レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

真END「キモ男三人衆、イケメン、そして二人のあおむ」

2009-04-26 22:38:35 | 小説
真END「キモ男三人衆、イケメン、そして二人のあおむ」

 「ふう、これで役者は揃ったのかな?
後は太郎くらいか?」
 とエイタが言う。
 「太郎?」
 「そう太郎」
 「キモ男三人衆とイケメンで充分なはずだが、
変な顔が二人いるな」と
 いつきは自分の顔のことは棚にあげて笑う。
 「じゃあ、どっちかのあおむが太郎の代わりか、
殺されたのはダミー太郎かな」と
 エイタは言う。
 「まずは、永久から話しを訊くか」
 「そうだな」
 「永久、話してくれるよな」と
 いつきが言うと、
 永久は頷いた。
 「はあー、何から話そうか」
 「生米のことからにしてくれるか」
 いつきが言うと、
 「生米か、あいつが俺の計画を狂わせた一人だからな」
 永久はぶつくさ言うと、話し始めた。
(続く)


改作「木太郎の決断」

2009-04-26 22:16:57 | 小説
改作「木太郎の決断」 
 
 改作「悩む木太郎と視線」に続きます。

 「それでは、ビリの方から
私木太郎が発表させていただきます。
えー5番です。さあ、どなたでしょうか」と
 木太郎がそう言ったとき、
 「理由は?」と
 もとめが怖い顔で訊く。
 木太郎はホウセイの勘が当たったとほっとしたが、
本当のことを言うこともできなかったので、
 「それは、どちらも良かったんですが、
5番より1番の方が素晴らしかったからです」と答える。
 「本当に」と
 もとめはまたしつこく訊く。
 「私木太郎は嘘をつきません」と
 木太郎が鼻をほじりながら言うと、
 「あー、負けた。
やっぱりもっと大胆に行けば良かった」と
 もとめがうなだれる。
 「まあ、しょうがないわよ。
まあ、次のゲームもあるんだから」と
 もとこは木太郎を見てにやりと笑ってから、
もとめの肩をたたく。
 「早く、優勝者を発表してよ」と
 アスカが催促した。
(続く)
 

本編リメイク「戦闘計画と永久移動の謎」

2009-04-26 21:52:25 | 小説
本編リメイク「戦闘計画と永久移動の謎」

 「おい、いつき」
 エイタが声をかける。
 「その呼び方はやめてくれと言っただろ。
相手は生米だ。
左の倉庫で、スコップ1個づつ持ってけば楽勝だ。
俺はリーチも長いしな。
言っておくけど、手加減はしろよ」
 いつきはさっきまでと変わって楽観的だ。
 いつきの楽観論と違って、
エイタには不安があった。
 いつきの記憶が正しければ、
永久が2番目の棺からあの開かずの扉の中へ移動したことになるが、
その方法が謎のままだからである。
 生米生存説はよしとして、
永久が移動した理由がわからないのが
不安でしょうがないのである。
 でも、気が弱いのが難点だが腕力だけなら
いつきはありそうなので、
いつきを盾にどうにか乗り切りたいと、
エイタは考え奥の鉄格子に向かった。
(続く)

