(続く)


第三弾リメイク「自己紹介1」

2009-04-17 18:23:49 | 小説
第三弾リメイク「自己紹介1」

 夕刻の集合場所の教室には生徒が全員揃っていた。
 集合時間ぴったりに黒縁眼鏡をかけた
もとめが黒いロングドレスを着て現れた。
 「起立」と誰かが声をかけると
 「授業じゃないんだからいいわよ」と
 もとめは優しく言う。
入ってきたときのルックスと
やさしく柔らかな声の感じにギャップがある。
 「はじめまして。黒井もとめよ。
カミサンって怖い感じがあるけど、
楽しく研究して、
是非、六月のコンクールでは優勝しましょう。
で、早速だから、簡単に自己紹介しましょう。
じゃあ、私が名前を呼ぶので、
そのときだけ立って自己紹介ね。
本当、簡単でいいわよ。
来週もう合宿だからすぐに仲良くなれるわ。
では、まず、観月ふうたくん」
 上の前歯が抜けて、
マッシュルームのような髪に小さな目、
上を向いた鼻の穴は大きく、ややメタボで、
いかにもキモ男という感じのふうたが挨拶する。
 「三組で、みなさんも知っているとおり、
13代目キモ男三人衆のひとり、ふうたです。
パソコンのことなら任せてください。よろしく」
 「的確な自己紹介でしたね。ふうたくん。
よろしく。では、鈴木ケンタくんお願いね」
 2メートル近い、筋肉隆々の大男で、
スキンヘッドに見えるがよく見ると毛は生えている。
身体に負けず顔も目も鼻も口も
大きく妖怪のような強面のケンタが挨拶する。
 「同じく3組で
13代目キモ男三人衆の頭の鈴木ケンタだ。
喧嘩なら先輩にも負けないな。
柔道は2段。勉強は嫌いで成績はだめだが、
頭は悪くないぞ。用心棒代わりにもなるので、
よろしくな」
 「うん。強そうで頼りになりそうね。
健太くん、でも、喧嘩は駄目よ」と言うと笑いが起こる。
 「では、猿面賢明くんお願い」
 猿面という名字に似合わない。
目鼻立ちが整って、
ホリの深い顔をした180センチくらいの背の高い、
好青年タイプの賢明が挨拶する。
 「えー、1組の猿面賢明です。
変な名字ですので、一度聞いたら忘れないと思います。
よろしく」
 「あら、ずいぶん簡単ね。
確か、賢明くんはその名のとおり、
学年1の秀才でしょう。
じゃあ、美風永久くん、お願い」
 オンシラーズ高校一のイケメン永久の登場である。
金髪に近い天然パーマの栗毛の髪に甘く可愛い顔で、
誰がみても美少年と言った感じである。
 ただ、背がやや低く、
痩せているので賢明の後に登場すると少し貧弱に見える。
 「2組の美風永久です。ゲーム好きです。
特技はそれくらいです。よろしくお願いします」
 「噂の永久くんね。女装したら、女の子にも見えるわ。」と
 もとめが言うと笑いが起こるが永久はイヤな顔をしたので、
 「冗談よ。じゃあ、大空たまおくんお願いね」
 チンパンジーのような顔に、
7:3分けの髪がアンバランスで、
小さく痩せていて
さすが13代目という感じの大空たまおが
腹を掻きながら登場する。
 「三組で同じく一三代目の大空たまおだす。
変な言葉遊びをやっていたうちにこういう話し方になっただすが、
合宿までには直すだすよ。
別に方言じゃないだすからな。
これでも剣道二段で、パソコンも勉強もできるだすよ。
人はみかけによらんだすよ。よろだす」
 「うん。面白い自己紹介ね。
それで、ケンタくんとどっちが強いのかなあ」
 ともとめが訊くと
 「俺だ」
 「僕だす」
 ケンタとたまおが同時に言ったので笑いがおこる。
 「冗談よ。本当に喧嘩しちゃだめよ」
(続く)

