レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第12弾「消えた宝石2」

2009-04-17 11:50:20 | 小説
第12弾「消えた宝石2」 

 「契約は成立だすな。
だば、まず、宝石のあった場所を案内してくれだす」と
 あほむはいきなり用件に入る。
 「はい、この下が地下室になっていまして
その金庫の中にありましたので、
ご案内します」
 マツメは先頭に立ち、
地下室へ誘導する。
 地下室はひんやりと冷たく、
ワインセラーのようになっていた。
 「手前がワインセラーですが、
この奥に金庫が隠してあります」
 マツメは一人で奥にあるワインの箱をどけると、
そこには中サイズの暗証番号式の金庫があった。
 「この地下室には20万円以上もする
ワインが何本もありますし、
金庫の中にも金ののべ棒や
1000万円以上の現金がありますが、
一切手はつけられていませんでした」
 マツメはそう言うと、暗証番号を押して、
金庫を開ける。
 「ああ、たくさんのお札だすなあ。
それに金の棒が何本もあるだすな。
あと、通帳もあるだすな」と
 あほむは中を覗き込む。
 マツメは金庫の中から札束を3つ取り出すと、
それ以外の空いてるスペースを指さして、
 「あそこに宝石箱があったんですが、
タケノがそれだけ持ち出したんです。
泥棒ならそんなことはしません」と言う。
 「そうだすな。まずは現金だすな。
あと、スペースを見る限り、
宝石箱と言ってもあまり大きくはないだすな」
 あほむはそうつぶやく。
 「よろしいでしょうか」
 「かおむは」
 「私ももう結構」
 「じゃあ、寒いので上に戻りましょうか」
 かおむは、
マツメの後ろについて応接室に戻ろうとするとき、
マツメが金庫から取りだして
右手に持つ札束を見て
思わずにやけてしまった。  
(続く)


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