第三弾リメイク「作戦変更」

2009-04-26 21:16:57 | 小説
第三弾リメイク「作戦変更」

 「あの、先生、
今日は実はネタがひさめさんたちと
話しがかぶってしまったんで棄権します。
でも、権利を放棄したわけではありません。
明日はがんばります」と
 ケンタがあっさり言う。
 「権利?ああ、コンクールの。
もう、噂は広がっているのね。
そうよ。この中でコンクールに出られるのは、
そうね。6人。ネタが被ったならしょうがないわね。
いいわ。今日は好きにしなさい。」と
 もとめが言うと、
 「すいません。僕たちも同じです」
と賢明が言うと、
 予定に反し、
 キミカが
 「私たちもです」と
 打ち合わせと違うことを言いだす。
 ネネとサヤがイヤな顔をするが
もうどうしようもない。
 「しょうがないわ。最初にいきなりきたもんね。
正直先生も驚いた。あの二人にあんな力があるなんて。
はっきり言うわ、
6人枠のうち2人はほぼあの二人に決定よ。
二人には内緒だけど、
あの二人は個性的で、みはるさんに男装。
ひさめさんに着物を着せたら話題性充分だと思っていたの、
でも、みんなも知ってるとおり、
あの二人成績は悪いから
内容が伴わないんじゃないかと思ってたの。
でも、今日の発表聞いてみて、驚いたわ。
人はみかけや成績じゃないのね。意外よ。
だから、他のみんなも
まだ半分以上枠が残ってるからがんばってね。」と
 もとめは生徒も気づいているのを感じて、
今回の合宿の意図をはっきり明言した。
 「じゃあ、今日はこれで解散。お疲れさまでした。」
 もとめは何故か嬉しさを隠せず、
さっさっと教室を出ていった。
(続く)


第11弾「教授はやはり自殺か」

2009-04-26 20:26:23 | 小説
第11弾「教授はやはり自殺か」

 「セイギからの情報だが、
エイタたちは教授が他殺だと思いこんでいるようだ」
 「そんなに教授を信頼していたのか」
 「そうみたいだな。
でも、教授にそんなカリスマ的力はなかったんだ」
 「ああ、奴らは知らないが
人類救済の方法として教授が考えていたのは、
ウイルスでも戦争でもなかったわけだ。
裏でこっそり人喰い動物を開発していたわけだ。
 しかし、教授も予想しなかったことだが、
既に人類は劣化していた。
まあ、退化と言ってもいいか。
だから、そんな必要はまったくなかったわけだ。
しかし、一度、進化を促した動物の進化は想像以上だった。
結果、このままでは人類は滅亡する。
しかも、その情報をある人物が知って教授を脅かした。
エリートの弱さだね。そしたら、自殺。これが真相さ」
 「というのが、セイギの情報だろう。
俺はそれも怪しいと思っている」
 「どこがだ?」 
 「まず、本当に教授が
裏でそのような人喰い動物の研究をしていたかという点だ。
それに、人類劣化の情報の信憑度だ」
 「じゃあ、セイギの情報に
誤りがあるということか」
 「わからない、
俺は冷静なエイタと接触して
今回の一連の減少を、
もう一度整理してみようと思う」
 「わかった。また、二手にわかれよう」
 「じゃあ、そっちはとりあえず、
猫の分析急いでくれ」
(続く)

本編リメイク「棺部屋へ行け」

2009-04-26 19:36:00 | 小説
本編リメイク「棺部屋へ行け」

 「悪いけど、もう一度、
あーたが監禁されていたところを探してくれる?」
 ヒトミはいつきを指さし、命令する。
 「あ、あそこへ行くんですか?」
 エイタの顔がひきつる。
 「はい、わかりました。
男 いつき、
一度は死んだ身ですから、喜んで行ってみます」
 太い眉をへの字にして、
いつきは笑って見せた。
 「じゃあ、早く、ヒラメが可愛そうでしょ」
 ヒトミは二人を追い出すように
自ら玄関に進み扉を開ける。
 「気をつけてくださいね」
 チウメの言葉に
いつきは気持ちの悪いことにウインクをして
「はい」とだけ答えた。
(続く) 