カミサン伝説17「復活の像編3」

2009-04-17 17:22:55 | 小説
カミサン伝説17「復活の像編3」

 ノンタは自宅に戻ると、
まだ27才にして何者かに
この自宅で後頭部を殴られて
殺されたタケノの遺体の前に座った。
 警察は今のところ、
現金や貴重品類がなくなっていたので、
空き巣の仕業ではないかとの見解であるが、
ノンタは顔見知りの犯罪ではないかと思っていた。
 理由はタケノは用心深く、
家に二人でいても一人でいても
必ず鍵を閉めるクセがあったからだ。
 警察の調べでは、玄関の鍵は開いていたとのことで、
警察の見解はたまたまその日は鍵を閉め忘れたとのであったが、
ノンタにはとても信じられなかった。
 遺体にかかっている白い布をとる、
幸い後頭部を一回殴られて即死したようだったので、
顔はまるで生きているようにきれいだった。
 ノンタは老人から借りた像を布で磨くと、
カミサン、カミサン、カミサンと
像に向かって三回唱えた後、
サチウスタケノ
が生き返りますようにと祈った。
 もちろん、最初の祈りなので、
彼女が生き返ることはなかった。
 その日も冬日で寒かったが、
ノンタは遺体が傷まないように暖房を入れず、
自分の体温が移らない程度の距離に寝て、
朝を迎えた。
 ノンタは朝になると、
また、老人から借りた像を布で磨くと、
カミサン、カミサン、カミサンと
像に向かって三回唱えた後、
サチウスタケノ
が生き返りますようにと祈った。
 そして、ノンタはひたすら待った。
時計が正午を指す。
 ノンタは少しベタついた手で老人から借りた像を布で磨くと、
カミサン、カミサン、カミサンと
像に向かって三回唱えた後、
サチウスタケノ
が生き返りますようにと祈った。
(続く) 

第?弾「あおむ、もとえに殴られる」

2009-04-17 15:54:53 | 小説
第?弾「あおむ、もとえに殴られる」

 あおむは
「最初の3問は不正解が多いので、
理由を書いたかどうかで結構差がついただすよ、
じゃあ、次行くだすよ。


 第四問

  次の札束に各一枚だけ偽札が紛れて
 います。あなたなら、どの束を選びま
 すか(両替率は1ドル100円としま
 す)。

  A 20ドル札 500枚
  B 1万円札  100枚
  C 5千円札  200枚

 これは簡単すぎただすな。一応どれも正解。
理由で決まっただすよ。
一番いい理由がBを選んで、
一番嵩張らないからというのが満点だす。 


 第五問

  次の国で日本から飛行機で行くと、
 一番時間がかかる所は。

  A ドバイ
  B 香港
  C グアム
  D ハワイ


 これは一応Dだすが、
理由によってはAでも正解だすよ。



 第六問

  次の中に嘘つきは何人いますか。

  A もとえ先生は実は整形したんだ
   よ。  
  B あおむはもとえ先生と婚約して
   いるよ。
  C この屋敷の地下には、もとえ先
   生のお姉さまもとこさんも眠って
   るよ。
  D あおむの本名は青無川竜之介だ
   よ。  

 これは正解者ゼロだすよ。
難問すぎるだすからな。
正解は4人だす。
もとえ先生が間違えたのは意外だっただすな。
もしかして、整形しただすか」と言うと、
いきなり、もとえはあおむの顔を殴る。
 「ごめんだす。冗談きつかっただす」
 あおむの目は涙目になる。
 「あんなに怒るなんて、
もしかして、図星かな」と
 誰かが小声で囁いた。
(続く)