第三弾「真カミサン伝説?ニタロウ編の解釈4」

2009-04-26 18:37:07 | 小説
第三弾「真カミサン伝説?ニタロウ編の解釈4」

 賢明は少し考え込んだ後、
 「じゃあ、結論から話すよ。
まず、俺はカミサンが人間に化けたという見解を採用するよ」
 「えー。サンタ、クワガタ、老人」
 ふうたがいろいろあげる。
 「違うよ。少女とその母親。
正確に言うと、カミサンは少女に化け、
また、その母親にも化けた」
 「なるほど、そうだとすれば、辻褄はあうな。
両方一緒に見たとは、この話しにはないからな」と
 たまおが言う。
 「そう、おそらくカミサンが少女に化けて
英語を話していたずらしたら、
話しが大きくなったんだろう。
それで、カミサンはいたずら好きだから、
それを楽しんだと思う」
 「でも、少女の家とかはどうした訳?」
 今度はサヤが訊く。
 「おそらく、夜逃げをしたか、
何かの理由で住人がいなくなった家に
カミサンが住み込んだのさ。
そして、少女と母親両方の姿を使いわけていたのさ」
 「なるほど」と
 ふうたが言う。
 「老人はどうしてニタロウに
例のネネ殺しの方法を教えたの?
というか、その方法を知ったの」
 「カミサンが他の姿に変わって、
老人に話しを教えたのだろう」
 「それだったら、
その老人もカミサンが化けていたかもしれないじゃない」と
 サヤが言う。
 「たしかに、その可能性は否定できないな」と
 賢明は認める。
 「でも、カミサン伝説では、
伝説を教える人間が出てくるのよね。よく」と
 サヤが言う。
 「たしかに、
だから、老人までカミサンだったと
断言するのはどうかと思う」
 と賢明は自分の意見を言う。
 「そうだ、ケンタの意見はどうなんだ?」
 と賢明が訊く。
 「俺は...」
 ケンタは黙り込む。
 「自分で話しをしていて頼りないなあ、
オタク、自分で考えたんじゃなくて、
この話し誰かに教えてもらったんだろう」と
 賢明が鋭いことを言う。 
 「うーん、ケンタくんそうなの」と
 サヤも追求する。
 ケンタは黙っている。 
 「ケンタくん、
もしかしたら、あなたにその話しを教えた人が
永久くんを殺したのかもしれないわよ」と
 サヤがケンタの目を見ながら言うと、
 ケンタはたまおとふうたの方を見た。
(続く)

第4弾リメイク「返してください3」

2009-04-26 17:14:36 | 小説
第4弾リメイク「返してください3」

 みつおは話しを続ける。 
 「その後だが、
「じゃあ、先にバッグを
そこで話しを盗み聞きしている
スーツ姿の紳士に渡してください」って
 小男は俺の方を指さして言うんだ。
 「なんで、その男なのよ」
 「第三者に預けた方が安心でしょう」
 「まあ、そうね。
そこのあなたちょっと預かってくれる。
その代わり、そこの男が借用書を見せなかったら、
すぐ返してよ」って、
 その女はそう言って俺にバッグを渡したんだ。
 俺も盗み聞きしていたのはたしかなんで、]
預かったわけさ。
 女は
 「さあ、これでいいでしょう。
借用書見せてよ」と小男に迫ったんだ。
 すると、小男はにやっと笑って、
 ポケットから名刺を取りだしたんだ。
 そして、その裏を俺と女に見せた。
 ひらがなで、かつ、汚い字で
 「タマさま 
   しゃくようしょ
    アレたしかにかりました。
    なのかいないにかえします。
     ○つき○にち
        キンタロウ」
 と書いてあって、拇印も押してあるんだ。
 「あら、この名刺たーちゃんの、
しかもこの字間違いなくたーちゃんのだわ。
でも、なんで「キンタロウ」なの?」と
 女ががっかりしたように言うと、
 「ごめん、本名は...」と
 ホストは頭を掻きながら
照れくさそうに言ったあと、
 「アレってなんだっけなあ」と
言いだしたんだ。」
(続く)

 

改作BADEND11「木太郎の決断」

2009-04-26 16:35:30 | 小説
改作BADEND11「木太郎の決断」 
 
 改作「悩む木太郎と視線」に続きます。

 「それでは、
ビリの方から
私木太郎が発表させていただきます。
えー1番です。さあ、どなたでしょうか」と
 木太郎がそう言ったとき、
 「理由は?」と
 もとめが怖い顔で訊く。
 木太郎はホウセイの勘が当たったと
ほっとしたが、
本当のことを言うこともできなかったので、
 「それは、どちらも良かったんですが、
1番より5番の方が素晴らしかったからです」と答える。
 「本当に」と
 もとめはまたしつこく訊く。
 「私木太郎は嘘をつきません」と
 木太郎が鼻をほじりながら言うと、
 「やったー、勝った」と
 もとめが顔を変えて、
うれしそうに木太郎に抱きつく。
 他方、
 もとこは木太郎を睨みつけると、
 「ちょっとお手洗いに」と言って、
席をはずしてしまった。
 ホウセイが永久に
 「意外だったな。
でも、しくじったな。木太郎大丈夫かな」
 というと、
 「そうかな。もとめ先生の性格だと五番だろう。
俺はそう思ったよ」
 「やっぱり性格ねえ」

 もとめはるんるんしながらもとこを待つが、
もとこはなかなか戻ってこない。
  そのとき、もとこが露店風呂の横のトイレから大声で
 「もとめ、ちょっと手伝って」
 と声をかけたので、
 もとめはトイレに向かった。
 「何かあったのかなあ」と
 おちたが心配そうに言うと、
 「木太郎、喧嘩になるかもしれないから、
見てこいよ」と
 くそたが言う。
 「俺が?」と
 木太郎が自分を指さすと、
 「そうよ、早くしないと
優勝者決まらないでしょう」と
 アスカも言う。
 「じゃあ、
俺にも責任があるから付き合うよ」と
 ホウセイが言って、
 木太郎とホウセイは
トイレに向かった。
(続く) 


カミサン伝説18「幸福の像編5」

2009-04-26 15:53:20 | 小説
カミサン伝説18「幸福の像編5」

 「お待たせしただす」
 サギエは
どうやらあおむのことは知らなかったようだったので、
 あおむはその場合のもとえの指示どおり、
 「えー、僕がここの塾長だす。
ここにいる生徒は運悪く2浪していて、
もう後がないだす。
 そんなとき、おたくの像をネットで拝見しただす。
 お美しい方が教祖様でネットでの評判もいいので、
是非、この生徒達にと思って生徒に勧めることにしただすよ」
 「あの、今人数を数えたらちょっと足りないようですが」
 「いいだすよ。
多分、全員買うわけじゃないだすからな。
まあ、もし、全員欲しいと言ったら、
後で考えるだすよ、みんないいだすな」と
 あおむが声をかけると、
 「はーい」野太い声だが、
間の抜けた返事が帰ってくる。
 「ということだすよ。
 早速、商談だすが、
その像を買えば受験にも絶対合格するだすか?」
 「えー、正直に申しあげます。
断言はできません。
といいますのは、
大学進学だけが幸運ではないからです。
私どもの商品は幸運の像でありまして、
受験合格の像ではございません、
受験に合格することが幸運ではないのです。
しかし、これだけは断言できます。
商品をお買いあげいただき、
その説明にあるとおりしていただければ、
必ず、幸運な出来事が起きます」
 もとえが予想していたように
サギエは強気で言った。
 「うん、正直で気にいっただす。
もし、今、絶対合格すると言ったら、
詐欺だと思うところだすたよ」
 「では、ご購入を検討いただけますか」
 「もちろんだす。
じゃあ、君たちの中でこの像を欲しくない人、
手を挙げるだす」
 指示とおり、誰も手を挙げない。
 「うーん、困っただすな。
ここには25人いるから、5個足りないだすなあ」
 あおむはわざと困ったフリをする。
 そのとき、教室の扉が開くと、
なんともとえが現れた。
 「失礼します。遅れて申し訳ありません。
せっかく、大量のご注文をいただいたので、
仕事を早く終わらせてご挨拶に参りました」
 「うあー美人だ」
 「可愛い」
 「ナイスボディ」
 「長い足だなあ」
 「本当だったんだ」
 「絶対、いますぐその像欲しい」
 驚くサギエを
よそに生徒たちは予め打ち合わせたとおりの言葉を吐いた。
(続く)