改作「ラストコンテスト2」

2009-04-17 13:26:37 | 小説
改作「ラストコンテスト2」

 「先生、デジカメはどこですか」と
 ホウセイが訊くと、
 もとめはいつの間にか
テーブルの上にノートパソコンを置き、
指をさして、
 「今回はこの画面でみんなで見ながら、
その後、投票してもらいます。
面白いでしょう。
それにデジカメより画面も大きいので、
余計わかりやすいでしょう」と
もとめはにやりと笑うと、パソコンを起動して、
 「紹介は私が言うから、
ちゃんと番号をチェックするのよ。
それから、アユメさん、
ヒトメさんの口に猿ぐつわをかましておいて」と言う。
 「えー、マスクじゃだめなの」
 「当たり前でしょう。
今だって、余計なおしゃべりしたでしょう」と
 アユメは言うと、ハンカチを二つ使って、
ヒトメの口を塞ぐ。
 「あー、ハンカチ王女だ」と
 木太郎が言い返すと、みんな大笑いした。
 「じゃあ、ハンカチ王女も静かになったことだし、
行きましょう。
えー、これから7つの写真を順番に3回お見せします。
男子一人2票づつ投票してください。」
 「ビリの罰はどうします?」と
 ホウセイが訊くと、
 「そうねえ、
今夜はまたゲームもやりたいから、
今回のビリとゲームのビリで罰ゲームやって、
負けた人が207号室にしましょう。
女子が少し不利ですけど、
賞品もらえるからいいわよね」と
もとこが言うと、女子たちは頷く。
 「じゃあ、ビリが同点の場合は私木太郎が選びますので、
恨まないでください」と
 木太郎が言うと、みんな頷いた。
(続く)
 

本編リメイク「木太郎の仮説」

2009-04-17 12:58:47 | 小説
本編リメイク「木太郎の仮説」

 永久とアスカちゃんは、
その後、この扉の前で、暗証番号を解読して、
この扉を開けることに成功し、中に入った。
 多分、ここまでの仮説は正しいだろう。
あくまでも仮説だが正しいことに
何故か強い自信を感じていた。
 さて、問題はこれからだ、
通常の考えならこの仮説を進め、
次の扉の暗証番号の解読にも
永久たちは成功したということになるだろう。
 しかし、ここが違っているのではないか。
木太郎には今目の前にある開かずの扉を見て、
その次の仮説、
つまり、この扉の次の扉の暗証番号の解読にも
永久たちが成功したという仮説に誤りがあるのではないかとの
直感を持っていた。
 正直、きちんとした根拠はない。
しかし、そういう気がするのだ。
そう、この開かずの扉の向こうに
永久たちがいるような気がするのだ。
この厚い扉では、大声を出しても向こうには聞こえないだろう。
メッセージを送るにも紙を入れられそうな隙間もない。
木太郎は股間を掻きながら、ここから先で考えがとまった。
どうしたら、この扉を開けることができるのか。
いや、何故、開くはずなのに開かないのか。
それを考えなければならない。
木太郎は一つの可能性を考えた。
この先の扉の中に永久たちがいるがために、
この扉が開かないのではないかと考えたのである。
木太郎は周りを見回すと、
同じように、エイタの話しを聞いていない、
いつきに小声で話しかけた。
 「いつき、この下に行ったとき、
センサーのようなものを、感じなかったか」
 いつきは、自分の考えに耽っていたため、
木太郎の質問をよく聞いていなかった。
 「悪い、なんだっけ」
 いつきの答えに
 「オタクも考え事か、いいか、
いつき、オタクがこの下に行ったとき
センサーのようなものを、感じなかったか」と
再度同じ質問をした。
 「センサー?」
 「例えば、部屋に入った時に扉が自動で閉まるとか、
明かりがつくとか、そういうもんだよ」
 木太郎の言葉「明かりがつく」で
いつきは記憶の一部が蘇った。
 「そうだ、どこだっけ、この先の扉かもしれないが、
入ったら確か明るくなったんだ」
 いつきはおぼろげだが
この先に進んだときのことを思い出し、
 「それから、この先は下り階段になっていて
凄い豪華な部屋があり、何か飲み物が置いてあり
それを飲んでしまったんだ」
 いつきは続けて言った。
 「いつき、よく思い出した、
俺の考えが正しければ、この扉は開くかもしれない、
とにかく俺についてこい」
 木太郎は、いつきの手を取るとヒトミの手から、
屋敷の鍵束を奪い取り屋敷の中へ向かった。
(続く)


第三弾リメイク「キモ男三人衆プラス二名VSカミサン」「カミサン研究会」

2009-04-17 12:16:41 | 小説
第三弾リメイク「キモ男三人衆プラス二名VSカミサン」「カミサン研究会」

 「えー厳選なる審査の結果
「カミサン研究会」に選抜されました諸君を
これから発表いたします」
 オンシラーズ高校の校長ヒマダは
今老若男女を問わず大流行の「カミサン伝説」の研究会を発足し、
二年生の中から男女各五人計10名を選抜し、
本日、その名前が発表されることになった。
 既に都内の高校だけでも
「カミサン伝説研究会」が20はあると言われ、
先月某TV番組で特集されたばかりだ。
 二ヶ月後には都内ではコンクールも行われる。
 将来的には全国大会も行われる予定だといわれている。
 中堅高校から名門高校に変わりつつある
オンシラーズ高校の宣伝効果を狙うと共に、
少子化の中、新入生の確保のために
コンクールで入賞して知名度を高めることが
ヒマダ校長の狙いである。
 「厳正なる選抜の結果、
  1,観月ふうたくん
  2,鈴木ケンタくん
  3,猿面賢明くん
  4,美風永久くん
  5,大空たまおくん
  6,南皮みはるさん
  7,神風ひさめさん
  8,打田サヤさん
  9,岸川ネネさん
 10,鶴丸キミカさん
以上の10名が選抜されました。
みなさん、暖かい拍手を」
 「えー、八百長だぞ。」
 「そうだ。本年度と前年度のミスオンシラ、
同じく本年度と前年度の準ミス、
学年1の秀才男女1名、
オンシラ一のイケメンに、学年1の秀才男女一名、
それにキモ男三人衆をつけただけだろう」
 「取材が来たときのためだろう」
 選考結果については、
生徒からブーイングがとんだが、
 強面でキモ男三人衆の頭であるケンタの
 「誰がキモ男だって
「それにキモ男三人衆をつけただって」
今言った奴出てこい」
 の一言で生徒は黙り込むと、慌てて拍手をする。

 「えー、では、選ばれた諸君がんばってくれたまえ。
研究所は我が校のOBが寄贈してくれた
旧小島邸を自由に使いなさい。
あと、顧問教師は我が校の誇る
黒井もとめ先生に引き受けてもらうことになりましたので、
黒井先生から一言お願いします」
 「光栄にも
「カミサン伝説研究会」の顧問に選ばれました黒井もとめです。
六月に行われる「第1回東京都カミサン伝説コンクール」で
是非優勝したいと思いますので、
みなさん一緒にがんばりましょう。
来週からゴールデンウイークですので
七泊八日の合宿を開催したいと思いますので、よろしく」と
 東大卒で美人だが
何故かオンシラの教師となったもとめが
自信満々に挨拶をする。
(続く)   

第12弾「消えた宝石2」

2009-04-17 11:50:20 | 小説
第12弾「消えた宝石2」 

 「契約は成立だすな。
だば、まず、宝石のあった場所を案内してくれだす」と
 あほむはいきなり用件に入る。
 「はい、この下が地下室になっていまして
その金庫の中にありましたので、
ご案内します」
 マツメは先頭に立ち、
地下室へ誘導する。
 地下室はひんやりと冷たく、
ワインセラーのようになっていた。
 「手前がワインセラーですが、
この奥に金庫が隠してあります」
 マツメは一人で奥にあるワインの箱をどけると、
そこには中サイズの暗証番号式の金庫があった。
 「この地下室には20万円以上もする
ワインが何本もありますし、
金庫の中にも金ののべ棒や
1000万円以上の現金がありますが、
一切手はつけられていませんでした」
 マツメはそう言うと、暗証番号を押して、
金庫を開ける。
 「ああ、たくさんのお札だすなあ。
それに金の棒が何本もあるだすな。
あと、通帳もあるだすな」と
 あほむは中を覗き込む。
 マツメは金庫の中から札束を3つ取り出すと、
それ以外の空いてるスペースを指さして、
 「あそこに宝石箱があったんですが、
タケノがそれだけ持ち出したんです。
泥棒ならそんなことはしません」と言う。
 「そうだすな。まずは現金だすな。
あと、スペースを見る限り、
宝石箱と言ってもあまり大きくはないだすな」
 あほむはそうつぶやく。
 「よろしいでしょうか」
 「かおむは」
 「私ももう結構」
 「じゃあ、寒いので上に戻りましょうか」
 かおむは、
マツメの後ろについて応接室に戻ろうとするとき、
マツメが金庫から取りだして
右手に持つ札束を見て
思わずにやけてしまった。  
(続く)