第三弾リメイク「したたかなひさめ」

2009-04-26 14:00:50 | 小説
第三弾リメイク「したたかなひさめ」

 「本当かよ。ケンタどうする」
 たまおが動揺して訊くと、
 「やばい、うーん、
そうするともう一つのしかし、これは」と
 ケンタは何かぶつぶつ言っている。
 同様に永久が
 「どうすんだよ。
いきなり、23番目が出てきて、
しかも、まだ続きがあるんだってよ。
あのひさめって子顔だけじゃなく、
頭もいいんだなあ」と
 賢明に訊くと
 「ちょっと黙っていてくれ、
どうするか考えてるんだ」と
 賢明はいらいらしたように言う。
 他方、
「やったわね。男子達は全滅みたい。」
 ネネが嬉しそうに言う。
 しかし、サヤの顔は厳しい。
 「男子はどうでもいいのよ。
敵はみはるとひさめ。
コンクールに女子だけ選ばれるはずないでしょう」
 「だったら、永久くんを引き抜きましょうよ。
それだったら凄いわよ。
23番目のカミサン伝説、
真カミサン伝説を論証した天才少女、
美少女、そしてイケメン、それだけで話題性充分よ。
女子がこれだけ揃えば、新入生呼ぶには効果があるでしょう。
女子にも二つの面で効果があるわ。
オンシラは才色兼備で男子もいけてるってことで」
 キミカが嬉しそうに言う。
 「言うは易しよ。
どうやって、永久くんを引き抜くのよ」
 サヤがぶすっとした顔でいると、
 「グループ分けの再編よ」と
 キミカがにやっと笑い
 「今日の発表は私に任せてね」と言った。
(続く)

本編リメイク「リビングにてふたたび」

2009-04-26 13:30:49 | 小説
本編リメイク「リビングにてふたたび」

 ヒトミたち5人がリビングに戻ると
 「あら、本当に誰もいないわね。
鍵も開け話しで。
キタジマも怖くて木太郎にそそのかされて逃げたのかしら」と
 ヒトミは意地悪そうに言うと、
 「お母様、でも、今門の外を見ましたら、
自動車がちゃんとありましたよ」
 チウメが反論する。
 「あら、あーた、よく見てますのね」
 ヒトミはそれだけ言った後、
 「何か殺人鬼がいるような感じがしないのよね。」と
あくびをする。
 「ちょっと、屋敷の中を探索してきましょうか」
 タヨウが言うと
 「先生、女だけじゃ怖いからいてくださいよ」と
 アユメが本音を言う。
 「それもそうですね。」
 タヨウの態度が一転する。
 そのとき、玄関が突然開いたので、
みんなびっくりしたが、
現れたのは、いつきとエイタだった。
 「あーたたち、何やってたの」
ヒトミが睨みつけると
 エイタが
 「すいません。
いつきの親友の生米って変な奴も
行方不明になっているところに、
いつきの親友の永久が死んだものですから、
いつきが発狂したところをみて少しびびったのですが、
よく考えると永久があんなところで死んでいたのも
変なものですから、
正直怖くなって、いつきを追うふりして、
逃げようと思ったのです」と言うと、
 「じゃあ、何故、逃げなかったの」
ヒトミが意地悪そうに言う。
 「自分が怖かったのは、
2番目の棺に永久がいたものとすっかり思っていたのに、
あんな場所に永久がいたことなんですけど、
いつきに訊いたら、
2番目の棺のことはよく覚えていないと言うんで、
怖さが半減したからなんです。
それに、いつきも親友の生米が行方不明になる前に
永久と一緒になって
とんでもない悪口を言ってしまったもので、
後悔してたらしいのでパニックになったらしいのですが、
二人で、逃げ道を探していたら、
なんとなく冷静になって戻ってきたんです。
それに、永久が死んだことを確認してもいないものですから」
 エイタはそれなりのでまかせを言った。
 「その生米にあーた、何言ったの」
 ヒトミが意地悪く言う。
 「それは勘弁してあげてください。
本人反省してますから」
 エイタがごまかし、
いつきは大きなずうたいをへの字のように曲げて、
頭を下げる。
 「まあ、戻ってきたから、許してあげましょう」
 ヒトミは案外簡単に許してくれた。しかし、
 「許してあげるけど、
罰として、木太郎とキタジマを探してくれる。
消えちゃったのよ。二人とも」
 ヒトミはそう甘くはなかった。
(続く) 



レイジー編「やっぱり、低脳はあいつで、ジジイは奴か」

2009-04-26 12:04:02 | 小説
レイジー編「やっぱり、低脳はあいつで、ジジイは奴か」

匿名希望「きたきた!
第?弾がアップされると10歳です。
改作がアップされると56歳です。
さて、低脳とジジイは誰でしょう」
匿名希望「ずばり、低脳はあおむで、
ジジイはゴッホでしょう」
匿名希望「オカマはどうにかしたが、
低脳とジジイをどうにかしないと、
週間ランキング入りは難しいな?」
匿名希望「やはり、第?弾強制終了しかないのか」
匿名希望「オカマの方が使えるから、
これからレイジーなオカマに変えるか」

第?弾「甘い見通し」

2009-04-26 11:51:08 | 小説
第?弾「甘い見通し」

 直哉はもとえに睨みつけられたとき、
 「あのースニーカーおじさんさえ、
この屋敷に連れて来れば、
助かると思うんですが」と小声で言う。
 「なんで、あの教授なのよ」
 「僕が昔まだおじさんに嫌われてなかった頃、
おじさんが金庫開錠のプロだったとの
自慢話を聞いたことがあるので」
 「そうだ、あのオヤジよくそんなこと言っていた」
 「そういえばだすな、
うちのみそ汁ババアが教授のことを
もと泥棒みたいなことを言っていただすな」
 「それはわかったけど、
どうやって、教授を連れてくるのよ」
 「龍之介です。
龍之介がいなくなったって
やすおたちが騒いでくれれば、きっとここに来ます」
 「だから、どうやって上のやすおくんたちに騒がせるのよ」
 「それは」
 「僕らが戻って来なければ、
騒ぐんじゃないだすか」
 「そうね。地下室に行ったのは知ってるわけだからね」
 「何だ、じゃあ、明日助かるのか」と
ソウセキが何故か嬉しくなさそうに言う。
 「何だとは何だよ、俺を喰いたいのかよ」と
 直哉がしゃべりかけると、
 「それはクソガキは食べたいわよね」と
 もとえがにやりと笑って言うと、
 直哉はうつむいた。
 「とにかくだすな。今日は無理だす。
適当に寝て、明日に備えるだすよ」
 「私は風呂に入らないと、寝られないの」と
 もとえが言うと、
 「僕もだす」
 「じゃあ、順番で」と
 直哉が言うと、
 「あんたはいいわよ」
 「でも、きれいにしておいた方がいざというとき、
喰いやすいですよ」と
 ソウセキが真面目な顔で言ったので、
 「じゃあ、あんたたち3人はまとめて入りなさい」
 「えー、いや」と
 直哉は黙り込み、
 龍之介とソウセキは頷いた。
 結局、その日は入浴後、もとえは寝室で、
あおむはソファーで
その他は床で寝ることになった。
(続く)

改作「悩む木太郎と視線」

2009-04-26 10:30:13 | 小説
改作「悩む木太郎と視線」 
 
 改作「最終結果と木太郎の選択」
に続きます。

 木太郎は考える。
優勝者と準優勝者は問題はなかった。
 問題はビリだ。
 はっきり言って、
もとこともとえのどちらかだ。
 しかも、二人の視線がきつい。
 大胆さだと1番がもとこのようで、
肌の若さだと1番の方が若い。
 はっきり言って、
ここはもとこを選ばないと後々困りそうだ。
 どちらも私にしてねというのはよくわかるが、
当たり前だが、番号のヒントがわかるような
はっきりしたサインは送ってくれない。
 ホウセイは1番がもとめで
5番がもとこだと言っていたが、
 他は逆の意見だった。
 自分ももとめにお尻を出す大胆さがあるかという点で
5番を選ぶのは疑問だった。
 肌の若さもそんなに二人の歳は離れていないし、
ケアやストレスの差かもしれない。
 しかし、ホウセイの勘も捨てがたい。
 「木太郎、さっさと決めろよ」と
くそたが催促する。
 よし、木太郎は覚悟を決めた。
(続く)