改作「ラストコンテスト」

2009-04-17 08:40:33 | 小説
改作「ラストコンテスト」

 夕食を終えると、
 「えー、最後の合宿の夜は楽しくやりましょう。
まずは、コンテストね。今回は新しい趣向でいくわよ。
男子の方、賞品はいい」と
 もとこがにやりと笑って言うと、
 「えーでは、審査委員長の私木太郎が発表します」と
 木太郎が偉そうに話しだすと、
 「いつから審査委員長になったんだよ」と
 おちたがチャチャを入れると、
 「一番金出すのはあいつだから、
そのくらい我慢しろ、特にオタクはな」と
 ホウセイがおちたの耳元で小声で言うと、
そうだったというようにおちたは頭を掻いた。
 「えー、おちたくんは無視しまして、続けます。
優勝者あるいは準優勝者が
同点の場合は審査委員長の私木太郎が決めさせていただきます」
 「前置きいいから、賞品言いなさいよ」と
 ヒトメが言うと、
 「いいんですか。私が審査委員長ですよ」と
 木太郎は鼻をほじりながら偉そうに言うと、
 「賞品次第よ」と
 ヒトメが言い返す。
 「うーん、おバカちゃんは無視しまして、
まず、準優勝の賞品から、
えー、なんと5万円の商品券です」と
 木太郎がさらに偉そうに言うと、
 「えー、凄い」と
 女子達は驚く。
 「木太郎くん、ごめんね。
さっきのなしにしてえ」と
 ヒトメが調子よく、頭を下げる。
 「はいはい、前向きに検討しておきますよ。
では、優勝者の賞品は、そうです。ご想像どおりです、
えー、10万円の商品券です。
天下のオンシラーズ高校男子は太っ腹ですよ」と
 木太郎が周りを見回すと、女子たちが拍手する。
 「木太郎さん、ごめんなさい。もう忘れてね」と
 ヒトメがまたしつこく言うと、
 「あんた、調子良すぎるのよ。
何が木太郎さんよ、いつもはハナクソ王子って呼んでるクセに」と
 アユメが大声でチクる。
 「何よ、アユメだって、
そう言ったら笑ったじゃない、あっ」と
 そう言った後、
 ヒトメがうつむくとみんな笑う。
 「ハナクソ王子?ハンカチ王子の間違いですね。
まあ、王子だけ覚えておきましょう」と
 木太郎はそう言いながら、
鼻をほじると不気味な笑いを浮かべた。
(続く) 

本編リメイク「木太郎はエイタを無視する」

2009-04-17 07:18:42 | 小説
本編リメイク「木太郎はエイタを無視する」

 エイタの「永久とアスカちゃんはもうこの世にはいません。
この屋敷には殺人鬼が潜んでいるんです」との発言に対し、
 木太郎は何故か驚きはしなかった。
 木太郎自身も不思議なくらい、
それはありえないとの固定観念が
木太郎を支配していた。
 問題は、この開かずの扉が何故開かないかだ、
チウメちゃんの推理にヒントはないのか?
 いつきが、もし、この扉を閉めて行かなかったとしたら、
どうなるのか?すべて開いたままなのか?
そう、その前提がおかしいんではないか。
ただの重い鉄格子の門、わざわざ暗証番号まで要求して、
取っ手さえ隠した扉、
この両方を同じに扱って良いのか?
木太郎は一つの仮説を考えてみた。
 永久たちがいつきを探しに来たとき、
鉄格子の扉は開いていた。
 しかし、タヨウや自分が見た時は
この扉は確かに閉じていた。
 この二つを結びつけて考えるとき、
ヒラメが言うように、
鉄格子の扉を閉めたのは永久かアスカちゃんに間違いはない。
そうすると、何故、また、何時、
永久たちが鉄格子の扉を閉めたかだが、
タヨウが永久たちを探しに来たときと考えると辻褄が合う。
 永久とアスカちゃんは、
鉄格子の扉が開いていることに気づき、
ここで、取っ手を発見し、暗証番号の解読作業を行っていた。
その時にタヨウの足音が聞こえたので、
不審人物かもしれないと永久たちは考え、
とりあえず、鉄格子の扉を閉めて隠れた。
二人とも懐中電灯を持っていたのだから、
扉を閉めてもさほど、不都合はない。
ここまでの仮説は決して不自然ではない。
 木太郎は自身をもって、
さらにこの仮説に従って考えを進めることにした。
(続く)